百年の家 の商品レビュー
図書館本。私の選定本。私は楽しめたけど、長女はイマイチ。この手の絵が馴染めないようです。 100年たたずむ家。家を修理しながら、長く使うことに意義を見いだしている西洋特有の文化が描かれています。
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大人にもお勧めの絵本だと思う。 一軒の古い家から語られるその時代の言葉に重味を感じる。 絵からも幸せ、悲しみだけではなく破壊、絶望、苦しみなどの負の感情も溢れ出ている。 ただ、静かにそこに百年の歴史を人々が紡いでいく様子は、壮大さも感じた。
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16世紀に建てられた家がいつの間にか忘れ去られ、1900年に子供たちに見つけられた。そこから100年間の歴史を家の視点で語っている。定点観察のような構図で家やその周りの畑が栄えたり、戦争で荒れたり...見比べて変わっているところを探すのが楽しい。
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2021.1.5市立図書館 中学生のぼーずはよこからみて「あ、ちいさいおうちね」と。 そのとおりで、イタリアの山中と思しき木々の中にたったちいさな家の100年間(家が建ったのは17世紀らしいが作品中で描かれるのは1900年から1999年まで)を定点観測のように描いた作品。時代や季...
2021.1.5市立図書館 中学生のぼーずはよこからみて「あ、ちいさいおうちね」と。 そのとおりで、イタリアの山中と思しき木々の中にたったちいさな家の100年間(家が建ったのは17世紀らしいが作品中で描かれるのは1900年から1999年まで)を定点観測のように描いた作品。時代や季節がうつろう中で、増改築され、住人も周りの景色もうつりかわっていく。うれしいことも、かなしいことも、みな見守っている家。そしてにぎやかだったり打ち捨てられたりしても動けないその家を見守っているのは天の太陽か。 安野光雅「旅の絵本」のように、時間をこえて登場する人物を追いかけたり、同じものが経年でどう変化していくのかたどったり、何度もページを行ったり来たりしながらじっくり味わえる作品。100年のうちの15場面はちょっと物足りない気もするけれど、何十年も時間が飛んだ場面は頭の中で想像して楽しめばいいのだろう。 いつか手元にほしいな…
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月日が流れていくことの残酷さ、自然の素晴らしさを感じる。 細部まで書き込まれている絵を堪能するのは絵本の醍醐味の1つ。
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美術館に飾られた絵画を独り占めして眺めているような、とても贅沢な気分になった。美しく繊細な絵は勿論、長田弘さんの日本語訳も美しくて静謐で絵のイメージにぴったり合っていた。大人にこそ、読んでほしい絵本。
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時代を語る絵本 ながめていると時を忘れそう 自分も生命を終わらせる時には こんな風に振り返るのかな
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年号と文面ページ、そして見開きの絵が繰り返される。 静と動、余白。そこに時の流れを感じる。 細やかな絵が、切り取った時間と動きを感じさせる。 変化していく環境と人。じっくり向き合いたい1冊。
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[江戸川区図書館] 百年の家。題名からもうっすらとそのコンセプトはわかり、バージニア・リー・バートン の「ちいさいおうち」のように、ある家の周囲の移り変わりを追うんだろうな、と思いながら借りてきた。 ただ、思ったよりも重たい雰囲気?の本で、かつ出だしの1ページに字が多く、その...
[江戸川区図書館] 百年の家。題名からもうっすらとそのコンセプトはわかり、バージニア・リー・バートン の「ちいさいおうち」のように、ある家の周囲の移り変わりを追うんだろうな、と思いながら借りてきた。 ただ、思ったよりも重たい雰囲気?の本で、かつ出だしの1ページに字が多く、その後は年号と字のページ、見開きの画のページ、と交互に続く(絵と絵が続かず、間に見開きが入ってしまう)ので、正直読みたがらないかもなーと危惧しながら提示してみると、思ったよりも食いつきがよく、まるで間違い探しのように前のと後のとを見比べたりして最後までくいついていた。 ただ、提示している私自身、今イチ出だしを理解せずに読み進めてしまったが、「1656年」に建てられ、一旦廃屋となっていた家が、1900~1999年という二十世紀の100年間を過ごした流れを描いたものだったんだ!そこに二回の世界大戦、再度の廃屋期間を含み、世界の歴史と家族の歴史、その時々に応じた季節と時代の変遷も含みつつ。読み終えてからその流れと二回の世界大戦のことも説明してから読めばよかったと後悔。また、途中、抵抗運動の兵士たちが農民たちに感謝されるくだりも「なんで感謝されるのか」と聞かれて十分に答えられなかったことに反省。「抵抗運動の兵士」だから軍隊ではなく、いわば普通の人々で、本文にあるように「銃撃を中断してまで農作業を手伝ってくれたから」の感謝であることはわかるけれど、それ以前に「何に対する抵抗運動」なのか、しっかりとした内容がわからないからこっちの説明も自信無げなあやふやに。やはり戦争自体についての抵抗?この地域への侵攻に対しての抵抗? とりあえず精工なつくりの絵を見るだけでも興味深い一冊。
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とある一軒の家が主人公です。 その家に暮らす人々と、家の語り部を辿りますが、住む人によって家の様子、家の外の庭先の作物や植えるものも百人十色で面白いです。絵も細かくて綺麗で見応えアリです。
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