昭和天皇論 の商品レビュー
私の年齢からして、昭和天皇とは本当に接点が薄い。 友人が昭和天皇を尊敬すると言っていたので、気になって買ってみた一冊。 戦後教育では知りえない、天皇の姿がとても解りやすく描かれている。 本来の天皇の姿、GHQによって歪められた日本の仕組み、皇室というものの在り方について、作者個...
私の年齢からして、昭和天皇とは本当に接点が薄い。 友人が昭和天皇を尊敬すると言っていたので、気になって買ってみた一冊。 戦後教育では知りえない、天皇の姿がとても解りやすく描かれている。 本来の天皇の姿、GHQによって歪められた日本の仕組み、皇室というものの在り方について、作者個人が伝えたい事が述べられている。 日本人なら、一度は読み込んでもいい作品だと思う。
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戦後の昭和天皇の孤独や思いの断片だけでなく、魅力的なエピソードもちりばめられていて。肩の力を抜いて読める。 初めて柏餅を召し上がられた天皇陛下の「美味しくない」ってエピソードがほのぼのしてて好き。
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玉音放送当日の大衆に関する検証と、ポツダム宣言受諾に至るまでの鈴木貫太郎内閣の解説が特に面白かった。このあたりイデオロギー色も薄いし、歴史ミステリーとして単純に楽しめる。 前者の、農家が大事にしていた家畜を次々に殺戮していったり、まだ実っていない稲を刈り出したりした話は衝撃的。全...
玉音放送当日の大衆に関する検証と、ポツダム宣言受諾に至るまでの鈴木貫太郎内閣の解説が特に面白かった。このあたりイデオロギー色も薄いし、歴史ミステリーとして単純に楽しめる。 前者の、農家が大事にしていた家畜を次々に殺戮していったり、まだ実っていない稲を刈り出したりした話は衝撃的。全部を台無しにしてやりたくなる感覚はとても理解できるので余計に苦しい。 阿南惟幾の血染めの遺書は実際遊就館で見たが、読む前と読んだ後で遺書の「大罪」という言葉から受けるイメージがだいぶ変わった。 他にも、占領下の日本で昭和天皇が半ば政治家として水面下で動いていたという事実が興味深い。
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天皇陛下のオーラは、その近くにいるだけで絶対的に感じられる、とその幸せな機会を得た人々から伺います。御製を拝見するだけで、そのオーラの源には日本国の祭祀王としての血があるのだとつくづく感じられます。 このような皇室を戴くことができる日本国民が世界的にどれだけ幸せな国民であるかを、...
天皇陛下のオーラは、その近くにいるだけで絶対的に感じられる、とその幸せな機会を得た人々から伺います。御製を拝見するだけで、そのオーラの源には日本国の祭祀王としての血があるのだとつくづく感じられます。 このような皇室を戴くことができる日本国民が世界的にどれだけ幸せな国民であるかを、今一度見直す必要があるでしょう。 アインシュタインの有名な以下の言葉を日本人としてどう受け止め以下していくのか、我々国民が命を捧げる価値がある使命であると言えるでしょう。「近代日本の発展ほど世界を驚かしたものはない。その驚異的発展には他の国と違った何者かがなくてはならない。果たせるかな、この国の歴史がそれである。この長い歴史を通じて、一系の天皇を戴いてきた、という比類ない国体を有することが、それこそ今日の日本をあらしめたのである。私はいつもこの広い世界のどこかに、一カ所くらいはこのようように尊い国がなくてはならないと考えていた。なぜならば世界は進むだけ進んで、その間、幾度も戦争を繰り返したが、最後には、闘争に疲れる時が来るであろう。この時人類は、必ず真の平和を求めて、世界の盟主を挙げねばならぬ時が来るに違いない。その盟主こそは、武力や金の力ではなく、あらゆる国の歴史を超越した、世界で最も古く、かつ尊い家柄でなくてはならない。世界の文化は、アジアに始まって、アジアに帰る。それはアジアの高峰、日本に立ち戻らねばならない。我々は神に感謝する。神が我々人類に日本という国をつくっておいてくれたことを。」
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この作者、漫画家として新しい境地を作った。これまでも、「ねじ式」「李さん一家」のつげ義春、「絶対安全剃刀」や「おともだち」の高野文子、趣向は違うが「カムイ伝」の白土三平、「AKIRA」の大友克洋等々、漫画家といっても重厚で社会的に存在感を示していた方たちもいた。 小林よしの...
この作者、漫画家として新しい境地を作った。これまでも、「ねじ式」「李さん一家」のつげ義春、「絶対安全剃刀」や「おともだち」の高野文子、趣向は違うが「カムイ伝」の白土三平、「AKIRA」の大友克洋等々、漫画家といっても重厚で社会的に存在感を示していた方たちもいた。 小林よしのりは彼らとは違う境地だ。私個人は、どうしても「東大一直線」のイメージが抜けきらないのだが、重厚とは言えないが、社会的にそれなりに影響力のある漫画を描いている。 「ゴーマニズム宣言」、「戦争論」、「沖縄論」、「天皇論」等々、それなりの政治家や経済人でも読者は多い。私は、読んだことはなかったが、「天皇論」くらいは読んでみようかなと思っていた。 と、そんな時に出たのがこの「昭和天皇論」 「SAPIO」での小林氏の漫画で、やや抵抗を感じながら読む部分もあったが、小林氏の皇室に対する敬意については、私も好感を持っている。 ということで、それではと購入。 やはり、前半部分でやや抵抗を感じる部分もあったが、概ね、「正しい」価値観。 憲法(それも大日本帝国憲法も日本国憲法も含めたものだが)における「天皇」に関する事項を理解するにはいい。 「皇室」入門編。でも、少なくともある程度の理解がある人は、買ってまで読まなくていい。初心者向け。広貴に読ますか。
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図書館の本 内容(「BOOK」データベースより) 没後、21年を経て、昭和天皇が甦る。失いすぎた我々が今、求めているのは、まさにこの巨人ではなかったか―。大ベストセラー『戦争論』の続編にして『天皇論』の前編であるばかりでなく、日本と日本人を束ね、戦後65年をゼロからやり直すよす...
図書館の本 内容(「BOOK」データベースより) 没後、21年を経て、昭和天皇が甦る。失いすぎた我々が今、求めているのは、まさにこの巨人ではなかったか―。大ベストセラー『戦争論』の続編にして『天皇論』の前編であるばかりでなく、日本と日本人を束ね、戦後65年をゼロからやり直すよすがとなる「象徴」を描ききった、小林よしのり畢生の巨編。 こんなこと書くと作者に叱られそうだけど、よくまぁ、似せて書いたこと!昭和天皇のみならず、皇族の方々や政治家、ほんとうに似てるの、すごいです。 「戦争責任の定義」は考えたことなかったです。 天皇だから戦争を止められたのか?なんて考えたことなかった。 天皇が戦争を始めたのか?は考えた事あったけど。。。。 戦争をしたくて開戦したばかはいません。 それを踏まえて、再度大東亜戦争を考えなきゃいけないと思わされた1冊。
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詰め込まれた情報量は漫画ならでは。昭和天皇を「究極の政治家」という視点でとらえて、第二次大戦末期から米国による占領統治そして戦後の復興にいたる日本の近代史を俯瞰した作品。自分の記憶に残るテレビ画面の中の昭和天皇の猫背の映像からは想像がつかない人物の描写。イッセー尾形主演の「太陽」...
詰め込まれた情報量は漫画ならでは。昭和天皇を「究極の政治家」という視点でとらえて、第二次大戦末期から米国による占領統治そして戦後の復興にいたる日本の近代史を俯瞰した作品。自分の記憶に残るテレビ画面の中の昭和天皇の猫背の映像からは想像がつかない人物の描写。イッセー尾形主演の「太陽」の舞台となった戦争末期の居住施設「文庫」に、天皇が戦後もしばらく居住されていたことを知り驚いた。良い作品。
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昭和天皇の偉大さが胸に迫る、大書です。 凄まじい熱量がないと書けない本です。 個人的に尊敬する阿南陸軍大臣が多く登場したのも嬉しかった。
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天皇論と併せて読むのがおすすめ。昭和天皇について、なにもしらなかったなぁーと思い知らされる一冊。そもそも、「戦前」の昭和天皇のことを知っている人間は、あまりいないのではなかろうか。なので、勉強になります。
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読みながら、これだけ感動して泣けた本は本当に久しぶりです。 沢山の犠牲を負って一つの国が滅亡するかもしれない前代未聞の時局において聖断を下し毅然とした態度を示し、国民と国家の発展を願い、誰よりも謙虚に過ごされた昭和天皇の姿は正に国家の徳そのものであり紛れもなく日本国民共通の財産...
読みながら、これだけ感動して泣けた本は本当に久しぶりです。 沢山の犠牲を負って一つの国が滅亡するかもしれない前代未聞の時局において聖断を下し毅然とした態度を示し、国民と国家の発展を願い、誰よりも謙虚に過ごされた昭和天皇の姿は正に国家の徳そのものであり紛れもなく日本国民共通の財産そのものでした。本書において小林よしのりさんの手により記憶の彼方に忘れ去られ散り散りとなった終戦と戦後の記憶を再構築し日本人の心に再び大切な記憶を舞い戻らせました。書籍や漫画という次元ではなく日本人の心を貫いた素晴らしい内容でした。
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