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3月のライオン(4) の商品レビュー

4.4

202件のお客様レビュー

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  2. 4つ

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2010/07/05

あるミュージシャンが、家にいても常にギターは握っていると言っていたことや ある作家が、編集や作家数人で課題図書を決めて読み、集まって討論会を開くという話を 思い出した。 プロになったから、そこでゴール、という人もいると思う。 プロだからと言って全員が実力を兼ね備えている訳でも、...

あるミュージシャンが、家にいても常にギターは握っていると言っていたことや ある作家が、編集や作家数人で課題図書を決めて読み、集まって討論会を開くという話を 思い出した。 プロになったから、そこでゴール、という人もいると思う。 プロだからと言って全員が実力を兼ね備えている訳でも、努力をしている訳でもないと思う。 ただそれでも、”本物”はいる。 ”本物”だからこそ常に留まることをせず 満足も驕りもせず、足掻き続ける。 時に迷いながらも揺らがず、信じて進む力を持っている。驕ることなく謙虚である。 久しぶりにそんな人たちに、この本の中で出会った。 こんな人たちを描ける羽海野先生も、やはり”本物”のプロなのだと思う。 誰も手を差しのべる事はできない プロの世界の厳しさ。 「そう決めている。そう思わないでどうしてやっていける」 当然のように自分の夢や未来を見据えて、それが現実になると信じている。 そんな二海堂が眩しくて、足掻いている零。 どちらも遜色などあるわけがなく。懸命な姿は心底恰好良いと思う。 この巻の表紙である島田さん。 自分も田舎育ちなので、何もなくなっていく田舎を見ていて 寂しいとか苦しいとか、苛立ちとか様々な感情がある。 その中で自分が期待されていて、それに応えることが出来るかもしれない。 自分の夢を叶えるだけでも足掻くのに いろんなものを背負い込んで歩き続けてきた 読んでいて胸が苦しくなった。 特に、あの横断幕をすすけさせたままにはしたくないんだ というところは 涙無しには読み進められなかった。 プロだからどちらかだけが甘い汁をすする関係であってはならない と考え必死で島田さんに立ち向かおうとする零は恰好良かった。 僕ばかり得してないか、と不安に思う、その発想が偉いと思った。 二海堂くんと零くんがなんだかんだ言っても仲良しなのも良かったけれど ひなちゃんがおいなりさんを私に戻って来たシーンも良かった。 これは零くんと仲良しだから、というよりも、ももちゃんもひなちゃんも、彼女たちなりに 大好きな人を守る為の戦いだったのだと思う。 お重箱を取りに来るシーンも良かったし、それに対する零くんの答えも好きだった。 色んな思い出がある。当然、悪い思い出だけではない。『家族』なのだから。 香子さんも彼女は彼女で辛いのだろう。 自分ではどうしようもなく、良くないと思っていても逃れられない。 「何も成果が無かったなんて言うなよ。がんばってたよ。俺は見てたよ」 先生の言葉には思わず涙ぐんだ。 自分がどれだけ進んだかを決めるのは自分だけれど 人はそんなに強くはない。 時にはそうやって、見ていたよ、という言葉が欲しいこともある。 その言葉を貰えることで、ほっとして前を向けることがあると思う。

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2010/07/03

手を出さずにいるつもりだったのに、 ついつい大人買いをしてしまいました! (古本屋で、だけど。) 可愛い絵なのに、ズシンと来るストーリーがいいですね。 文化系もハードだなぁ、と、ちはやふるも読み始めて思いました。

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2010/06/28

ダメだ、初っ端から島田さんがかわいそう過ぎて笑いが止まらん!! そりゃ、あんなのに囲まれたら一気に胃が痛くなるわな。損な性格ですね。 香子さんは、可愛いけどずるいね。ずるいけど時々見せる顔がすごく可愛いね。結論、ずるいね。どう考えても零くんに甘えているようにしか思えない。ずるい...

ダメだ、初っ端から島田さんがかわいそう過ぎて笑いが止まらん!! そりゃ、あんなのに囲まれたら一気に胃が痛くなるわな。損な性格ですね。 香子さんは、可愛いけどずるいね。ずるいけど時々見せる顔がすごく可愛いね。結論、ずるいね。どう考えても零くんに甘えているようにしか思えない。ずるい。でも、可愛い。 そして、島田さんは無駄にカッコイイ。何ぞ、あの漢気。 島田さんの胃がいつまでも無事であることを願っていますよ。お願いだから、潰瘍とかならないでー。 島田さんの覚悟が大好きだ!

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2010/06/27

熱い 満身創痍で戦い続ける島田八段がひたすらカッコイイ巻です 男も惚れるわ 羽海野先生さすがです

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2010/06/24

 3月のライオンは物語の緩急の波にいつのまにか飲み込まれてはらはらしてしまいます。全体をとおして緊張感のある主人公と将棋と家庭環境の緊張感の間にあるあかりさんたちとの心やすらぐ風景。心和んだかと思うと、零君はまたすぐに張りつめちゃうから心配になってきます。成長しているように思うけ...

 3月のライオンは物語の緩急の波にいつのまにか飲み込まれてはらはらしてしまいます。全体をとおして緊張感のある主人公と将棋と家庭環境の緊張感の間にあるあかりさんたちとの心やすらぐ風景。心和んだかと思うと、零君はまたすぐに張りつめちゃうから心配になってきます。成長しているように思うけど、もどかしくて。  それにつけても、4巻はいなりずし食べたくなります。作った事無いけど作ってみようかな〜。

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2010/06/18

島田八段の研究会に参加し、誰かに教わること、差し出せるものが自分にもあることを知っていく桐山君。同時進行に島田八段の獅子王戦、学期が終わって次の学年になる……など。 自身について欠落や不足ばかり感じているのに、そこで割り切ることができず、なんとかして勝ちたいと思う、学び次に進み...

島田八段の研究会に参加し、誰かに教わること、差し出せるものが自分にもあることを知っていく桐山君。同時進行に島田八段の獅子王戦、学期が終わって次の学年になる……など。 自身について欠落や不足ばかり感じているのに、そこで割り切ることができず、なんとかして勝ちたいと思う、学び次に進みたいと思う、変わりたいと切望している桐山君を見ていると、なんて自分は頑張っていないんだろうと思うのです。でも、たぶんそれは桐山君も思っていることで……。 頑張るという言葉は苦しむという意味なんだなあと改めて思うのです。 「「嵐の向こうにあるもの」 それは ただ更に激しいだけの嵐なのだ」 この言葉によくよく表れていますよね。それでもわかっていて、嵐の向こうに行こうとしているひとたちの話。 香子にしても、愛されたい愛されたい愛したい愛したいと言っているようで。桐山君への態度は報われない思いからの甘えなんだろうなあ。 愛されたいも変わりたいも、自分の殻を破る作業はどうしても辛くて厳しくて、でも自分しかできない。 ずっとそうやって自らをいじめるみたいな修練でもって日々を生きられるひとを、天才だとか有物の人物というのかもしれません。 ハチクロでも他の短編でも、この漫画でも、言い方によっては身も蓋もないものになってしまう厳しさや不条理を、噛んで含めるみたいにして、でもしっかりと伝えてしまうところがウミノさんのすごさなんだろうなあ。 封入ペーパー:辻井さん愛おしいなあもお!本編では残念なイケメン呼ばわりですが、たぶん愚直なまでに思いやりあるひとなんだろうなあと思うとほこほこします。

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2010/06/13

島田八段が熱い。ちょうど仕事に行き詰っているときだったので、プロとしての意地みたいなものにぐさっとやられました。 ワンピースを読んだときの、あのぐわっとくる熱さと似てるんだなぁ。 あー…おいなりさんたべたい。はやく次巻読みたいです@

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2010/06/12

2010/6/11 tutaya 1-4読了 あかりさんのいるお店ならいってみたい 二階堂の将棋本は読んでみたい 歩がラスボスぼい? うーん、展開はよめません。中二ぽい主人公に恥ずかしさを感じつつも共感と郷愁を感じる プロとしての作者の意気込みを感じる。なんであれ、プロってそう...

2010/6/11 tutaya 1-4読了 あかりさんのいるお店ならいってみたい 二階堂の将棋本は読んでみたい 歩がラスボスぼい? うーん、展開はよめません。中二ぽい主人公に恥ずかしさを感じつつも共感と郷愁を感じる プロとしての作者の意気込みを感じる。なんであれ、プロってそういうもんだと思う。好きとか嫌いとか、聞いてわかるもじゃあない。其の場に身を置いて感じるもの。どんな生き方だったとしても、常に前を向いているやつが一番強い。でも、天才がいると萎えるんだ。

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2010/07/18

「ちょっと似てんだよね」 島田八段の研究会に参加した桐山は、宗谷名人との共通点を指摘される。 一方、獅子王戦の挑戦者となった島田は、宗谷との厳しい対局で疲弊し、徐々に体調を崩していく・・・。 桐山は体調不良の島田八段に付き添い、一路京都へ旅立った・・・。

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2010/06/05

羽海野チカ、将棋漫画の最新刊! 一人で人生を抱え込む少年を取り巻く、激しく、でも、暖かいストーリー。

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