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春を嫌いになった理由 の商品レビュー

3.3

161件のお客様レビュー

  1. 5つ

    8

  2. 4つ

    52

  3. 3つ

    78

  4. 2つ

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  5. 1つ

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2019/09/25

交互に展開される2つの物語。中国からの密入国編では、過酷な船旅の描写に、一気に物語に引き込まれた。2つの物語が最後にどう結びつくのか。

Posted byブクログ

2018/11/03

「春を嫌いになった理由」 誉田哲也初期作品。 今やジウシリーズ、姫川玲子シリーズ、武士道シリーズといった警察小説や青春小説のイメージが強い作者だが、初期は伝奇、ホラー作品も執筆していた。2002年には「ダークサイド・エンジェル紅鈴 妖の華」で第2回ムー伝奇ノベル大賞優秀賞を、...

「春を嫌いになった理由」 誉田哲也初期作品。 今やジウシリーズ、姫川玲子シリーズ、武士道シリーズといった警察小説や青春小説のイメージが強い作者だが、初期は伝奇、ホラー作品も執筆していた。2002年には「ダークサイド・エンジェル紅鈴 妖の華」で第2回ムー伝奇ノベル大賞優秀賞を、2003年には「アクセス」で第4回ホラーサスペンス大賞特別賞を受賞している。「春を嫌いになった理由」もホラー路線の一冊である(かなり、オカルト寄りな気もするが)。 主人公は、通釈者志望の実質無職で霊能力者が嫌いな二枚目半な秋川瑞希。テレビプロデューサーの叔母の名倉織江から霊能力者・エステラの通訳兼世話役をむりやり押し付けられた瑞希は、番組スタッフと共に若い男の幽霊が目撃されるという交差点に訪れる。 が、訪れた現場でエステラはとんでも無いことを言い出す。交差点近くの廃ビルに男の死体があると言うのだ。そして、実際に調べてみるとエステラの言う通り、ミイラ化したら死体が発見する。超能力が信じられない瑞希は、織江ら番組スタッフがエステラと組んだヤラセの可能性を疑うが、またまたエステラがとんでも無いことを予知する。 この瑞希を主人公にした物語と並行して展開されるのが、中国からの密入国者・林守敬(リンソウチン)をめぐる物語である。こちらは瑞希のような二枚目半キャラもいなく、中国から日本への過酷な旅や妹・従兄との日本の暮らし(こちらも過酷)、そして、新宿歌舞伎町で最も恐れられている男「月(ユエ)」との邂逅とコミカル要素は全くなし。 当然この二つの物語は交差していくのだが、瑞希は置いてきぼりになる。何が何か分からずにエステラに突っ走られ、織江にかき回され、テレビ番組作りの都合に巻き込まれる。結局、最後にとっておきの活躍の場が用意されているが(あれだけ嫌いだった超能力に最後気に入られる形となるとは瑞希の心境はどうだったのか)、ちょっと同情するほどの目の回りようだ。 瑞希が超能力を嫌いになった理由が重いが、瑞希の二枚目半と織江との掛け合いがコミカルな分、全体的に読みやすい。因みにホラー・オカルトも薄めなので、そこを期待すると物足りないかも知れない。 さて、タイトルの「春を嫌いになった理由」の理由だが、てっきり重いと思いきやコミカルな理由であった。が、それで引き受けてはいけないよ、瑞希よ!

Posted byブクログ

2018/10/28

2015年91冊目 姫川玲子シリーズなどから警察小説のイメージが強い著者ですが、 今回は霊媒師と主人公とも言えるその通訳の26歳の女性。そして叔母のテレビプロデューサー。 霊媒師による透視を番組として取材していたら実際に死体を発見してしまい、 そこから生放送での番組をつくり、情報...

2015年91冊目 姫川玲子シリーズなどから警察小説のイメージが強い著者ですが、 今回は霊媒師と主人公とも言えるその通訳の26歳の女性。そして叔母のテレビプロデューサー。 霊媒師による透視を番組として取材していたら実際に死体を発見してしまい、 そこから生放送での番組をつくり、情報提供を求める中で真相に迫る物語と 中国から違法入国した兄妹の物語。 この二つの話が並行して進みます。 別々の物語がどうリンクするのか?それぞれの物語も面白いが最後の「あっ」と言わせる演出がいいですね。 さすが、誉田さん。 途中の殺人者は読むだけで怖さが迫ってくるし、十分楽しめますよ。

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2018/10/15

読み始めたら止まらない…… あっという間に読みきっちゃいました(^^; 久々のホラー・ミステリーで展開も早く、ついつい気になってしまい(笑) 霊能力者の通訳兼世話係をプロデューサーの叔母に押し付けられ、嫌々ながら現場に向かい、なんと透視どおりに廃ビルから白骨死体が……生放送中には...

読み始めたら止まらない…… あっという間に読みきっちゃいました(^^; 久々のホラー・ミステリーで展開も早く、ついつい気になってしまい(笑) 霊能力者の通訳兼世話係をプロデューサーの叔母に押し付けられ、嫌々ながら現場に向かい、なんと透視どおりに廃ビルから白骨死体が……生放送中にはスタジオに犯人がやってくる……っとまた透視が、、、並行で進む、もう一つのストーリーがどう繋がるのかも、ハラハラしながら、久々に誉田ワールドを楽しみました(^^)

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2018/06/16

フリーターの秋川瑞希は、テレビプロデューサーの叔母から、霊能力者・エステラの通訳兼世話役を押しつけられる。嫌々ながら向かったロケ現場。エステラの透視通り、廃ビルから男性のミイラ化した死体が発見された!ヤラセ?それとも…。さらに、生放送中のスタジオに殺人犯がやって来るとの透視が!?

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2017/09/28

1709 テンポ良く場面が変わりながらラストは交錯するパターン。著者作品にしては盛り上がりに欠けるような気が。

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2017/03/11

誉田哲也にしてはパンチにかけたかなぁー。でも、相変わらず回想と現代が入り乱れる書き方とかはわくわくするしとても好き。

Posted byブクログ

2017/01/28

読みやすくサクサクと一気読み。ミズホがどっかで別の幽霊も見てたんだ!あの人もか!みたいな展開が最後にもう一度欲しかったな

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2016/07/01

主人公の視点と出稼ぎ中国人の2つの視点から話はすすむ 全然結びつかないような2つの物語が終盤で意外な交錯をはたす。 ホラーとうたってはいるが、恐怖するようなホラーではなく、サスペンスに近いゾクゾク感が楽しめる。

Posted byブクログ

2016/05/07

2016.5.3 友達に借りた本。 最初の2ページでグロい本かとドキドキしたが、そんなことはなく、すぐに引き込まれた。 瑞樹は普通の女の子で、心理的描写も共感できる部分が多かった。 中国人の話は、途中から目をそらしたい気持ちで一杯だった。情景をなるべく思い描かないようにようにしな...

2016.5.3 友達に借りた本。 最初の2ページでグロい本かとドキドキしたが、そんなことはなく、すぐに引き込まれた。 瑞樹は普通の女の子で、心理的描写も共感できる部分が多かった。 中国人の話は、途中から目をそらしたい気持ちで一杯だった。情景をなるべく思い描かないようにようにしないと、辛かった。 一体どんな風にみんなが交わるなかと思ったら、予想外!なるほど!!と、最後の方はやられた感満載で面白かった~! ただ、腰巾着があの月を一発で仕留めるところは無理矢理感が否めない… 最後に解き明かされる様々な仕掛けがとても面白く、また救いのある感動もあり、楽しめる1冊である。

Posted byブクログ