マドンナ・ヴェルデ の商品レビュー
「ジーン・ワルツ」との姉妹本で、「ジーン・ワルツ」は娘目線で描かれているのに対して「マドンナ・ヴェルデ」は母目線でストーリーが進んでいく。 代理母制度をメインテーマとしながらも、地域医療の崩壊についても言及しており、医療の現場は、一般の人が思っている以上にひどい状態になっている...
「ジーン・ワルツ」との姉妹本で、「ジーン・ワルツ」は娘目線で描かれているのに対して「マドンナ・ヴェルデ」は母目線でストーリーが進んでいく。 代理母制度をメインテーマとしながらも、地域医療の崩壊についても言及しており、医療の現場は、一般の人が思っている以上にひどい状態になっているのが見えてくる。 少子化対策と言いながら、不妊治療に保険が使えない現実。不妊が増えている現代では、子供手当てよりも、先にこうした部分での援助の方が必要では無いのだろうか? 相変わらず、医療の専門用語が多いものの、それに囚われる事も無くぐんぐんと読み進めて行ける。
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一気に読み終わりました。「母」になる、ならされる、なりたくてなる、なれないけれどなる、なりたくてもなれない・・・いろんな女性を出演させてくれました。考えさせられること多っかた。
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「チーム・バチスタの栄光」で知られる医師で作家の海堂尊氏の医療ドラマ。「ジーン・ワルツ」のヒロインが登場するということで、続編的な作品ということだが、「ジーン」の方は未読。 松坂慶子さんが主演でNHKドラマ化されるというので読んでみたわけだが、面白かった。「ジーン」の方を見なく...
「チーム・バチスタの栄光」で知られる医師で作家の海堂尊氏の医療ドラマ。「ジーン・ワルツ」のヒロインが登場するということで、続編的な作品ということだが、「ジーン」の方は未読。 松坂慶子さんが主演でNHKドラマ化されるというので読んでみたわけだが、面白かった。「ジーン」の方を見なくても、差し支えない。ただ、読んでおけば、もっと面白かったかもしれない、と少し後悔もする。 ヒロインは50代後半の平凡な主婦、みどり。「ジーン」の主人公で産婦人科医、曾根崎理恵の母親である。みどりは子供が産めなくなったという娘、理恵から代理母を頼まれ、苦悩する。日本では代理出産は認められていない。それに33年ぶりの妊娠…。 娘の子どもを母親が妊娠するというシチュエーション、産むべきか、否かという「究極の選択」。妊娠中にさまざまな出来事が起こり、みどりは「これが正しいのか」「出産すべきなのか」と気持ちが揺れ動いていく。このサスペンスの組み立てが巧みで、グイグイ引き込まれる。
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一気に読めたし、つまらないわけではない。 けど。 「だけど」って言いたくなる、内容だし、読後感。 女性ってもっと、衝動的な生き物なのではないかなーと。 母親だったら尚更に、防衛本能むきだしで圧倒的なパワーな感覚なんじゃないかな?って。 この本に出てくる女性は、弁も立つし、理...
一気に読めたし、つまらないわけではない。 けど。 「だけど」って言いたくなる、内容だし、読後感。 女性ってもっと、衝動的な生き物なのではないかなーと。 母親だったら尚更に、防衛本能むきだしで圧倒的なパワーな感覚なんじゃないかな?って。 この本に出てくる女性は、弁も立つし、理にかないすぎ。 自分が女性で母親だからなのかな?リアルな感覚は少なかった。 ★3つでもいいかな?と思ったけど、一気に読むことが出来たのと、食べ物の描写がとても良かったので★4つ。
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NHKで連続ドラマが始まるギリギリ、昨日の帰りの電車の中で読み終わりました。 娘夫婦の受精卵を母親の胎内に移植するという代理母出産をめぐる物語。 ジーン・ワルツが娘の視点から、こちらマドンナ・ヴェルデは母親の視点から語られる構成になってます。 ジーン・ワルツだけじゃわからなかった...
NHKで連続ドラマが始まるギリギリ、昨日の帰りの電車の中で読み終わりました。 娘夫婦の受精卵を母親の胎内に移植するという代理母出産をめぐる物語。 ジーン・ワルツが娘の視点から、こちらマドンナ・ヴェルデは母親の視点から語られる構成になってます。 ジーン・ワルツだけじゃわからなかったそれぞれの人間性がよく描かれていて、両方読んで物語が完成した感じ。 ドラマは登場人物の性格がだいぶ原作と違っていて、万人受けする感じになってましたがわたしは原作のほうがリアルだなと思いました。母娘の距離感とか。 しかしやはり代理母というやり方は受け入れられない。自分の遺伝子にこだわるということと、次世代を担う子どもを育てたいという感情を一緒にしてはいけない。
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2011/04/15 読了 ジーンワルツを読んだのが、かなり前だったけど、この本を読んでたらジワジワ思い出してなかなか面白かったです。
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■少し前に読んだ「ジーン・ワルツ」のアナザーストーリー。これはジーン・ワルツの主人公だった理恵の母親:みどりの側から書かれている。当然、海堂ワールドが展開されるんだけど、テーマは代理母出産なので「チームバチスタシリーズ」のような軽快な展開はなくどこまでもズシーンと重たかった。 ...
■少し前に読んだ「ジーン・ワルツ」のアナザーストーリー。これはジーン・ワルツの主人公だった理恵の母親:みどりの側から書かれている。当然、海堂ワールドが展開されるんだけど、テーマは代理母出産なので「チームバチスタシリーズ」のような軽快な展開はなくどこまでもズシーンと重たかった。 ■でも読み応えがあるので集中して読むとかなりいい。ちなみに「ヴェルデ」は「緑、翠」の意味なんだって。ついでにもうひとつ。ここで生まれた子が主人公になるのが「医学のたまご」なんだよね。
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ジーン・ワルツの続編 代理母を勤めた、山吹みどりさん視点で進み、他の海堂作品のロジック構成もあまりなく 少々物足りなさを感じつつ、理恵の身勝手さに腹を立て(笑) あの医者の元で子どもは生みたくないぞ、というのが正直な感想ですね。 でも、黄金地球儀のかおるちゃんの出生が読めたのは...
ジーン・ワルツの続編 代理母を勤めた、山吹みどりさん視点で進み、他の海堂作品のロジック構成もあまりなく 少々物足りなさを感じつつ、理恵の身勝手さに腹を立て(笑) あの医者の元で子どもは生みたくないぞ、というのが正直な感想ですね。 でも、黄金地球儀のかおるちゃんの出生が読めたのはよかったかな(^-^)
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ジーン・ワルツと視点を変えた姉妹作。 患者の一人であった、山咲みどりさんの視点で代理母としての葛藤や母親とは?という問題を描く。 みどりさんの作るご飯がとてもおいしそうで、どうしてみどりさんと理恵の関係はこんな風になったのか気になる。 ジーン・ワルツを読んで少し経つので忘れてる部...
ジーン・ワルツと視点を変えた姉妹作。 患者の一人であった、山咲みどりさんの視点で代理母としての葛藤や母親とは?という問題を描く。 みどりさんの作るご飯がとてもおいしそうで、どうしてみどりさんと理恵の関係はこんな風になったのか気になる。 ジーン・ワルツを読んで少し経つので忘れてる部分があって、そもそも何で理恵はこんなことしたんだろう、具体的に、子供を持つことで今の産婦人科の体制や法制度とどう闘うつもりだったのか、などなど、気になるところが多数で、またジーン・ワルツ読み返したいなぁと思った。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
著者がこれをねらっているのかどうかは私には判断ができなかったけど,代理母問題には,この「みどり」が抱いた感情というのがやはり問題になるのではないのだろうか。だから日本では血縁関係のみの代理母が認められて?いるのだろうか。 卵子提供者を母とする医学的(遺伝学的?)見解を主張するのが医者である理恵で,本の中ではそれが近代的な解釈として扱われる。代理母の心境は直接的にはクローズアップはされない。 代理母の心境はきっと代理母を承諾した段階と,実際に妊娠しお産の段階では変化するはずである。卵子提供者にどんなに礼を言われても,ビジネスライクにはなかなかいかないだろう。それはヒトが生物であり,妊娠した子を守りたいと思うのはたぶんヒトの生物としての本能だから。それを理性で抑制するのはきっと大きなストレスだと思う。妊娠は,母体のリスクを伴う命がけの行為だ。それを引き受ける側と,依頼する側には大きなギャップが必ず生まれる。 ドラマも楽しみ。清川先生は誰がやるんだろう。。。
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