セピア色の凄惨 の商品レビュー
―――「親友を探してほしい」。 探偵は、古ぼけた四枚の写真を手がかりに、一人の女性の行方を追い始める。 写真に一緒に写っている人々を訪ねていくが、彼らの人生は、あまりにも捩くれた奇妙なものだった。 病的な怠惰ゆえに、家族を破滅させてゆく女。 極度の心配性から、おぞましい実...
―――「親友を探してほしい」。 探偵は、古ぼけた四枚の写真を手がかりに、一人の女性の行方を追い始める。 写真に一緒に写っている人々を訪ねていくが、彼らの人生は、あまりにも捩くれた奇妙なものだった。 病的な怠惰ゆえに、家族を破滅させてゆく女。 極度の心配性から、おぞましい実験を繰り返す女…。 求める女性はどこに? 強烈なビジョンが渦巻く、悪夢のような連作集。 小林泰三の文庫書き下ろし 一人称語りの短編とインターバルが繰り返される構成 読んでると、「価値観」なんてものは真の意味で同じになることはないんやろうなと思う 心の中に潜む狂気から匂い立つグロまで 読後感が胸くそ悪い、と鳥肌が立つの中間ぐらいな感じなのも良い ただ、オチはちょっと弱いかも 小林泰三もっと読みたいな
Posted by
すごく読みやすいので一時間かそこらで読み終わると思います とにかくみんな真面目に狂ってる 後味が悪い話、とまで言っていいのか分かりませんがとにかく読み終わってもいい気分にはなりません でも結構好きです ただ、私にはメインの話のオチがちょっと弱く感じられました
Posted by
探偵と依頼人 / 書き下ろし 待つ女 / 書き下ろし 探偵と依頼人 / 書き下ろし ものぐさ / 書き下ろし 探偵と依頼人 / 書き下ろし 安心 / 書き下ろし 探偵と依頼人 / 書き下ろし 英雄 / 書き下ろし 依頼人と探偵 / 書き下ろし カバーデザイン 斉藤秀弥 カバーイ...
探偵と依頼人 / 書き下ろし 待つ女 / 書き下ろし 探偵と依頼人 / 書き下ろし ものぐさ / 書き下ろし 探偵と依頼人 / 書き下ろし 安心 / 書き下ろし 探偵と依頼人 / 書き下ろし 英雄 / 書き下ろし 依頼人と探偵 / 書き下ろし カバーデザイン 斉藤秀弥 カバーイラスト 黒田潔 カバー印刷 堀内印刷 組版 萩原印刷 印刷 堀内印刷 製本 ナショナル製本
Posted by
同一人物がある人の話を聞くという構成からなる短編4つ。 どれもレベルが高いけど一番いいと思ったのは『ものぐさ』。 実際に起こらなくもなさそうなところが怖い。ゴミ屋敷の人って面倒くさがりってレベルを超越してるんだろうな。
Posted by
長編ですがオムニバス形式なので読みやすかったです。頭のおかしいヒロインが探偵に変な調査を依頼したと思ったら、探偵も頭おかしかったという超展開ワロタ。特に「ものぐさ」が抱腹絶倒。小汚くてシュールな雰囲気が筒井康隆の「家族八景」ぽいと思いました。ただしエロと超能力はない。
Posted by
「論理と異常」 探偵に親友を探してもらうわたし。 その調査報告書にはおかしな人が書かれていて……。 あなたは自分の考えと違う人を、 どうしますか。無視しますか。 それでも付き合わないといけないならば。 あなたは怒るかもしれない。 でも、あなたの考えが正しいとはだれも...
「論理と異常」 探偵に親友を探してもらうわたし。 その調査報告書にはおかしな人が書かれていて……。 あなたは自分の考えと違う人を、 どうしますか。無視しますか。 それでも付き合わないといけないならば。 あなたは怒るかもしれない。 でも、あなたの考えが正しいとはだれも、 証明してくれない。でもあなたは怒る。 人間なんて自分と違うものを攻撃する生き物。 死ねばいいのに。
Posted by
ワロタ、ある意味で非常に面白く、ある意味で非常に馬鹿馬鹿しい話だった。「ものぐさ」とか「安心」とかはその最たるものだろうと思います。 しかし、馬鹿馬鹿しいと断じつつも僕は好ましい気持ちで読みました。僕は嫌いではありません。 でもやっぱり馬鹿馬鹿しいのです。だから星2つ。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
まず目につくのが[四]というキーワード。 そして[レイ]という女性。 「探偵事務所]。 理屈っぽい探偵と、標準語圏の出身ではなさそうな依頼者。 そして最後の掛け合いで、[密室・殺人]のあのコンビが頭の中に。 しかし[密室・殺人]未読の方には少しふわふわした終わり方で、釈然とされないのではないかと思い、評価無し。
Posted by
コメディ?ホラー? いいえ、一度味を占めると抜け出せない、これぞ泰三ワールド。 いつもは一つ二つくらいハズレがあったんだけど、今作は一貫性があったからか、全てが面白かった。 特に「ものぐさ」、と「安心」は笑いこけた。 目を背けたくなるようなグロテスクな箇所が多かったけれど、全...
コメディ?ホラー? いいえ、一度味を占めると抜け出せない、これぞ泰三ワールド。 いつもは一つ二つくらいハズレがあったんだけど、今作は一貫性があったからか、全てが面白かった。 特に「ものぐさ」、と「安心」は笑いこけた。 目を背けたくなるようなグロテスクな箇所が多かったけれど、全体を通して貫き通される屁理屈も、ここまで通せば逆に爽快!
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
夢見が悪くなる気色悪さ。 (この本の場合、褒め言葉だと思います) たまにすごく辛いものを食べたくなるのと同じように、こういうの読みたくなる。 ダジャレかよ、と言ってはいけない。
Posted by