現代の金融入門 の商品レビュー
p57まで読んだ。 邦銀は今回の金融危機でほとんど無傷だった。それは彼らがリスクの高い証券化商品をほとんど手がけていなかったからだ。このような相対取引は、たしかにリスクは小さいが、扱えるリスクの幅も小さい。このため邦銀は、世界の金融市場ではマイナープレイヤーでしかない。 ★本...
p57まで読んだ。 邦銀は今回の金融危機でほとんど無傷だった。それは彼らがリスクの高い証券化商品をほとんど手がけていなかったからだ。このような相対取引は、たしかにリスクは小さいが、扱えるリスクの幅も小さい。このため邦銀は、世界の金融市場ではマイナープレイヤーでしかない。 ★本書は、金融の昨日をコンパクトに解説した入門書である。金融はリスクを社会全体に分散して取引することによって、新しいビジネスを可能にする。著者もいうように、自動車は行動範囲を広げる一方、交通事故も起こすが、だからといって自動車を禁止しろという人はいないだろう。同様に、金融もリスクを扱うだけに危険な側面があるが、適切に規制して使いこなせば企業活動の幅を広げ、経済を活性化する。
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金融の仕組みを改めて解説した良書。金融市場の話から、銀行、規制、デリバティブに至るまで、トピックスを理解するのに役立つ。特に、銀行の役割については、今となっては失われた銀行によるガバナンスについて分かりやすく解説されていた。市場が伸びている時には貸し出しを多くし、企業の決定およ...
金融の仕組みを改めて解説した良書。金融市場の話から、銀行、規制、デリバティブに至るまで、トピックスを理解するのに役立つ。特に、銀行の役割については、今となっては失われた銀行によるガバナンスについて分かりやすく解説されていた。市場が伸びている時には貸し出しを多くし、企業の決定および処分に最も大きな影響を及ぼす。一方で、不況期にバランスシートを改善すべく借入を減らしてゆくフェーズにおいては、逆に借入が無いためにガバナンスがきかない。株式持ち合いによる力と併せて、昔は銀行がいかに大きな力を持っていたかが分かる。総資産トップテンをすべて日本の銀行が席巻した時代に生きたヒトたちは何を思っていたのだろうか。 市場経済において、その質の高さを求めてゆくべきだという論点であるが、成熟した市場に向けて、やはり大切なのは我々がしっかり学習して、自分で考えて、理解することだ。
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[ 内容 ] 金融のビジネス・モデルに大きな変革が求められている今、第一人者が金融を原点から考え直す。 情報とは何か、信用はいかに創り出されるのかといった、金融の本質に鋭く切り込み、平明かつ簡潔に解説した定評あるロングセラー『現代の金融入門』を、金融危機の経験を総括すべく全面改訂...
[ 内容 ] 金融のビジネス・モデルに大きな変革が求められている今、第一人者が金融を原点から考え直す。 情報とは何か、信用はいかに創り出されるのかといった、金融の本質に鋭く切り込み、平明かつ簡潔に解説した定評あるロングセラー『現代の金融入門』を、金融危機の経験を総括すべく全面改訂。 アメリカの金融におけるリスク取引の功罪を明らかにし、金融システムの安定に必要な規制・監督の仕組みを考察。 あわせて、資産価格バブルと非伝統的な金融政策の効果についても検討する。 [ 目次 ] 第1章 金融取引 第2章 銀行システム 第3章 金融政策と中央銀行 第4章 資産価格とそのバブル 第5章 日本の企業統治 第6章 金融機能の分解と高度化 第7章 金融規制監督 [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
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入門書?なのかな。金融規制の辺りが難しくて飛ばしてしまった。 最後に池尾さんのお勧め著書が書かれてて参考になりそう。
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7/5(月): 現在重要とされているテーマに対する考え方とその背景について、 全体感を持って学習することができます。 様々なテーマに対して、内容は分っていないもののそのような話題があることは知っている、というレベルの方が全体を流れの中で抑えるのにとても適しているように思います。 ...
7/5(月): 現在重要とされているテーマに対する考え方とその背景について、 全体感を持って学習することができます。 様々なテーマに対して、内容は分っていないもののそのような話題があることは知っている、というレベルの方が全体を流れの中で抑えるのにとても適しているように思います。 逆にまったくの初学だと少し辛いように感じました。
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制度はこうなってます、という事実の列挙だけでなく、その制度の経緯から経済学・ファイナンス論的な背景までしっかり解説されています。200ページ足らずの新書でここまで書けるというのは驚き。 金融論に触れたことのない人にも、昔学んだけれど最新の情報にアップデートしたい人にも、とりあ...
制度はこうなってます、という事実の列挙だけでなく、その制度の経緯から経済学・ファイナンス論的な背景までしっかり解説されています。200ページ足らずの新書でここまで書けるというのは驚き。 金融論に触れたことのない人にも、昔学んだけれど最新の情報にアップデートしたい人にも、とりあえず最初の一歩として最適でしょう。
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題名と違わずまさに「現代」的な入門書。 特に3章の現時点における金融政策(少なくとも先進国ではコンセンサスが形成されているもの)の解説は、理論・実務(試行錯誤)双方の記述バランスが抜群で、現在採用されている金融政策がどのような理論的・経験的背景に基づいているのかの理解が一気に進む...
題名と違わずまさに「現代」的な入門書。 特に3章の現時点における金融政策(少なくとも先進国ではコンセンサスが形成されているもの)の解説は、理論・実務(試行錯誤)双方の記述バランスが抜群で、現在採用されている金融政策がどのような理論的・経験的背景に基づいているのかの理解が一気に進む。1章~3章だけを取り出して、金融「政策」をテーマにしても面白いんじゃなかろうか。 また、5章「日本の企業統治」は、通常「コーポレート・ファイナンス」として無味無臭に説明されることが多い企業の資金調達行動を、ガバナンスとインセンティブの観点からコンパクトに、しかし現実に即して理解てきる。会社法などの法制と関連付けて更に学びたい分野。
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「金融取引とは」と言った初歩の初歩から、今回の金融危機を踏まえて今後の金融監督の行方までわりと分かりやすくに解説されている。 ほんの一部、意味不明な数式がでてきて数学音痴を辟易させるが、日本語で書かれている部分をよく読めば、「要するにこういうことね」と理解できる(と思う)。 ...
「金融取引とは」と言った初歩の初歩から、今回の金融危機を踏まえて今後の金融監督の行方までわりと分かりやすくに解説されている。 ほんの一部、意味不明な数式がでてきて数学音痴を辟易させるが、日本語で書かれている部分をよく読めば、「要するにこういうことね」と理解できる(と思う)。 デリバティブ、クレジット・デフォルト・スワップ・・・よく目にするがなんだかよく分からない専門用語が理解できてよかった。 時代の変化に対応した制度・規制がないと、危機が起きるんだな。うん。
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金融の意義から説き起こし、金融派生商品や金融規制の意味まで、原理原則に立ち返って説明しています。 『金融入門』というタイトルですが、決して読者を低く見た単純な初心者向けではなく、その元となるロジックから説明した内容で、勉強になりました。難解というわけではなく、その逆で平易とは...
金融の意義から説き起こし、金融派生商品や金融規制の意味まで、原理原則に立ち返って説明しています。 『金融入門』というタイトルですが、決して読者を低く見た単純な初心者向けではなく、その元となるロジックから説明した内容で、勉強になりました。難解というわけではなく、その逆で平易とは言わないまでも読者にできるだけ正確な理解をしてもらおうとして書かれているのがよく分かる記述でした。 リーマンショックなど信用収縮だ何だと、何かが起きているのは分かるんだけ、いまいち腑に落ちないなと感じていたむきなどにはたぶんお勧め
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