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現代霊性論 の商品レビュー

3.9

47件のお客様レビュー

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2024/09/05

10年ぶり、2回目の読了。 井上雄彦の表紙だけで買う価値あり。 そして読んでびっくり、ああ買って良かった。 内田先生と釈先生は色んなところで一緒に仕事をされてますが、知識の広さや思考の深さを、トークの軽妙さで包んで、ハードルを下げて提供するのが見事。ただただ楽しい話を聞いている...

10年ぶり、2回目の読了。 井上雄彦の表紙だけで買う価値あり。 そして読んでびっくり、ああ買って良かった。 内田先生と釈先生は色んなところで一緒に仕事をされてますが、知識の広さや思考の深さを、トークの軽妙さで包んで、ハードルを下げて提供するのが見事。ただただ楽しい話を聞いている(読んでいる)だけなのに、「ん?今なんかすごいこと言ったか?」という気づきに満ちている。 宗教の歴史はもちろん、都市部ほど占いが流行る理由とか、靖国問題を伝統宗教側から語るとか、昔からの習慣や日本語に根ざす霊性と我々の体感と論理とを行ったり来たりしながら、この科学の時代たる「現代」に確かに生きる「霊性」について「論」じている。 やはり仏教に係る話は釈先生の独壇場。「仏教ではキリスト教やイスラム教のいう『造物主』といった絶対なる神は否定します」「霊魂のような霊性に対して『ある/ない』というよりも『判断を中止する』という傾向が強くあります」とか、グッとくる。 とてもとても面白いが、そこはやはり対談本。 内田本の中では「日本辺境論」や「先生はえらい」と差をつけて、星4つ。

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2021/11/16

宗教の持つ意義や社会との関わりなど幅広い内容が語られている。 2人のかけ合いから話が広がっていく様子もわかり非常に面白い。

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2020/04/03

内田樹氏と、釈氏の「かけあい」による講義録。 霊性や宗教というテーマを扱ってとても面白い。 「霊的な豊かさ」を考える重要性は認めるものの、果たして具体的にはどのようなことなのか。 実は分かったようで分からないのだが、そういった「問い」をかけることが大切なのだろう。

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2020/01/02

スピリチャルブームが全盛だった2005年の内田樹と釈徹宗による対談集。霊性論というタイトルですが、中身は霊と宗教の関係がテーマ。 ・宗教はこの世とあの世とのケジメをつける儀式として必要不可欠なものである。 ・名前は呪術的なものですが、現代人はただの記号として捉えている。 ・宗教に...

スピリチャルブームが全盛だった2005年の内田樹と釈徹宗による対談集。霊性論というタイトルですが、中身は霊と宗教の関係がテーマ。 ・宗教はこの世とあの世とのケジメをつける儀式として必要不可欠なものである。 ・名前は呪術的なものですが、現代人はただの記号として捉えている。 ・宗教には団体宗教者と民間宗教者(霊能者)が居り、それぞれ担っている役割が違う。 ・日本文化の三形態として「ハレ・ケ・ケガレ」があり、これは民俗学や文化論でよく使われる。都市生活はハレが常態化しており、これは危険な状況である。 等々の現代日本が抱える霊性的な問題に対する考察が、両者の対話で進められます。対談というのは、テーマがぼやけたり結論が判りにくかったりしますが、日常起きているエピソードを盛り込んで具体的な事例を提示するので、とても分かりやすかった。

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2019/07/15

浄土真宗本願寺派の僧であり、宗教学者でもある釈徹宗と 思想家であり仏文研究者である内田樹による共同(掛け合い) 講義録。内容は現代における霊性=スピリチュアリティへの アプローチ。現代の日本人がいかにして霊的なモノに向き 合えばいいかということの指針の一助となる本。政教分離 から...

浄土真宗本願寺派の僧であり、宗教学者でもある釈徹宗と 思想家であり仏文研究者である内田樹による共同(掛け合い) 講義録。内容は現代における霊性=スピリチュアリティへの アプローチ。現代の日本人がいかにして霊的なモノに向き 合えばいいかということの指針の一助となる本。政教分離 からくる教育現場や家庭教育における宗教教育の欠除は いかんともしがたく、そのため現代の日本人の若者、いや、 私と同じような中年世代の人間までもが宗教や霊性という モノに対して免疫がなさ過ぎる。それがオウム真理教の ような惨劇を産むのであろう。スピリチュアルの毒気に あてられて人生を失わないように、多少なりともこういう本 が世間で読まれることを期待したい。

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2018/11/05

対談を収録した宗教(霊性)論。小林よしのりまでも話題に登場する。 それにしても“霊性”だとなんかインチキくさいが、“スピリチュアル”とすると胡散臭さがなくなるのはなんでかな(本の内容とは全く関係ないけど)。

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2017/06/10

・明治・戦後生まれの新宗教(神道系:大本、仏教系:創価学会)が、反体制、左寄りだったのに対し、1980年代生まれの神道(統一教会)は、ナショナリスティック、右寄り。 ・民間宗教家は、時に教団宗教家にできないような癒しを行う。民間宗教家は対個人で活動する分には有益なこともあるが、...

・明治・戦後生まれの新宗教(神道系:大本、仏教系:創価学会)が、反体制、左寄りだったのに対し、1980年代生まれの神道(統一教会)は、ナショナリスティック、右寄り。 ・民間宗教家は、時に教団宗教家にできないような癒しを行う。民間宗教家は対個人で活動する分には有益なこともあるが、対マスで活動すると、精神的に弱い人を迷わせ、非常に罪つくり。宗教に鈍感でないとできない。 ・靖国神社は、宗教団体として、国から自立すべき。 ・宗教の三要素は、教義、儀礼、共同体。儀礼を重視するのは、バラモン教、神道、ユダヤ教。儀礼の力は大きいが弊害もある。儀礼の弊害にブレーキをかけるには、教義が必要。儀礼の弊害に対抗して生まれた、仏教、キリスト教は、儀礼=身体性を軽視する傾向がある。キリスト教の中では、カトリックよりプロテスタントの方が儀礼を軽視する。

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2015/01/27

お二人の”かけあい講義”をまとめたもの。 新興宗教から占い、靖国問題まで、現代の「スピリチュアル」な問題についての、おもしろく分かりやすい講義でした。 世界の様々な宗教の考え方を知ることで、自分の宗教性みたいなのを相対化して見れるんですよね。 それから宗教の儀礼性を侮るなってこ...

お二人の”かけあい講義”をまとめたもの。 新興宗教から占い、靖国問題まで、現代の「スピリチュアル」な問題についての、おもしろく分かりやすい講義でした。 世界の様々な宗教の考え方を知ることで、自分の宗教性みたいなのを相対化して見れるんですよね。 それから宗教の儀礼性を侮るなってことですね。 日本人は無宗教なんて言うけど、そんなこと無いんだなー、これが。

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2014/10/18

対談本ならではの面白さがあるなと思う。 (対談本って出版するにはお手軽なイメージがあり、中身のない対談本もあるなと思う) 内田樹、釈氏のかけあいで、話が広がるのが面白い。 会話の面白さ。 宗教、カルト、一緒くたに理解をしていて、生まれた経緯や特徴を理解していなかったから、初めて...

対談本ならではの面白さがあるなと思う。 (対談本って出版するにはお手軽なイメージがあり、中身のない対談本もあるなと思う) 内田樹、釈氏のかけあいで、話が広がるのが面白い。 会話の面白さ。 宗教、カルト、一緒くたに理解をしていて、生まれた経緯や特徴を理解していなかったから、初めて知る世界。 新宗教(創価学会など)と、ポスト新宗教(統一教会、真光など)の生まれた推移とか!知らなかった。 触れてはいけないタブーになっているけど、きちんと理解をすることは大切だと思った。 時代とともに、宗教の役割も変わってきており、社会学から宗教を見てみることも面白かった。 宗教の本だけど、社会学の本だから面白く読めたんだなー。 自己変革、自己実現を求め、漂流する人々がポスト新宗教に吸い込まれている。村上春樹の「アンダーグランド」(オウム真理教信者へのインタビュー本)、速水健朗の「自分さがしが止まらない」の本でも書かれていたことも思い出した。 この本1冊から、他の本で書かれていたことも思い起こされた。

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2014/08/16

内田樹と釈徹宗が霊、スピリチュアル、宗教について縦横無尽に語る。宗教を意識していなくても私たちの生活は宗教に強く紐付いていることに気づかされる。

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