百年の家 の商品レビュー
同じ景色と「家」が、住まう人々によって変化していく様が隅々にまで描きこまれていて感動的。また各ページの、その時代ごとに生きた人々のドラマが一枚の絵に凝縮されていて、飽きずに眺めてしまう絵本。
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J.パトリック・ルイス 作 ロベルト・インノチェンティ 絵 長田 弘 訳 同じアングルから描かれた家 100年の自分史 作物を育てる家族とともにあった家 結婚・誕生・死 そして大きな戦争の悲劇 みごとな緻密な絵がすべてを語ります そして 今 しあわせ...
J.パトリック・ルイス 作 ロベルト・インノチェンティ 絵 長田 弘 訳 同じアングルから描かれた家 100年の自分史 作物を育てる家族とともにあった家 結婚・誕生・死 そして大きな戦争の悲劇 みごとな緻密な絵がすべてを語ります そして 今 しあわせですよね きっと ≪ 息づかい きこえてくるよ 家と人 ≫
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廃屋だったこの家を子供たちが見つけてくれた。そこからまた家の物語が紡がれていく。季節は巡り、姿形は変えてもそこに静かに佇む。悲しみも、傷みもすべてを受け止めて見守っている。百年の年月を家が語ってくれる。この家の鼓動が、存在が私の中に流れてくる。今度、この百年の家を見守るのは私たち...
廃屋だったこの家を子供たちが見つけてくれた。そこからまた家の物語が紡がれていく。季節は巡り、姿形は変えてもそこに静かに佇む。悲しみも、傷みもすべてを受け止めて見守っている。百年の年月を家が語ってくれる。この家の鼓動が、存在が私の中に流れてくる。今度、この百年の家を見守るのは私たち読者。この本絵も細部まで細かい。見るだけで家と人の営みが見える。良い本読んだなぁ。
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本書は、イタリア出身の絵本画家とアメリカ出身の絵本作家による 家そのものを主人公にした絵本です。 南欧とおぼしき山間にある、石造りの小さな家。 17世紀に建てられ、廃墟になっていたその家が, 激動の20世紀をどのように過ごしたのかを定点観察形式、 ブリューゲ...
本書は、イタリア出身の絵本画家とアメリカ出身の絵本作家による 家そのものを主人公にした絵本です。 南欧とおぼしき山間にある、石造りの小さな家。 17世紀に建てられ、廃墟になっていたその家が, 激動の20世紀をどのように過ごしたのかを定点観察形式、 ブリューゲルを思わせる、あたたかみのある絵で描かきます。 廃墟が改築され、家族が移り住み、 喜びと悲しみ・出会いと別れを繰り返す。 住人たちの服装の変化はもちろん 井戸ができ、ポンプになり、水道が通る 裏山の木が伐られ、石垣ができ、ブドウ畑が作られる…など、 時代の経過が細かく書き込まれており、何度見ても飽きることがありません ブリューゲルを思わせる、あたたかみのある絵 コンパクトながらも、詩情豊かな言葉 どのページも印象的ですが 個人的に、忘れがたいのは最後のページ。 人々の営みが時代を越えて受け継がれる様子に、つよく心を打たれました 静謐ながらも、ぬくもりとドラマに満ちた本書 絵本が好きな方に限らず、 多くの方に強くオススメしたい一冊です
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忘れ去られていた石の古い家は子どもたちに見出だされふたたび暮らしが営まれるようになりました。 ブリューゲルに絵柄が似ているわけでもありませんがブリューゲルのように人々や生きものたちの生が暮らしがこまかく描かれています。 たのしくてすこしかなしい物語。
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これも、衝撃的でした。 家が、語り手なんです。 人々が織りなす1日1日が、100年の歴史を作り上げる、、、 戦争の話などシリアスな場面もあり、大人もお腹いっぱいになれる本ではないでしょうか。 written by ごじゃるde142(@gojarude142)
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この本4月の大人が絵本を楽しむ会で、紹介してもらっていて、気になっていたのだけれど、先日行った大手書店さんで平積みになっているのを見つけて、思わず買ってしまった。 りー・バートンの『ちいさいおうち』もそうだけれど、一軒の家をめぐる歴史を追いかけるのって面白い。 日本の家屋だって...
この本4月の大人が絵本を楽しむ会で、紹介してもらっていて、気になっていたのだけれど、先日行った大手書店さんで平積みになっているのを見つけて、思わず買ってしまった。 りー・バートンの『ちいさいおうち』もそうだけれど、一軒の家をめぐる歴史を追いかけるのって面白い。 日本の家屋だって、古民家とか、100年じゃきかないような暦をもっている家がたくさんある。 あ、でも山奥の1軒屋だと、周りの風景は100年たってもほとんど変わってないかもね。
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永遠の名作「ちいさいおうち」とはまた一味違う、一軒の「家」を巡る、百年の人の歴史を描いた絵本。ちょっとブリューゲルを彷彿とさせるような、薄暗くて緻密に書き込まれた絵と、「家」自身が語る、20世紀。隅々までくまなく眺めていると、文字が少なくても読み終えるには結構時間がかかります。二...
永遠の名作「ちいさいおうち」とはまた一味違う、一軒の「家」を巡る、百年の人の歴史を描いた絵本。ちょっとブリューゲルを彷彿とさせるような、薄暗くて緻密に書き込まれた絵と、「家」自身が語る、20世紀。隅々までくまなく眺めていると、文字が少なくても読み終えるには結構時間がかかります。二度の世界大戦、ヒッピームーブメントなど、ある程度歴史的な知識がないと理解できない部分があるので、小さなお子さんには退屈かも知れません。でも、私の祖母が生まれた1900年から、100歳で亡くなるまでの一世紀を、一軒の「家」とともにたどる時間は、なかなか味わい深いものでした。大人の絵本、といってしまうとそこで終わってしまうので、20世紀を知る大人が、少し大きくなった21世紀の子供と一緒に読むといい絵本、という評価はどうだろう。などと思いました。
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1656年に建てられ、廃屋となった石造りの家。1900年、この家をみつけた子どもの家族によって、家は手入れされ、再び人びとと過ごすことになった。それから100年、家と人びとは、様々な時代を経験していく。隅々まで細かく書き込まれた美しい絵から、目が離せない。時の流れをわかりやすく教...
1656年に建てられ、廃屋となった石造りの家。1900年、この家をみつけた子どもの家族によって、家は手入れされ、再び人びとと過ごすことになった。それから100年、家と人びとは、様々な時代を経験していく。隅々まで細かく書き込まれた美しい絵から、目が離せない。時の流れをわかりやすく教えてくれます。
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