天国旅行 の商品レビュー
そこへ行けば、救われるのか。富士の樹海に現れた男の導き、死んだ彼女と暮らす若者の迷い、命懸けで結ばれた相手への遺言、前世を信じる女の黒い夢、一家心中で生き残った男の記憶…光と望みを探る七つの傑作短篇。 「心中」がテーマの暗い内容ではありますが、明るい終わり方をするものもありま...
そこへ行けば、救われるのか。富士の樹海に現れた男の導き、死んだ彼女と暮らす若者の迷い、命懸けで結ばれた相手への遺言、前世を信じる女の黒い夢、一家心中で生き残った男の記憶…光と望みを探る七つの傑作短篇。 「心中」がテーマの暗い内容ではありますが、明るい終わり方をするものもあります。
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こんなにブラックな三浦しをんを読んだのははじめてかも。 こういう毛色のお話も書く方なんですね。 表現が多彩で飽きないそんなに読んでいないけど、他の作品も読みたい!! 「心中」をテーマにしているそうなので、やはり読後感がよくないのもありましたが…面白かった。 わたしは...
こんなにブラックな三浦しをんを読んだのははじめてかも。 こういう毛色のお話も書く方なんですね。 表現が多彩で飽きないそんなに読んでいないけど、他の作品も読みたい!! 「心中」をテーマにしているそうなので、やはり読後感がよくないのもありましたが…面白かった。 わたしは「遺言」が一番好き。 こんなに旦那さまに愛されたら、妻冥利に尽きるでしょう。 「初盆の客」と「君は夜」も好み。 愛って色々ですね。でも、私は出来たら心中はしたくないかな…どんなに愛していても。
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最初にこのタイトルを見たときに、新しいエッセイかと思いました。表紙を見た瞬間に間違いに気が付きましたが。「心中」がテーマの短編集ということで、どれだけ暗い話しが続くか不安でしたけど、それほど暗くはなかったです。「星くずドライブ」がとても好きです。
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好きな作家さんなんだけど、男女、男男に限らず恋愛ものが向いてないような気がする。だから、心中というテーマの短編集というのは、さほど期待もせずに買って、まぁこんなもんかなという感じ。 個人的には「森の奥」がちょっと気に入ったかな。 「SINK」は、男同士の歪んだ共依存という、いか...
好きな作家さんなんだけど、男女、男男に限らず恋愛ものが向いてないような気がする。だから、心中というテーマの短編集というのは、さほど期待もせずに買って、まぁこんなもんかなという感じ。 個人的には「森の奥」がちょっと気に入ったかな。 「SINK」は、男同士の歪んだ共依存という、いかにもなネタも入ってるんだけど、そこは消化不良な感じ。
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暗くて、重い話だった。心中がテーマの短編集なので、明るくなりようがないんだけど。 しをんさんの暗めの話が結構好きだったりするので、これはなかなかお気に入りな感じ。 なかでも『遺言』が好きかな。『君は夜』なんかも好きだけど、かなり暗いね。どうしようもない感じ。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
【天国旅行】 三浦しをんさん 自殺をしようと樹海へ分け入った男が、ソコで謎の青年と出会った。 世間知らずでお金持ちのお嬢さんと恋に落ち、駆け落ちをしたが 生活は思い描いていたほど甘くは無かった。彼女はことあるごとに 「あの時死んでおけばよかったんですよ」と言った。 祖母の初盆にやってきた初対面の男。 彼は父には異父兄弟がおり、祖母は父と結婚する以前にも 他所に嫁ぎ子どもをもうけていると言った。 祖母の死は餓死であったが、それは父の前に結婚していた 人と同じ死に方であった。彼は、祖母の死は年を隔てた心中だと言った。 いつも同じバスに乗り合わせていた先輩。 わたしはいつも先輩を見ている。先輩を見つめるために この時間のバスを選んでいるのだ。 そんな先輩が学校で灯油をかぶり、焼身自殺をした。原因は? 僕は死者が見える。それも臨場感を伴って。。 今、会っている香那もどうやら死んでいたようだ。 俺と弟は幼い頃、父母の無理心中に巻き込まれ、 俺だけが生き残った。 沈み行く車の中で、苦しみのあまり、俺の足首を掴んだ母を 足蹴にした記憶が忘れられない。 ☆ 心中をテーマにした短編集。重たい内容で、僕の好みにはあわず、 あまり本の中に気持ちが入っていかなかった。
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心中をテーマにした短編集。 そのせいか不思議な雰囲気がプンプン。 「初盆の客」、「星くずドライブ」が好き。 どちらも死んでしまった人が出てくるというのが共通点。 懐かしいあの人とどこかで会えたらなぁと思うのだろうか?
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『心中』がテーマの短編集・・・だったので、 結構おもかったです。気分が・・・ 様々な視点で書かれていたので、おもしろい1冊でした。 2010.4.14~4.17読了
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心中テーマでここまでたくさん出てくるのか、と思った。 特にSINKはしをんさんらしいけど、珍しく荒々しかった。最後に読んだせいもあるのか、インパクトは一番SINKが強かった。 遺書をパソコンに書き残す話も良かった。 心中を考えるもの、死への捉え方、どれも人間らしく、有り得そうなリ...
心中テーマでここまでたくさん出てくるのか、と思った。 特にSINKはしをんさんらしいけど、珍しく荒々しかった。最後に読んだせいもあるのか、インパクトは一番SINKが強かった。 遺書をパソコンに書き残す話も良かった。 心中を考えるもの、死への捉え方、どれも人間らしく、有り得そうなリアルさが面白い短編集だった。
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心中をテーマにした短編集。 光、でしをんさんのおっかない話には懲りていたので (途中で読めなくなった) 買うかどうか迷っていたけど、 しをんさんのブログでそんなに怖くないらしいとわかったから購入。 遺言と初盆の客が好きだす。 しをんさんのエッセイに出てくるお部屋はぼんのーの山に...
心中をテーマにした短編集。 光、でしをんさんのおっかない話には懲りていたので (途中で読めなくなった) 買うかどうか迷っていたけど、 しをんさんのブログでそんなに怖くないらしいとわかったから購入。 遺言と初盆の客が好きだす。 しをんさんのエッセイに出てくるお部屋はぼんのーの山に埋もれているのに、 作品に出てくるお部屋は生活感がない描写が多い気がします。 何かあるのかしら… なんもないか。
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