マドンナ・ヴェルデ の商品レビュー
「ジーン・ワルツ」での代理母(=実母)像が何故こんなに淡いのかという疑問が解けます。もともと対の本だったのですね。実母といえど、危険のある、また50歳過ぎの女性の妊娠による周囲からの好奇の目にさらされる代理母をすんなりと受け入れられるものなのか疑問に感じていたので、そっか理恵医師...
「ジーン・ワルツ」での代理母(=実母)像が何故こんなに淡いのかという疑問が解けます。もともと対の本だったのですね。実母といえど、危険のある、また50歳過ぎの女性の妊娠による周囲からの好奇の目にさらされる代理母をすんなりと受け入れられるものなのか疑問に感じていたので、そっか理恵医師の罠にはめられたわけねと納得。でもなんだかパズルのピースが埋まらない違和感のある話。子どもが主体といいつつ別れ別れに育てたり...ね。
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- ネタバレ
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ジーンワルツを読んでいたから、特に目新しくもなく。裏編ってよりも主人公が違うだけで、同じ話。 海堂さんの話は好きだけど、いつもラストがなんだかいまいちかも。 生まれた双子の、しのぶは伸一郎が親権を持ち、みどりが育てて、かおるは理恵が育てることになった。
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終わり方がちょっと残念。つい現実だったらと考えてしまい、そうだったらやはり双子は一緒がいいかな、と。
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「ママ、私の子どもを産んでくれない?」 依頼者である娘との確執。そして強い決意。生まれてきた双子、しのぶ・かおるの未来は明るいのだろうかと心配になった。『ジーン・ワルツ』→『マドンナ・ヴェルデ』→『医学のたまご』と話がリンクしている。『医学のたまご』だけ中高生向け。
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ジーンワルツを読み返して、医学のたまごももう一回読みたくなった。伸一郎さんが個人的に好き。理恵が卵子を二つまで採卵できたことは、子宮摘出からわかるけど、そのあとの荒木さんにいれた三つ目のたまごのほうはどうやって??何回考えてもわからない、、
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海堂さんの小説はいつもどこかでつながっている。もちろん話の舞台が同じだから…っていうのもあるけど。今回もさりげなく碧翠院が出てくるあたり、おいしいなぁ。本筋には絡まないんだけど。アナログな手紙のやりとりが今回のストーリーでは一番人間らしいような気がする。
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「ジーン・ワルツ」の続編というか~代理出産の話を、生む側から描いた物。 クール・ウィッチの異名を取る女医の曾根崎理恵。 子供を産めなくなった理恵のために、代理出産をするその母親の山咲みどり。 あらすじに平凡な主婦とあるが、早くに夫を亡くし、女手一つで理恵を育てた人だから仕事も持っ...
「ジーン・ワルツ」の続編というか~代理出産の話を、生む側から描いた物。 クール・ウィッチの異名を取る女医の曾根崎理恵。 子供を産めなくなった理恵のために、代理出産をするその母親の山咲みどり。 あらすじに平凡な主婦とあるが、早くに夫を亡くし、女手一つで理恵を育てた人だから仕事も持っていたし、えらく孤独でクールなんですよね。 鰹節を削ったり、日本情緒のある食事の支度風景が良く出てきて、無機質なやりとりの多い雰囲気を転換する役に立っているが、そのメニューがえらく簡単。 まあ回りが家庭的だったりスゴクにぎやかだったら、こんな企画は立てられないか? アメリカにいる理恵の夫・伸一郎のクールさもなんとも… 母になる女性に選択権があるっていうのはまあ正しいと思うけど。 診察室で一緒になった若い娘~若い未婚の母となる青井ユミとは親しくなっていく、みどり。 代理母が法律上は実の母親になるという、日本の法律の奇妙さが指摘されています。 生物学的には卵子提供者が実母なのに、おかしいかも。 代理母の不倫みたいになっちゃうし。 それと同時に、代理母の心情というのも出ています。お腹にいる間に愛情が芽生えたり、心境が変わってくるということ、あるでしょうね。 生んだら終わりで何の権利もないというもまた妙な話。 アメリカでは、希望すれば毎年会ったりする関係になってるみたいですけどね。 理恵の強引さは一つのキャラとして、前よりも描けているかな。 「ジーン・ワルツ」は主張だけで、小説になってるのかみたいな感じだったから… ちょうど映画が公開になりますが、俳優の存在感で自ずと血肉が通ってくるか? 結末がちょっと妙。 理詰めで独断的に事を進める理恵が、一矢報いられるという。 それはまあ、成功させることを優先した、あざといやり口なので~ありうるけど。 いったんはこうなるというのはギリギリわからなくもないけれど。 この後、子供が大きくなったら~祖母のみどりがただのベビーシッターなんていったら不自然に決まってるでしょ??
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「ジーン・ワルツ」では主人公だった曽根崎理恵の母親で代理母の山咲みどりの視点で描かれた本。日進月歩で進歩していく医学に代理出産に関しての法律が追い付いていない問題が書かれている。医者としてあがく理恵と法律上の母親がどうなろうと、生まれてくる子供の幸せが一番大事という理恵の母との葛...
「ジーン・ワルツ」では主人公だった曽根崎理恵の母親で代理母の山咲みどりの視点で描かれた本。日進月歩で進歩していく医学に代理出産に関しての法律が追い付いていない問題が書かれている。医者としてあがく理恵と法律上の母親がどうなろうと、生まれてくる子供の幸せが一番大事という理恵の母との葛藤が興味深く読めた。「ジーン・ワルツ」を読み直したい気分。
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ジーンワルツと同じ時間軸で進んでいく物語だが、みどりの視点で書かれたもの。確かに出産後の双子の養育について多くが語られていなかった部分が分かりその点では、こちらも読んだことで物語が完結したとの感想。ただし、母親としての感情がメインテーマなので、筆者得意の医療の課題についてはあまり...
ジーンワルツと同じ時間軸で進んでいく物語だが、みどりの視点で書かれたもの。確かに出産後の双子の養育について多くが語られていなかった部分が分かりその点では、こちらも読んだことで物語が完結したとの感想。ただし、母親としての感情がメインテーマなので、筆者得意の医療の課題についてはあまりフォーカスされていない。ジーンワルツを読んでからこちらも読むことをお勧めする。
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海堂尊の本にはなんらかのディベート要素が入ってるけど、なるほどそういう形もあるのか!っていう感想。代理母出産の問題を単純化したモデルで舌戦するのを小説にしたような印象。好きでした。
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