現代霊性論 の商品レビュー
日々の生活の中で、私たちの思考や経験は「霊」という「わけのわからないもの」に現実には支配されています。それはアカデミックな科学の中では主題的には議論されることがほとんどありませんけれど、現実の生活習慣や身体的実感には深く入り込んでいます。
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会話体で非常によみやすい。現代的な霊性に自己変容と共有意識があるというのは納得できるし、スピリチュアルを名乗るいかがわしいものと本来のスピリチュアルの意味の区別がつくようになった。
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生きることに迷っている人に進めたい。宗教や哲学といった目に見えないものを噛み砕いて分かりやすくみせてくれている。エキサイティング。
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半年の掛け合い大学講義のダイジェスト。宗教観を取り巻く現代日本を考察した一冊。 『他人の説明出来ないようなリアリティを尊重する』ということを世の中の人はどれほど真剣に考えているのだろう。 確かに宗教にはそういった側面がある。私は他人の人生観やもっと世俗的に言えばいつもつまらない男...
半年の掛け合い大学講義のダイジェスト。宗教観を取り巻く現代日本を考察した一冊。 『他人の説明出来ないようなリアリティを尊重する』ということを世の中の人はどれほど真剣に考えているのだろう。 確かに宗教にはそういった側面がある。私は他人の人生観やもっと世俗的に言えばいつもつまらない男にしがみついている女の子とかとどう接すればいいのかと、悩んでいたものだ。でも、しょうがないでも、しょうもないでもなく、難しい問題と、真剣に言っている大人にあったことがない。こんなところで、会えるなんて、感動した。 物事をいろいろな角度から、考えたり、感じたりする二人が、さらには、伝えよう、語り合おうとしている姿に、共感して、開眼して、自分に育った宗教観を問いかけ続けた。物凄く現実的に人生を考えた。 無宗教葬は、個にしがみついた、自分だけの世界と一刀両断。そうだ、近年の私の違和感のテーマの一つだった。なるほど。 独断的だとか、偏っているとか、全否定ばかりすると言われることがある自分が、どう振舞って行くか、迷いを晴らしてくれたように思う。
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神戸女学院大学大学院の「現代霊性論」の“かけあい講義”録。 開講前、釈先生には相当なプレッシャーがあったようだが、 お二人の魅力がうまく引き出されていたと思う。 半年に渡ってこんな講義を受けられるなんて学生たちが羨ましい。 ライブで聴きたかったなぁ。
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「境目の上の曖昧な状態」が気になる。トリックスターと同じことかしら?鎮魂の際の生きている者から死者への敬意の表し方が気になる。「穢れ」が気になる。神道とは、つまるところ結局…が気になる。業とカルマの話の「悪いことは予定納税」の考え方が気になる。メタ宗教が気になる。
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伝統宗教から民間宗教、靖国、カルト、などの「スピリチュアル」な概念について対談形式で行われた大学の講義の内容を書籍化したもの。そのぶん議論が拡散していて面白いんだけどわかりづらい気がします。
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精神世界でさんざん彷徨った後に読んだ本。 異端やスピリチュアルなものに行く前に是非こちらを。失礼な言い方ですが、オカルトや幽霊の話ではなく、とてもまともな、人間の霊性の話です。自分の昏い世界を支える、柱になった本。柱はいくつもありますが、これはしばらく差し替えられることなく使われ...
精神世界でさんざん彷徨った後に読んだ本。 異端やスピリチュアルなものに行く前に是非こちらを。失礼な言い方ですが、オカルトや幽霊の話ではなく、とてもまともな、人間の霊性の話です。自分の昏い世界を支える、柱になった本。柱はいくつもありますが、これはしばらく差し替えられることなく使われていく予感がします。
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固有名詞が多く、少し内容が難しく感じられたが「霊性と実生活は切り離せない」というメッセージを強く受け取った一冊。 現在日本において、ある箇所では霊性が失われ、ある箇所では根強く残っているという現状がある。霊性が失われそうになっていることを説明するための例として、現在起こっている...
固有名詞が多く、少し内容が難しく感じられたが「霊性と実生活は切り離せない」というメッセージを強く受け取った一冊。 現在日本において、ある箇所では霊性が失われ、ある箇所では根強く残っているという現状がある。霊性が失われそうになっていることを説明するための例として、現在起こっている「占いブーム」、「スピリチュアルブーム」を、また霊性が根強く残っていることの例として場所の名前の由来や、葬式などの儀礼などを挙げ、どれだけ人間の生活と霊性が結びついているかを説いている。 「理由は分からないけど必要なもの」今の世の中はそれを忘れつつあるのかもしれないと感じた。
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本に記してあるように、神戸女学院の大学院で行なわれた「現代霊性論」の講義録に基づいた本で、読み易くまとまられていると思う。テーマ的には徐々に難しいというか本質的な宗教って何の方向に流れてゆくようになっている。学生向けの講義という形態をとっていることで、内田・釈両氏の難しい話をな...
本に記してあるように、神戸女学院の大学院で行なわれた「現代霊性論」の講義録に基づいた本で、読み易くまとまられていると思う。テーマ的には徐々に難しいというか本質的な宗教って何の方向に流れてゆくようになっている。学生向けの講義という形態をとっていることで、内田・釈両氏の難しい話をなるべく砕いて学生に語るという姿勢に好感が持てる。それは時に漫才のようでもあり、現場を笑いの渦に巻き込みながらの講義の模様は、本書からも充分窺える。 私にとって、日常と宗教的なもの(霊性)のかかわりについて、歴史的な背景も含めて広く教えてもらえた有益な内容であった。 それにしても二人とも面白い。
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