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探偵・花咲太郎は覆さない の商品レビュー

3.6

36件のお客様レビュー

  1. 5つ

    6

  2. 4つ

    9

  3. 3つ

    16

  4. 2つ

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2020/01/29

花咲太郎シリーズ2作目。 今回は花咲太郎の過去が明らかになっており、トウキとの出会いから今に至るまでが描かれている。 相変わらず動かない、状況を覆さない花咲太郎だがある意味どんな状況でも俯瞰してみているとも感じられる。 これもまた一つの信念のように思える。

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2019/06/13

読書録「探偵・花咲太郎は覆さない」2 著者 入間人間 出版 メディアワークス文庫 p18より引用 “ 人間は集団が強いし、個人の微力は難事 件を取り扱うに相応しくないけど。  残念ながら、集団が全てを解決することは ない。集おうと、生物である限り時間は有限 なのだ。この世のど...

読書録「探偵・花咲太郎は覆さない」2 著者 入間人間 出版 メディアワークス文庫 p18より引用 “ 人間は集団が強いし、個人の微力は難事 件を取り扱うに相応しくないけど。  残念ながら、集団が全てを解決することは ない。集おうと、生物である限り時間は有限 なのだ。この世のどんな小さな事件までくま なく目を光らせて、というわけにはいかない。  だから街の中に探偵事務所がある。  だからぼくはまだ、探偵を続けている。” 目次より抜粋引用 “エニグマ作戦  双子ペット事件  この電車の行く先で  花咲太郎は覆さない  水槽の向こう側”  ロリコンの犬猫専門探偵を主人公とした、 短編連作ミステリ小説。  主人公・花咲太郎が所属する探偵事務所で 電話を取ると、第一声から下の名前で呼ばれ た。呼び方と声から相手を察し、太郎は受話 器を戻すのだった…。  上記の引用は、前巻で知り合ってしまった 殺し屋からの依頼を、請けるかどうかを思案 している主人公の胸の内。 仕事というのは、自分の前にある穴を埋める ようなものだと、養老孟司氏が著作で書かれ ていたように記憶しています。大勢の人が気 にかけないような小さな穴を、誰かかが埋め ていてくれるから、社会が成り立っているの かもしれませんね。  文章のクセが強いので、好みの分かれる作 品ではないでしょうか。私には合わないよう に感じました。 ーーーーー

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2017/02/13

「エニグマ作戦」 盗まれた携帯を取り返すために。 殺人を依頼した相手に対し、物で脅す度胸はすごいな…。 自分が殺される危険とか考えなかったのだろうか。 「双子ペット事件」 死んだ猫が逃げた先は。 エリオットから届いた最後のメールを読んだ時ゾッとした。 もし本当にあのメールの通り...

「エニグマ作戦」 盗まれた携帯を取り返すために。 殺人を依頼した相手に対し、物で脅す度胸はすごいな…。 自分が殺される危険とか考えなかったのだろうか。 「双子ペット事件」 死んだ猫が逃げた先は。 エリオットから届いた最後のメールを読んだ時ゾッとした。 もし本当にあのメールの通りだったとしたら、彼は最初から最後まで騙されっぱなしだったのだな。 「この電車の行く先で」 電車の中で尋ねられた事。 突然こんな事を言われても普通驚くしか出来ないよな。 「花咲太郎は覆さない」 一目惚れした彼女との出会いは。 二人とも何処か感覚が普通の人とはズレてるんだな。 それにしても、殺人犯を逃してしまっていいのだろうか。 「水槽の向こう側」 水族館で遭遇した人質事件。 彼女と無事にデート出来ることはあるのだろうか。 それにしても、木曽川との遭遇率の高さには驚くな。 「立方体の愛情」 水族館デートをもう一度。 ロリコンを拗らせるとこうなるんだな。 彼は高校卒業まで苦労しただろうな…。

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2016/06/24

探偵が主人公なのに、謎解き成分ゼロ(^ ^; 前作で「説明不足」と書いた点のいくつかは、 本作で少し「顛末が明かされる」が... いずれにせよ根源的な疑問は解決されないまま。 不気味なご縁で「懐かれている」殺し屋との、 命がけの軽口のたたき合いが秀逸。 でもまだ大きな「?」...

探偵が主人公なのに、謎解き成分ゼロ(^ ^; 前作で「説明不足」と書いた点のいくつかは、 本作で少し「顛末が明かされる」が... いずれにせよ根源的な疑問は解決されないまま。 不気味なご縁で「懐かれている」殺し屋との、 命がけの軽口のたたき合いが秀逸。 でもまだ大きな「?」は残ったままだ...(^ ^;

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2016/05/11

 知り合った誰かと永遠に出会わないこと。  それもある意味、『運命』の殺人事件じゃないだろうか。  そして、それなら。 「誰が運命を殺しているんだろうね」  ぼくはそんなよく分からないことを呟きながら、他人だらけのホームを後にした。 (P.172)

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2015/11/07

『探偵・花咲太郎は閃かない』(メディアワークス文庫)の続編。 第1章は、またしても木曽川の依頼。携帯電話を盗まれたので取り返してほしいという木曽川の依頼を受けた花咲太郎は、彼の部屋を訪れ、めずらしく探偵らしいところを見せます。 第2章は、折口カヤという老女が、死んだ猫が逃げ出...

『探偵・花咲太郎は閃かない』(メディアワークス文庫)の続編。 第1章は、またしても木曽川の依頼。携帯電話を盗まれたので取り返してほしいという木曽川の依頼を受けた花咲太郎は、彼の部屋を訪れ、めずらしく探偵らしいところを見せます。 第2章は、折口カヤという老女が、死んだ猫が逃げ出したので探してほしいという依頼を持ちかけます。彼女の双子の姉・折口ミヤは気がふれているのだとカヤは言い、一方ミヤは、妹はボケていると言います。花咲は、信頼できない2人の証言者の言葉をもとに、事件の真相に迫ります。 第3章は、花咲が電車の中で、これから人を殺しに行くと言う女性と会話を交わす物語。第4章は、花咲とトウキの出会いを描いた物語。 第5章は、またまた木曽川が登場。水族館に出かけた花咲と、そこに居合わせた木曽川が、イルカの解放を要求するテロリストの人質になってしまいます。 いつものように著者独特の作品世界ですが、他の作品に比べるとちょっと薄味かもしれません。

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2013/07/26

前作に比べると、作者が頭を使って書いてるなぁ と思う ただ、それで面白くなっているかどうかは別問題 読者を騙そうとか、予想外の事をと思うあまり返って作品の質が落ちてるような気が・・・ ま、それはそれとしてサクッと読めるので読んでいて楽に楽しめる

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2013/06/28

話の1つ1つが別々なのに濃くて面白かった。 太郎が木曽川と仲良すぎるwwww親友かwwww 淡白で変態だけど、トウキへの想いはちゃんとしてるんだなと好感。 恋愛かどうかは別として、王子様だね。 あと五章の木曽川が本領発揮で素晴らしかった。 三章の矢印の話が共感できたし良かったかな...

話の1つ1つが別々なのに濃くて面白かった。 太郎が木曽川と仲良すぎるwwww親友かwwww 淡白で変態だけど、トウキへの想いはちゃんとしてるんだなと好感。 恋愛かどうかは別として、王子様だね。 あと五章の木曽川が本領発揮で素晴らしかった。 三章の矢印の話が共感できたし良かったかな。 だらだらうだうだ考えて動かない、でもそれもよくあることだよね。

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2013/02/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「探偵・花咲太郎は覆さない」 僕の名前は花咲太郎。探偵兼ロリコン。犬猫探しが専門で、今日もその捜索に明け暮れているはずだった。しかし、自称友人からのお電話が、平穏な僕の暮らしをぶち破る。 探偵・花咲太郎第2弾。第1弾は「閃かない」だったけど、本作は「覆さない」である。被害者が残したダイイングメッセージの謎を解明したり、容疑者のアリバイを崩したり、密室トリックを解いたりする探偵達、彼らの武器のひとつは閃きではないだろうか。しかし、太郎君は閃かない。その上、今度は、覆さないだと?太郎君は探偵として一体何重苦なんだろうかw 第1章「エニグマ作戦」では、前作で知り合った殺し屋木曽川からの依頼を受け、しぶしぶ動く太郎君を拝見でき、第2章「双子ペット事件」では、大好きな猫の捜索依頼を受け、後にがっかりする太郎君を観察し、第3章「この電車の行く先で」では、今から人を殺しに行くという人に話しかけられ、探偵らしからぬ態度をとる太郎君を「何やってんだよ」と叱責出来ます。 しかし、一番力が入っているのは表題の第4章ではないでしょうか。というのも、この章は「前作から既に登場し、主人公であるはずの太郎君を操る影のフィクサー的ポジションに収まっている上真桑桃子ことトウキと太郎君の出会い話」であるからです。 ロリコン太郎君がロリコン対象年齢に収まっているトウキに話しかける時点で「アウト!」と誰かが叫んでもおかしくないわけですが、そこから一体どう転んで、トウキが太郎君と一緒に住むことになったのか、トウキの予知能力なるものがどんな状況で発揮されたのか、を知ることが出来ます。しかし、それを知ったとしても、どーーんと衝撃を受けることはないw 唯一、どーーんと衝撃を受けるのは、最終章「水槽の向こう側」ですね。何せ、木曽川は本当に殺し屋なんですか?という疑念が渦巻いていた中、答えをくれたのがこの章ですから。あのスピーディーな動きはやっぱり殺し屋であろう。もちろん、太郎君は、このときも動きませんし、動けませんw 全編で光る太郎君の特徴と言うのは、実は「覆さない」ではなく「閃かない」であると思います。探偵として、依頼人の嘘を看破出来ないし、人質となったときに洞察力を発揮して、事態を収拾出来ないし、犯人が分かっていてもそいつを逮捕するような道筋を作ることも出来ない。それが太郎君です。 では、何故「覆さない」なんだろうか。それは、トウキと太郎君の出会いが肝でした。これを指しているのならば、「なるほどね」って思います。

Posted byブクログ

2012/10/12

イケないお兄さんとわかりつつ木曽川が出てくるとちょっとにんまり。 てかこのシリーズのカバーイラストって左さんなんですね。 真っ黒なのに…勿体無くないですか?← そんな一冊←←

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