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レディ・ジョーカー(中) の商品レビュー

3.9

61件のお客様レビュー

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2014/08/16

 城山と誘拐グループ「レディ・ジョーカー」の裏取引を疑う警察は合田を城山の警護役と称し、身辺調査の命令を下す。一方で城山はレディ・ジョーカーとの取引を着々と進める。その匂いを嗅ぎつけた新聞記者たちも徹底した取材を進めていくがそのさなかでレディ・ジョーカーは攻撃を開始する。  中...

 城山と誘拐グループ「レディ・ジョーカー」の裏取引を疑う警察は合田を城山の警護役と称し、身辺調査の命令を下す。一方で城山はレディ・ジョーカーとの取引を着々と進める。その匂いを嗅ぎつけた新聞記者たちも徹底した取材を進めていくがそのさなかでレディ・ジョーカーは攻撃を開始する。  中巻まで読み終えてふーっと大きく息をつき、ああ、まだ下巻があるんだな、とまだこの重厚な小説が読めるといううれしさと、この重厚な小説をまだ読まないといけないのか、という一種のうんざりという感情が混ざった複雑な気分になりました。  書き込みの量の多さはやはり圧巻の一言! 警察、企業、マスコミそれぞれの論理を余すところなく書き込むという高村さんの姿勢が読んでいて感じられます。なんでこんなにもそれぞれの立場や思惑をリアルに書けるのか不思議でしょうがないです。  そして警察や企業の論理と個人の論理の相克もまた読んでいて凄まじい…。合田や城山の苦悩や葛藤というものが文章を通して伝わってきます。文章自体がまるで呼吸をしているかのよう、と言っても言い過ぎじゃないのではないでしょうか。  記者たちの活動というのも非常にリアルで読みごたえがあります。そして読み進めるごとにこの小説は単なる誘拐小説なのではなく、そこからさらに深いさまざまな闇を見せようとしているのが分かります。それがこの小説がまだ続くことがうれしくもあり、うんざりしている理由なのかもしれません。  いよいよ下巻に突入。中巻はちょっと読むのに時間をかけてしまったので、下巻は一気に読んでしまいたいところです。 第52回毎日出版文化賞 1999年版このミステリーがすごい!1位 このミステリーがすごい!ベストオブベスト9位

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2014/07/08

重厚で、読んでいてもたれる感じがする。 社長の城山はレディージョーカーとの裏取引を決意する。 警察はレディージョーカーの指示が要領を得ず、鬱憤がたまり、解決策の糸口が見つからない

Posted byブクログ

2013/10/13

移動時間が少なく、読むのに時間が掛かりました。 この巻ではレディ・ジョーカーは登場人物としては出てきません。 主役は、猟犬となった新聞記者と、城山社長と合田警部補です。 特に社長と警部補は、互いに組織を背負う立場と、稀に見せる私人の感情の発露が何とも言えません。 社長室での対峙と...

移動時間が少なく、読むのに時間が掛かりました。 この巻ではレディ・ジョーカーは登場人物としては出てきません。 主役は、猟犬となった新聞記者と、城山社長と合田警部補です。 特に社長と警部補は、互いに組織を背負う立場と、稀に見せる私人の感情の発露が何とも言えません。 社長室での対峙とその後の電話は多分に映画的です。 ちなみにこれから競馬場です。 LJ結成の舞台は、東京、中山、川崎、何処だったかな。

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2013/09/24

中巻。上巻よりはスムーズに読めたかな?合田刑事、城山社長、新聞記者が主。合田刑事と義兄の関係〜気になるなぁ。

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2013/07/07

★評価は読了後に。 やっぱり生々しい息遣いが聞こえてくるよう、この作品は。 正しいか否かは問題ではなく兎に角生き残ることが現在の市場社会における最重要の命題であり、その命題に疑問も持ちつつ自然と反応していく強者の喰らい合い、反応が遅れた者は容赦なく(人生からも)落ちていく。 それ...

★評価は読了後に。 やっぱり生々しい息遣いが聞こえてくるよう、この作品は。 正しいか否かは問題ではなく兎に角生き残ることが現在の市場社会における最重要の命題であり、その命題に疑問も持ちつつ自然と反応していく強者の喰らい合い、反応が遅れた者は容赦なく(人生からも)落ちていく。 それを冷めた目線でねちっこく書き連ねて物語を推進していく。 まさに実力ある作家にしか出来ない芸当、最終巻が楽しみ。

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2013/06/20

警察、新聞社の行動が詳細に描かれており、情景が思い浮かぶようでした。中巻ではレディジョーカーの側面が描かれていませんでしたので、下巻にかけて楽しみです。

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2013/05/06

中巻は事件の真相に迫る部分が主で 日の出ビール社長と合田刑事のやりとりや レディ・ジョーカーの動きが面白さを増します。 会社とレディ・ジョーカーとの関係、 警察とレディ・ジョーカーとの関係は 利益と犯人逮捕という真逆の観点のため 組織という枠で囲まれた人々の感情や行動に 息をつ...

中巻は事件の真相に迫る部分が主で 日の出ビール社長と合田刑事のやりとりや レディ・ジョーカーの動きが面白さを増します。 会社とレディ・ジョーカーとの関係、 警察とレディ・ジョーカーとの関係は 利益と犯人逮捕という真逆の観点のため 組織という枠で囲まれた人々の感情や行動に 息をつく暇が無い気持ちにさせられました。 各々の組織は一体、何を守ろうとしているのかということを 読みながら考えさせられました。 平社員の自分にとっては、 まだまだ難しいと感じる部分もある問いだと感じました。

Posted byブクログ

2013/04/22
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

終了日:2010・6・8、義兄よく出るな! 三十路の男二人が日曜の昼間っから多摩川縁でワインのラッパ飲み、いいなぁ、やってみたいなぁ。ワイン嫌いだしカナダにろくな川縁ないから無理だけど。 上巻の物井たちの流れが好きだったから、ブン屋と警察と日之出の間から少しずつ垣間見るLJが興味深かった。

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2013/03/31

読んだきっかけ:100円で買った。 かかった時間:1/19-2/8(21日くらい) あらすじ: 城山は、五十六時間ぶりに解放された。だが、その眼は鉛色に沈んだままだ。レディ・ジョーカーを名乗る犯行グループが三百五十万キロリットルのビールを”人質”に取っているのだ。裏取引を...

読んだきっかけ:100円で買った。 かかった時間:1/19-2/8(21日くらい) あらすじ: 城山は、五十六時間ぶりに解放された。だが、その眼は鉛色に沈んだままだ。レディ・ジョーカーを名乗る犯行グループが三百五十万キロリットルのビールを”人質”に取っているのだ。裏取引を懸念する捜査一課長に送り込まれた合田は、城山社長に影の如くつき従う。事件が加速してゆく中、ふたりの新聞記者は二匹の猟犬と化して苦い臭跡を追う--カオスに渦巻く男たちの思念(裏表紙より) 感想: 中篇は、合田刑事と新聞記者たちの章。レディ・ジョーカーサイドはまったくといっていいほど描写無し。 三度に渡る現金の受け渡し失敗。 政治家、総会屋が跋扈し、株価操作の気配が漂う。。 合田刑事がなんだかすごい。 いろんなことが分かっている。 が、分かっていることと防げることは別…。彼は防げない。 後編に続きます。

Posted byブクログ

2012/12/31

中巻では犯人視点が描かれず、社長、警察側、記者側の視点で物語が進んでいくので今向こう側では何が起こっているのだろう??という緊張感が心地よかった。 下巻を早く読みたい。 それにしても、義兄弟が微妙に醸し出すあの雰囲気。。そうなのか??と他人に推測されているのが面白いが、とにかく...

中巻では犯人視点が描かれず、社長、警察側、記者側の視点で物語が進んでいくので今向こう側では何が起こっているのだろう??という緊張感が心地よかった。 下巻を早く読みたい。 それにしても、義兄弟が微妙に醸し出すあの雰囲気。。そうなのか??と他人に推測されているのが面白いが、とにかく義兄が合田さんを好き過ぎるww

Posted byブクログ