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桃色トワイライト の商品レビュー

3.9

107件のお客様レビュー

  1. 5つ

    24

  2. 4つ

    45

  3. 3つ

    21

  4. 2つ

    3

  5. 1つ

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2012/06/04

「しをんのしおり」が2002年。この「桃色トワイライト」が2005年。3年の間に筆力が格段にアップしている。 「しをんのしおり」も面白かったんだけど、ややとっちらかった印象が残る。ところが「桃色トワイライト」までくると、話のまとまり方や転がり方に芸を感じるのだ。実際に起きた出来事...

「しをんのしおり」が2002年。この「桃色トワイライト」が2005年。3年の間に筆力が格段にアップしている。 「しをんのしおり」も面白かったんだけど、ややとっちらかった印象が残る。ところが「桃色トワイライト」までくると、話のまとまり方や転がり方に芸を感じるのだ。実際に起きた出来事は実はそんなにとてつもないことではなかったりするのだが、妄想を絡めて疾走する文章が現実をはるかに凌駕している。 これの前に「私が語りはじめた彼は」を読んだのだが、その方向性の違いにやはり驚く。ほんとに同じ人か?と思うくらいに。 でも、読後感をじっと温めていると、内容の方向性こそ正反対だけれども、書くことに向かう精神や態度は実は同じものなんじゃないかということがわかってくる。じっとり書くか、ぶっ飛ばして書くかの違いでしかないのだ。 三浦しをん、恐るべしである。

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2012/05/18

妄想に付き合ってくれる友人がいることと 自分の妄想を躊躇なく話せる度胸があるということは ある意味最強なのではないかという気がします。 しかしやっぱり小説との落差には吃驚だ。 この使い分けができるところがすごい作家さんたる所以なんだろうけど。

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2012/03/26

もともと長編小説の息抜きのために借りてきた本なのに面白すぎて長編小説そっちのけで読んでしまった。オタク女子の総元締めが三浦さんなのだろうな…。追随する者としては笑えるけど笑えない場面も多かったです。

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2012/03/05

期待を裏切らない面白さと妄想の暴走! さすがしをんさん(笑) 最後の岸本さんの解説で、作家としてのしをんさんの凄さも分かります。

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2012/02/27

いつものように小説と同一人物が書いたとは思えない、突き抜けた内容のエッセイです。 オタクで悪いかという開き直りと自堕落な生活が赤裸々に綴られているだけでなく、日常の些細な出来事が波乱万丈の事件に生まれ変わるところは見事です。三浦氏が特別に面白い事柄に巡り会う運命にあるというよりは...

いつものように小説と同一人物が書いたとは思えない、突き抜けた内容のエッセイです。 オタクで悪いかという開き直りと自堕落な生活が赤裸々に綴られているだけでなく、日常の些細な出来事が波乱万丈の事件に生まれ変わるところは見事です。三浦氏が特別に面白い事柄に巡り会う運命にあるというよりは、観察力と表現力の差であり、笑福亭鶴瓶さんの芸風に通じるものがあると思います。よき理解者である友人や家族にも恵まれていますよね。

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2012/02/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

もうなんというか、ここまで面白いエッセイというのはすごいと思いました。 個人的に思う面白さのつぼは、三浦さんとその仲間たちによる妄想力の発露の部分ではないかと思います。 おすすめです。

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2012/02/21

つらつらと三浦さんの日常(趣味の世界)をギャグをいれこみつつ語る本。 肩の力ぬいて読めますね~ おもしろかった。 おすすめ本が途中途中にでてくるので(漫画ばっか) 読んでみようかなー ほも漫画が多いが、、

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2012/02/14

確かに少女マンガは意味分からない題名が多いな、と納得。思わず妹と意味分からない題名の少女マンガで古今東西を始めてしまった

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2012/02/07

著者のエッセイは、いつも抱腹絶倒。 妄想に彩られたすてきな日常が語られていきます。 読者が見る見るうちに引き離されていくほどの爆走ぶりは健在で、そんな自分をクールに観察してツッコミを入れるバランス感覚の良さには舌を巻くばかり。 単なるオタクとは違う、自分を見降ろす神の視点を持つ人...

著者のエッセイは、いつも抱腹絶倒。 妄想に彩られたすてきな日常が語られていきます。 読者が見る見るうちに引き離されていくほどの爆走ぶりは健在で、そんな自分をクールに観察してツッコミを入れるバランス感覚の良さには舌を巻くばかり。 単なるオタクとは違う、自分を見降ろす神の視点を持つ人の文章だからこそ、笑いながら読み進められます。 彼女を取り巻く友人たちもまた、筋金入りの方々揃い。 彼女たちの会話は、誰も入っていけないほどのディープさと激しさとおかしさに満ちていて、(これじゃあいくら話してもキリがないほどで、話尽きることもないんだろうな)とうなずけます。 「アリスのティーパーティ」と称して集まりながらも、話題は「武家諸法度制定会議」に近かったというのもすごい会ですし、それをシンプルな言葉でずばりと表現する鮮やかさ。 執事カフェ以前に思いついたという「物陰カフェ」の構想も、かなり具体的で、その綿密なコンセプトの立て方には舌を巻きました。 客はイケメン店員をひたすら遠巻きに眺めて、妄想を膨らませるだけ。 もちろんおさわり禁止。 店側が客に提供するのは「ほのめかし」。 店長の「今日も一日、しっかりほのめかしましょう」という号令で開店する、など。 今からでも現実化させたら、しをん色豊かな客層で店は賑わいそうです。 イベントのあと、「反省会」と称して連れとお茶や飲み会に突入するのはよくある流れですが、著者たちは「反省会」ならぬ「反芻会」、いわゆるライブを反省しながらひたすら飲む会を繰り広げるとあり、そちらの方が言葉として合っていると思いました。 とにかく、全編を通じて乙女の妄想あふれる明るく楽しいエッセイです。 妄想過多すぎて、現実に還元できず、好きな芸能人のことを考え過ぎたあまりに、実際に彼と会える機会を断ってしまった自分のことを、『転校生が来る前に自分が転校しちゃった』などと表現しているのは、さすがの言語感覚だと思いました。 妄想関連以外では、イースター島のモアイは世界中に貸し出されていくけれど、律義にちゃんと返してくるのは日本ぐらいだということや、几帳面な日本人はクレーンやショベルカーを持ち込んで、もとあった場所にちゃんと戻し、重機類の使い方を伝えて島に置いて帰るため、島民は夢中になってクレーンで倒れたモアイを立てているという話が新鮮でした。 モアイの帽子は着脱可だということも初めて知りました。 また、ケストナーの父は、腕のいいランドセル職人で、兄弟全員が使ってもまだ現役で使えるほど頑丈だったため、ランドセルが売れなくて家族はいつも貧乏だったという話も胸に響きました。 この武骨な職人精神を、○ニータイマーなんて言葉がある、かの企業に見習ってもらいたいものです。 最初から最後まで、期待を裏切らないおもしろさにあふれており、しをんワールドを堪能できました。

Posted byブクログ

2012/03/28

途中で疲れて読み切ってない。三浦さんのキャラがきつすぎて、大阪のおばちゃんか!ってつっこみたくなった。 ぺらぺらってした時は面白そうって思ったんやけど…。

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