創るセンス 工作の思考 の商品レビュー
”創作が生み出す価値とは、「人間の凄さ」である”と著者はこの本で語っているが、著者の創作の歴史(50年以上)が凄すぎる。ここまで創ることに対して楽しんで、考え抜いて、経験してきた本人が語る言葉がつまらないわけがない。なにもかもがつまらないと相談に来る人に対して、著者が示す回答が痛...
”創作が生み出す価値とは、「人間の凄さ」である”と著者はこの本で語っているが、著者の創作の歴史(50年以上)が凄すぎる。ここまで創ることに対して楽しんで、考え抜いて、経験してきた本人が語る言葉がつまらないわけがない。なにもかもがつまらないと相談に来る人に対して、著者が示す回答が痛快であった。ここの部分は是非読んでほしいと思う。自分自身も耳が痛い。。。笑
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著者,自らの工作体験に裏付けられているところが良い. ものを作る楽しさは,教えられるものや覚えるものではなく「目覚める」ものである.
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著者は気鋭のミステリー作家、建築工学専攻の元某国立N大助教授。 本書は工作が大好き過ぎて家の庭に鉄道や自動車、ラジコン飛行機を作ってしまう森氏が、「もの作り」の精神について説いたもの。著者の本はこれが初めてでした。端的で明瞭な文章によって、今まで眠っていた好奇心が目覚めた気がし...
著者は気鋭のミステリー作家、建築工学専攻の元某国立N大助教授。 本書は工作が大好き過ぎて家の庭に鉄道や自動車、ラジコン飛行機を作ってしまう森氏が、「もの作り」の精神について説いたもの。著者の本はこれが初めてでした。端的で明瞭な文章によって、今まで眠っていた好奇心が目覚めた気がしました。 過去、現在、未来において「もの作り」に関心がある人間が読むとそのセンスや考え方に共感すること請け合いです。しかし本書は工作好きの人間だけが読むに値する本ではありません。何故なら多くの場合、読者各々が興味のある分野は「もの作り」と共通のセンスが存在するからです。例えば、「執筆」と「工作」です。
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工作的な態度と思考が生きていく上で重要である。 思考の整理学で外山滋比古が使ったパラグライダーと飛行機の比喩でいうと、パラグライダーから飛行機に乗り換える方法が書いてある。 この乗り換えの仕方は工作が特に得意としているものであり、工作における抽象的な概念を、他の領域にどう活用して...
工作的な態度と思考が生きていく上で重要である。 思考の整理学で外山滋比古が使ったパラグライダーと飛行機の比喩でいうと、パラグライダーから飛行機に乗り換える方法が書いてある。 この乗り換えの仕方は工作が特に得意としているものであり、工作における抽象的な概念を、他の領域にどう活用していくかか、という事が読者自信の次の課題として考えられる。
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もの作りに関わっていながら、確かにものの作り方は素人だなと考えさせられた。昔はよく工作していたことを思い出した。いつからあまり興味を持たなくなったのだろう。趣味で初めてみると面白いかもしれない。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
\(^o^)/わーい、工作の本だー。 ◆学んだこと 〇「幼さ」という能力ってなに? 好奇心というものは、育てる必要がないと僕は個人的に考えている。なにか自分でできることはないか、と探しているのが子供のデフォルト(基本指定)なのだ。小さいときほど、子供は好奇心旺盛である。それが、成長するほど抑制される。周囲から「これは駄目」「そんなこと考えるな」と遮断される。目の前に面白そうなもの、美味しそうなものがつぎつぎに現れて、「こちらを見なさい」「これがやるべきものだ」というふうに育てられる。好奇心というのは、教育すればするほど失われるものといえる。だから、もし好奇心を育てたいのなら、教育をやめるべきだ。教育という行為自体が、「アンチ好奇心」的な操作なのである。教育者はここに気づくべきだ、と僕は思う。(P147) ・・・ぼくも、そうおもう!
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自分が考えていたことと同じことを作者が言葉にするだけでどうして嬉しくなるのだろう…?それだけで自分が作者に似ていると思い込むからだ…、人は本物に近付きたがる…、偽物を本物に似せたがる…、自分のものではない本物に自分のものである偽物で模倣したいのだ…。人を真似るという行動の根本にあ...
自分が考えていたことと同じことを作者が言葉にするだけでどうして嬉しくなるのだろう…?それだけで自分が作者に似ていると思い込むからだ…、人は本物に近付きたがる…、偽物を本物に似せたがる…、自分のものではない本物に自分のものである偽物で模倣したいのだ…。人を真似るという行動の根本にあるのは好奇心もしくは憧れ…、やはりそこには近付きたいという感覚があるように思える…。決して同じものになれるわけでもないのに…決して交わることはないと知っているのに…。 ここまで書いてとてもじゃないけど作者に似せられないなと思いました。
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「僕は工作が大好きだ。」 という出だしがこの本のすべてを語っている。 工作する=ものを作る体験の大切さ、おもしろさを教えてくれる。 今はなんでも簡単にボタンひとつ、クリックするだけでできてしまう時代。 自分で考えたり、工夫したり、工作するチャンスが奪われている。 森先生は、それ...
「僕は工作が大好きだ。」 という出だしがこの本のすべてを語っている。 工作する=ものを作る体験の大切さ、おもしろさを教えてくれる。 今はなんでも簡単にボタンひとつ、クリックするだけでできてしまう時代。 自分で考えたり、工夫したり、工作するチャンスが奪われている。 森先生は、それを声高に嘆くのでもなくただただ自分が工作する楽しさを淡々と伝える。 予期せぬ問題は必ず起こる、図面に表れないトラブル、設計は目安にすぎない、楽しさは自分で作るもの・・・ 小見出しを読むだけでもわくわく、こくこくする。 机上で空論を語るのではなく、手を動かして発見して創造していく人。こういう人をわたしは一番信頼できると思う。
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かつて工作少年だった森先生が、自分の教え子を含め、創造することへの興味に欠けてきている今の学生たちへむけたメッセージ。言いたいことは山ほどあって、すごく良くわかるんだけど、やっぱり教育者というか、学者というか…。
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ものづくりをする人(技術者)の考えについて説いた本。 技術者を目指す人だけではなく、技術者と接する人にも読んでもらいたい。
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