BORN TO RUN走るために生まれた の商品レビュー
翻訳ということもあり、形容詞の多い文章、理解しにくい単語、登場する人物が誰が誰やらわからない等、数々の障壁に悩まされたが、完全に理解できずとも流して読んでいくことで、物語の全容は理解できる。 そして、この本を読んで感動するシーンは人それぞれであると思う。 私自身はマンサンダルから...
翻訳ということもあり、形容詞の多い文章、理解しにくい単語、登場する人物が誰が誰やらわからない等、数々の障壁に悩まされたが、完全に理解できずとも流して読んでいくことで、物語の全容は理解できる。 そして、この本を読んで感動するシーンは人それぞれであると思う。 私自身はマンサンダルからこの本を知ったことがきっかけになったのでナイキのシューズ戦略のあたりは非常に面白く読めた。 また、単純に「走る」ということの意味についても考え直すきっかけを与えてもらえた。 私もランニングをするが、走るのだからやはり、タイムを縮めたい、距離を伸ばしたい。そういうことを思って、携帯のアプリを立ち上げ、走るたびに記録する。 カバーヨのレッスンで「楽に、軽く、速く、スムーズに」という言葉がある。速くというのは3番目だ。 マンサンダルで走ることで、自分の体の重さを知った。 楽に走るために考えながら走るようになった。 足先で接地して、指先に力が移り地面を押し返す感覚の楽しさを味わった時に、「今日は何km走る」とか関係なく、感覚の喜びをいつまで味わうことができるのか(いつ力尽きるのか)を考えた方が良いような気がした。 話は前後するが、私はマンサンダルを履いて走るようになってから、足に関して筋肉痛以外の痛みを感じることがなくなったのも、この本が真実を伝えていると信じる理由になっている。 今はランニングブームで1万円、2万円の靴が普通に店に並んでいる。しかし、それが本当に走ることを楽しむためのツールであるのか、走ることを楽しむ全ての人に考えてもらいたい。
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登場人物や場面転換が多くて読みやすくはないですが、中盤からどんどん面白くなっていきました。超人エピソードがたくさん出てきますが、ノンフィクションとは驚きです。が、趣味などでランニングをしている人と、そうでない人で評価が大きく分かれそうです。心に残るキラーワードもありました。「走る...
登場人物や場面転換が多くて読みやすくはないですが、中盤からどんどん面白くなっていきました。超人エピソードがたくさん出てきますが、ノンフィクションとは驚きです。が、趣味などでランニングをしている人と、そうでない人で評価が大きく分かれそうです。心に残るキラーワードもありました。「走ることは自由じゃなきゃいけないのさ」
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マラソン仲間に教えてもらい、最近ワラーチを作って走っている。本自体の存在も知っていて読みたいと思っていたので、これを機にと読んでみる。 メキシコの長距離が得意な部族タマウラマ族を追い彼等とレースをする話と、ランニングシューズメーカーのビジネスを優先し、高くて高性能が故に足そのも...
マラソン仲間に教えてもらい、最近ワラーチを作って走っている。本自体の存在も知っていて読みたいと思っていたので、これを機にと読んでみる。 メキシコの長距離が得意な部族タマウラマ族を追い彼等とレースをする話と、ランニングシューズメーカーのビジネスを優先し、高くて高性能が故に足そのものの機能を退化させるシューズ展開戦略に一石を投じる。 読むとトレイルランの楽しさを感じさせられ、走りたくなる。 自作のワラーチも気に入っているし、今後はシューズを買うにしろ、高機能ではない、ペラペラシューズにしておこうと思う。
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この本自体がウルトラマラソンのような大ボリュームである。どうか途中で棄権せず、ゴールまで読み進めて欲しい。折り返し地点までは冗長に感じるが、それもすべてクライマックスの絶頂へ通じるのだ。著者と一緒にゴールテープを切ろう。
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出だしはカバーヨ・ブランコを探すために冒険家さながらの経験をした著者の体験談から。物語風の始まり方でなかなかおもしろそうだぞ、と思った。 しかし、まぁ、長い。タラウマラ族のことを知るためにカバーヨ・ブランコを探すのですが、タラウマラ族がいるとされるメキシコのバランカス・デル・コ...
出だしはカバーヨ・ブランコを探すために冒険家さながらの経験をした著者の体験談から。物語風の始まり方でなかなかおもしろそうだぞ、と思った。 しかし、まぁ、長い。タラウマラ族のことを知るためにカバーヨ・ブランコを探すのですが、タラウマラ族がいるとされるメキシコのバランカス・デル・コブレがどんなに秘境かの説明なんか、なっが(長)!と思ってしまいました。するとすると、この書き方はこの後もずーっと続くのだと思い知ることになります。話の主軸だけ書いても貧相でつまらなくなるから、たまには装飾とか、脇道に逸れた話も、主軸を膨らませたり、興味を引くために必要だとは思いますが、それが長いのなんの。(最近、たまに読む翻訳本がやたらと無駄に長い物が多い気がするんですが、英語圏独特の書き方なんでしょうか。若い時にあまり読書してこなかったから今更ながらこんなことが気になります(笑)) 登場人物の名前を覚えるのが元々苦手な私としてはカタカナ、しかもスペイン語圏の名前がこれまた覚えにくくて、「んああ、これ誰だっけ?」と前のページをめくって探すことたびたび。 もっと読み進めてわかってくることですが、登場人物の名前がわかりにくいのは、私の問題だけでもなかったようで、本書自体、色々なことがごっちゃまぜに書かれているようなのです。Aということについて話が進んでいると思ったら、ひょこっとBに関わる人が出てきてそのままBのことになる。Bの話が進むのね、と思ったら、Bではなく、そのひょこっと出の人についての話が長くて、Bのことちゃうんかい、マイケル(仮名)のプロフィール的な紹介だったのね、と頭で整理し直す・・・みたいなイメージです。気を付けて読んでいかないと自分が今どの地点にいるのか、簡単にわからなくなります。本の中で、迷子。「ここはどこ」状態。たまたまこの時期、6冊ぐらいに同時に手を出してしまい、あれ読んでこれ読んで、をしていた私はもうほぼずっと迷子でした。(自業自得) 序章が冗長だけど、つまりは、著者は走るのが好きだけど、怪我に悩まされていると。で、タラウマラ族というすんごい走れる民族がいるからその民族の秘密を知りたいと。そういうことですね。前半は。元も子もないまとめ方をしましたが、長いからつまらない、というわけではなかったです。というより、むしろ面白かったです。これがフィクションではなくノンフィクションなんですから! タラウマラ族の民族としてのあり方もなかなか興味深かったです。争うことを好まず侵略者からはとにかく逃亡する、金銭的なやりとりではない取引を重視する、そしてなによりめっちゃ走る、などなど・・・。 中盤を過ぎたあたりから、レビューを書くにあたって、本書をどうまとめたらいいのか悩みながら読みましたが、私の脳内で理解できた本書の主題は下記。 まず、カバーヨを通じてタラウマラ族の走りの秘密を探り、さらにそのカバーヨが開催したウルトラマラソンの実況中継のようなレポート。(そうそう、このカバーヨ・ブランコという人はタラウマラ族ではないんです。何かから逃れた落ち武者的な人で、タラウマラ族にも認められている人ってところでしょうか。) それから、有名スポーツブランドが生み出した多くのランニングシューズが実はランナーの足に悪影響を及ぼしてしまい、人間の走り方を変えてしまったという科学的なデータを含めた説明。 私が理解出来た範囲ではこの大きな2つの主題にたくさんの肉付けがあってこの分厚さになったものと思われます。 先述しましたが、読みにくいことこの上ないですが、なかなか興味をそそられるふたつの主題で、とても面白かったです。 ランニングシューズが実は悪影響を・・・という話は、丸っと信じ込むのも危険かもしれませんが、小中学生の時、かけっこやリレーの時は裸足の方が速く走れる気がして、進んで裸足になっていたことを足の裏の砂の感覚と一緒に思い出しました。(そういえば、小学校の運動会で、我が子たちは裸足で走ってなかったな・・・今時は裸足で走るという選択肢はないのかな・・・) 個人的なことを申せば、日常的に走ることは皆無でございます。というか運動自体できていないです。しかしながら、すぐ読んだ本に影響される私としては、走りたくなりました。 人間は「長く走るために進化した」という説はなんだか妙に納得できましたし、「人は年をとるから走るのをやめるのではない、走るのをやめるから年をとるのだ。」というこの言葉はかっこよすぎました。 ウルトラマラソンが終わった後は、これまでの長々とした文章が嘘のようにメンバーたちはすっと爽やかに解散し、本書も終わりました。終わり方は悪くなかったです。 ”読んだ後走りたくなる”というキャッチコピーは嘘じゃないと思いました。
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色んなシーンが錯綜するので決して読みやすくは無いのだが、ジョギング習慣がある人には、ランナーあるあるだったり、新説?も飛び出したりで面白い。人は走るために生まれてきた。走るのをやめるから老いるのだ。足の痛みは靴を履いているから生じるのだ・・と。 私も走る習慣があるのだが、ウルト...
色んなシーンが錯綜するので決して読みやすくは無いのだが、ジョギング習慣がある人には、ランナーあるあるだったり、新説?も飛び出したりで面白い。人は走るために生まれてきた。走るのをやめるから老いるのだ。足の痛みは靴を履いているから生じるのだ・・と。 私も走る習慣があるのだが、ウルトラマンレースは流石に身体によくない気もするし、そんな体力は無さそうなので諦めつつも、本書を読んで「裸足ランニング(厳密にはサンダルの様な靴は履く)」に興味が沸いて仕方ない。それ用の靴も売っているようだが、購入しようか迷う。 前に読んだ別の本で、人類の体毛の少なさや発汗の仕方や二足歩行の形態は長距離走に適したもので、持久力で狩りを行うような事も書いてあった。趣味で走っている人を多く見るが、あながち、人類が走る事に適応し進化したという説も間違いでは無いのかもしれない。本書を読んでいると、走るモチベーションが上がる。ランナーにオススメの本だ。
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3度目の正直でやっと読み終わった。。 とにかく最初は我慢して我慢して読み進めていくと、途中から面白くなっていくのは確か。自分も厚底シューズで故障してワラーチ履いたりというのがきっかけだったのでNIKEの商業主義がいかに故障者を増やしてるかとか、ラストのレース展開は興味深かった。で...
3度目の正直でやっと読み終わった。。 とにかく最初は我慢して我慢して読み進めていくと、途中から面白くなっていくのは確か。自分も厚底シューズで故障してワラーチ履いたりというのがきっかけだったのでNIKEの商業主義がいかに故障者を増やしてるかとか、ラストのレース展開は興味深かった。でもやっぱりそのクレイジーぶりに別世界だな。。という終盤で、鏑木さんの後書を読んでちょっとほっとしたり。とにかく読了したことが嬉しい。
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ぜひ最後まで読んで欲しい。 確かに本書の前半は冗長な語り出しで、 何が言いたいの?と疑問に思ってしまうのだが、そこでやめてはもったいない。 後半はややショッキングな内容。 そうか、これを隠すための、あえての自分語りだったのかな? 衝撃の内容?はここでは置いておくことにして、...
ぜひ最後まで読んで欲しい。 確かに本書の前半は冗長な語り出しで、 何が言いたいの?と疑問に思ってしまうのだが、そこでやめてはもったいない。 後半はややショッキングな内容。 そうか、これを隠すための、あえての自分語りだったのかな? 衝撃の内容?はここでは置いておくことにして、ひとつだけ。 太古の昔、人がまだ道具を使う前、どうやって獲物を仕留めていたのか? それは走ること。 人間は草食動物よりも走ることに特化してる。複数人で協力して、1匹だけをとことん追い込む、そうすると必ず動けなくなって倒れ込む。そこを仕留める。 なんという原始的な方法。 だが人間が生き延びてきた進化の歴史を垣間見た。 一読の値はある。 オススメです。
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話が急に飛んだり、突然感情がドンって表現されるクセの強い独特の文体。有酸素運動してるときの頭の中に似ていると感じた。そして久しぶりに走りたくなった。2022年から始めた読書漬けの日々ももうすぐ一区切りだし、走りに行こうかな。
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ランニングを始めたのでモチベーションを高めるために読んでみましたが 翻訳の文章ということもあってストーリーが見えづらく、内容が入ってこなくて途中で挫折してしまいました。
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