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「平穏死」のすすめ の商品レビュー

4.1

26件のお客様レビュー

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2012/08/03

特別養護老人ホームの常勤医の方が書かれた本 心を打つ"現場"の色々な話が載っていて考えさせられた。 文字も大きめで難しい言葉もなくどんな方でも読みやすいと思う。

Posted byブクログ

2012/06/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

□必要なカロリーは何で決める?。 □誤嚥するから胃瘻、胃瘻で窒息。家族は何を支えにして決める? □どこまでが治療?延命? □死は個人のものとも言え、個人を愛する者のものでもある。 □生から死への下り坂のどこで死とするか。 □共存のために外界へ反応をすべく主観を持つもの。 □胃瘻をしないのは消極的安楽死? □ホームで死ねない理由は?配置医は医療をしても保険診療としての請求ができない。利益を生まないから常勤で置けない。 □尊厳ある死、平穏な死に貢献することも医師の仕事。 □肺炎を防ぐために→過剰な栄養や水分を上げない。出来れば経管は避ける。カロリーを計算。口腔ケア。 □看護師と介護士の距離を縮めるには、とにかく話す。 □相談員は影の主役。 □「どうでもよければ嫌がられるのが分かっていることは言わない」 □医学と医療は違う。寿命が来たら静かに看取る。

Posted byブクログ

2012/04/07

高齢になって食べることができなくなるということは、からだが「死ぬ準備ができてきたよ」って優しく教えてくれてるってことなのかもしれない。 でもいまは点滴とか経管栄養とか胃瘻とかで、なんとか栄養をからだに与えようとする。 栄養を与えればずっと生きる、とどっかで思っているから、かな...

高齢になって食べることができなくなるということは、からだが「死ぬ準備ができてきたよ」って優しく教えてくれてるってことなのかもしれない。 でもいまは点滴とか経管栄養とか胃瘻とかで、なんとか栄養をからだに与えようとする。 栄養を与えればずっと生きる、とどっかで思っているから、かな。 食べられなくなって水だけ飲んでいると、やすらかに死ぬことができるようだ。 からだの声に従うことで平安が得られる。 子供のころ、食が細かった。親はなんとかたくさん食べさせようとした。よく胸焼けを起こした。苦しくて寝込んだ。 からだが欲しいだけ食べる。 からだに、そして本人に、希望をきく。 わたしはそれがいいなぁ。 死ぬときも。

Posted byブクログ

2011/11/03

トリガーワード:平穏死、老衰、誤嚥性肺炎、過剰栄養、看取り、ホーム、駆け込み寺、コンセンサス、本人の意思、食べられない、状況の共有、 つい最近看取った患者さん。何回も誤嚥性肺炎を繰り返しており、もう長くないと告げた時、ご家族は「点滴はもうしないで下さい」と言われた。その日から点...

トリガーワード:平穏死、老衰、誤嚥性肺炎、過剰栄養、看取り、ホーム、駆け込み寺、コンセンサス、本人の意思、食べられない、状況の共有、 つい最近看取った患者さん。何回も誤嚥性肺炎を繰り返しており、もう長くないと告げた時、ご家族は「点滴はもうしないで下さい」と言われた。その日から点滴を中止したら、少し呼吸状態が良くなったようだった。点滴を止めてから3日後、潮が引くのと同じ時刻に静かに息を引き取られた。何もしなかったら、浮腫みもなく静かな最期だということを、身をもって教えてもらった。でも、何回も肺炎を繰り返した理由も、ひょっとしたらわたしたちが過剰に栄養・点滴をし過ぎたせいかもしれないと思うと、申し訳ない気持ちにもなる。どこまでが治療した方が良くて、どこからが老衰として何もしない方が良いのか、まだまだコンセンサスは得られているとは言えない。死を医療者のものだけでなく、国民(人間)全体で早急に考える必要がある、そのためにこの本はとても役立つと思った。

Posted byブクログ

2011/10/22

現代医療の側面を知ることができました。しかし、自分の大切の人が同じ状況になった時・・・こう考えると簡単には答えの出せない問題であると感じました。

Posted byブクログ

2011/06/19
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

食べる機能が低下した時に、医師は「胃ろうにするしかありません」と胃ろう造設に誘導しようとします。 でもそれがその先家族と本人にどんな影響を及ぼすのかの十分な説明はなかなかありません。 筆者は特別養護老人ホームの専属医師として、多くの高齢者を看取ってきた経験をもとに、延命治療としての胃ろうのデメリットと不自然さを指摘し、自然死の在り方を多くの実例を元に語ってくれ大変参考になりました。 生きられるだけ生かすべきという今の日本の生死感が正しいのか? でも医師、病院経営としての立場、介護現場の実情もあり、医療現場の人達も介護にあたる家族も自分は延命はしてほしくないと思っているにもかかわらず簡単に自然な死をさせてもらえないという構造も教えてくれます。 私自身も肉親の事例で今まさにその選択を迫られているだけに、 果たして生かされているということが本人にとって幸せなのか、何が正解なのかと悩む中でとても参考になった本でした。

Posted byブクログ

2011/03/07

熊本日日新聞2011.03.05朝刊。 《高齢者本人や家族の意に沿ったとは言えないまま施される延命治療。そのあり方を問う》 《「自然な最期を妨害するのは現代社会の悲劇」と警鐘を鳴らした。》

Posted byブクログ

2010/11/30

口から 食べると誤嚥して 肺炎を起こすからといって 胃ろうを造る。 本人の意思とは関係なく。。。 それって 本当に 本人の為なのか  点滴から 開放されるから 家に 帰れますよという 甘い言葉で 家族は 同意するが 本人的には 苦痛以外 何者でもないと思うのだが この筆者は、口か...

口から 食べると誤嚥して 肺炎を起こすからといって 胃ろうを造る。 本人の意思とは関係なく。。。 それって 本当に 本人の為なのか  点滴から 開放されるから 家に 帰れますよという 甘い言葉で 家族は 同意するが 本人的には 苦痛以外 何者でもないと思うのだが この筆者は、口から食べれなくなったら 身体的に もう終わりにしましょうと言ってるから 無理して食べさせない 点滴も 最低ラインで そのまま 安らかに 平穏に お迎えを待つという方針  ホームだから できるのか 病院だと やはり 無理なのか。。。 病院で NST活動をしているが 80から100歳くらいの患者さんに 栄養状態を良くするために カロリーアップをする、胃ろう造設を提案する なんか 矛盾を感じてしまう

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2010/11/25

深く考えさせられた 私の働く施設では水分と養分摂取に必死にならざるを得ない 実際飲ませた所で回復しない人もいる 最終的には入院となる 今の施設では看取りはしない 看取らないので辛い所へ食べさせたり飲ませたりさせなければならない 死を待つ人への食べさせなければならない食事介...

深く考えさせられた 私の働く施設では水分と養分摂取に必死にならざるを得ない 実際飲ませた所で回復しない人もいる 最終的には入院となる 今の施設では看取りはしない 看取らないので辛い所へ食べさせたり飲ませたりさせなければならない 死を待つ人への食べさせなければならない食事介助はお互いにとって拷問である こんなにしてまで食べさせなければならないのかとの疑問を抱くのが間違いではないと教えてくれた本

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2010/08/24

胃ろうってどうなんだろうと疑問を持っている。 これは、口から食べられてこそ、人間らしく生きることだと思っているから。しかし、浅はかな考えであることは少しはわかっているつもりだ。口から食べたくても食べられない対処方法なのだから。 しかし、口から食べられないという今の事実だけでなく、...

胃ろうってどうなんだろうと疑問を持っている。 これは、口から食べられてこそ、人間らしく生きることだと思っているから。しかし、浅はかな考えであることは少しはわかっているつもりだ。口から食べたくても食べられない対処方法なのだから。 しかし、口から食べられないという今の事実だけでなく、原因と、そして今後どうなっていくのか、どう生きていくか前後を踏まえてのその人のこれからの人生を考えて選ぶものなのではないかと特に思うのだ。 私は高齢による機能低下で食べられなくなった場合の胃ろうに疑問があるのだ。寿命でも死ねない時代。病院から在宅へという社会の動きがある中で、最期を迎えるのはほとんどが病院でという現状。私は在宅医療を受けている人は在宅で看取るものだとばかり思っていたので、当然のように入院を勧める医師と求める家族にどうもしっくりこなかったのだが、本を読んで納得できた。 理由の一つは、病院に入院させないことが、何もしてあげられなかったという負の気持ちにおいこんでしまう。病院で亡くなれば最後まで手を尽くそうとしたということができる。 もう一つは、何もしないで患者さんが死んだ場合、今の刑法では保護責任者遺棄致死罪に当たる恐れがあるそう。 単なる延命処置はやめて、いかに人間らしく最期を安らかに迎えられるか・・・これは誰もが望んでいること。 理想と現実のギャップに悩み、理想に近づくための第一歩はなんだろうと考える。答えはまだ出ない。

Posted byブクログ