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楽園(上) の商品レビュー

3.8

211件のお客様レビュー

  1. 5つ

    35

  2. 4つ

    91

  3. 3つ

    63

  4. 2つ

    7

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2023/03/23

複数感を平行に読破月間。今これで3シリーズ目かな。もうちょっと行けそう。 とある事件で精神的に参ってしまい、犯罪ジャーナリストを退いた前畑滋子。フリーペーパーの編集という形で物書きを続けていたが、ある日、滋子を頼って50絡みの女性が訪ねてきた。萩谷敏子というその女性は、交通事故...

複数感を平行に読破月間。今これで3シリーズ目かな。もうちょっと行けそう。 とある事件で精神的に参ってしまい、犯罪ジャーナリストを退いた前畑滋子。フリーペーパーの編集という形で物書きを続けていたが、ある日、滋子を頼って50絡みの女性が訪ねてきた。萩谷敏子というその女性は、交通事故で亡くした息子の不思議な絵について話したいのだという。その絵の家には特徴的な飾りと、不気味な少女が描かれていた…。 一応『模倣犯』の続編なのだそうで、前半の終わり際になんとなくそういう話が出てくる。しかし、あの長い『模倣犯』を知らなくても読める作品というか、あれとは全然方向性の違う作品である。『鳩笛草』→『クロスファイア』のときのようにはつながっていないので、本作だけを手にとっても問題はない。『クロスファイア』→『RPG』くらいの繋がり。 宮部みゆきのハズレ作品シリーズである『鳩笛草』あたりから、やめるにやめられなくなったと思われる、超能力ミステリ物なのだが、一応誰も「そういうものは無いと仮定して」という話なので、まあまあ読みやすく、いつもの調べたものを、カット&ペーストしただけですよね?という部分も少なめである。 でもまあ、序盤から「サイコメトラー」と言葉を定義もせず使って、読者に押し付けてくるのはいただけない。読者は「サイコメトラー」に気を引かれてしまうが、その部分を上巻で解き明かしたり説明したりする気はないのなら、もう少しわかり易い言葉で一旦薄めたほうが良かったのではないか。 なお上巻では、『模倣犯』にはたびたび触れるものの、そちらに囚われないように別の事件を追う形になっていくところも、本作が読みやすい部分であろう。続編というより、同じキャラクターを用いたスピンオフという形なのだろう。 難点を言うと、どちらも割と分厚い上下巻の上巻を終わった時点で、特に話の盛り上がりがあるわけでもなく、平坦になんとなくだらだら続いていることと、何となくわかるが、自己満足なのでは?という「断章」の挿入があること。断章はこま切れすぎるので、起こるべくある事件を、読者が読み取れないままになるのではないか。もう少しまとめて、上巻で2箇所くらいにしたほうが良かったのではないか。 また、宮部みゆきで毎度出てくる不思議な言語感覚に時々引っかかる作品でもある。 またでたよ「おっつかっつ」 https://booklog.jp/users/tikuo/archives/1/4093792658 『模倣犯』でもツッコんでたな。『名もなき毒』でも出てくるんだよね。何がそう気に入っているのか、全くわからない単語だし、ト書きで1回というわけではなく、いちいち会話に突っ込んで来るから気になるのだ。編集の人も直さないのか。 まあ読みやすいし、下巻も読みやすそう。 キリキリくるような話でもなさそうなので、暇つぶしに買っても外れなさそうだ。 下巻に続く。

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2022/09/13

宮部みゆきの小説は、この楽園みたいに、この話はいったいどっちに転がっていくものなのか、読み進めても、読み進めてもサッパリ分からないタイプのお話がある。 亡くなった子供が異能者だったのか知りたい母親が、前畑滋子の元にやってくる。 けれどこれ、子供は亡くなっているからいくら調べたとこ...

宮部みゆきの小説は、この楽園みたいに、この話はいったいどっちに転がっていくものなのか、読み進めても、読み進めてもサッパリ分からないタイプのお話がある。 亡くなった子供が異能者だったのか知りたい母親が、前畑滋子の元にやってくる。 けれどこれ、子供は亡くなっているからいくら調べたところで真実は分からないし、もし分かったとしても亡くなってるから、どうしようもないじゃない、調べたって意味無いじゃないって所からスタートするお話なんですよね。 それなのに、なぜか引き込まれる。着地点がどこなのかサッパリ分からないのに、なんだか分からないまま、この小説の中で生きている人物の話に引き込まれてしまう。 下巻も楽しみ

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2022/07/31

「模倣犯」から9年、事件を追いかけ、網川の化けの皮をはいだ、前畑滋子の新しい事件。 。。の前に、そっか、あんなに頭が良さげだった網川はおかしくなってしまったのか。。。 さて、本題。宮部さんにして、久々の超能力モノ!?再読(もちろん単行本発売時に買って読んだ。友人に貸したら返ってこ...

「模倣犯」から9年、事件を追いかけ、網川の化けの皮をはいだ、前畑滋子の新しい事件。 。。の前に、そっか、あんなに頭が良さげだった網川はおかしくなってしまったのか。。。 さて、本題。宮部さんにして、久々の超能力モノ!?再読(もちろん単行本発売時に買って読んだ。友人に貸したら返ってこなくてフリマで文庫を購入。WOWOWドラマがキッカケ。それも見た)の割には全然思い出せないけれど。。。 はさみこまれる断章が、超、気になって、そして、怖いんですけど。。。 前畑さん、真実を求めて、再び、ガンバレ!

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2021/09/03

模倣犯を読んでいて続編と聞いたので読んでみました。滋子がライターなのに探偵のような仕事を受けているような気がしました。 等が超能力を持っているのかどういう結末なのか楽しみです。このタイトルの楽園というのはどういうことなんか。

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2021/06/20

「模倣犯」の事件から9年後、ライターの前畑滋子に子供を事故で失くした女性から連絡があった。 その子供は超能力を持っていたのてはないかと言い、それが事実なのかを確かめたいと言う。 なんとも無茶な話だけど、その子供の描いた絵の中に9年前の光景があり、滋子は愕然とする。 2021.6...

「模倣犯」の事件から9年後、ライターの前畑滋子に子供を事故で失くした女性から連絡があった。 その子供は超能力を持っていたのてはないかと言い、それが事実なのかを確かめたいと言う。 なんとも無茶な話だけど、その子供の描いた絵の中に9年前の光景があり、滋子は愕然とする。 2021.6.20

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2021/05/15

模倣犯の続編ということですが、模倣犯は未読の私でも楽しめる内容でした。 なんとなく不気味なお話ですが、真相が気になってついつい読み進めてしまいました。 等は人の記憶を見る力が本当にあったのか、なぜ茜は両親に殺されたのか、そして合間の『断章』は滋子が追う真相とどう繋がるのか。 す...

模倣犯の続編ということですが、模倣犯は未読の私でも楽しめる内容でした。 なんとなく不気味なお話ですが、真相が気になってついつい読み進めてしまいました。 等は人の記憶を見る力が本当にあったのか、なぜ茜は両親に殺されたのか、そして合間の『断章』は滋子が追う真相とどう繋がるのか。 すごく気になります。 下巻を早く読みたいです。

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2021/04/22

模倣犯の続編。滋子のもとに超能力を持っているかもしれない少年、等について調べてほしいと依頼がくる………。

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2021/02/05

模倣犯の続編です。 レビューを見返すと1年以上前に模倣犯を読んだようなので、細かい事象を覚えてませんでした。 特に滋子さんの心情。 自分には子供はいないけど、敏子さんには母親の気持ちを重ねて読んでしまいました。 サイコメトラーは本当に存在するのだろうか。。。

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2021/01/22

面白かった「模倣犯」つながりで手に取りました。 下巻が楽しみ。 都度でてくる「断章」、で書かれていることがつながってくるのか不気味。

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2020/12/27

「模倣犯」の事件から9年後のお話。亡くなった少年が頭に浮かんだモノを書きつけたという絵に関する謎を追ってストーリが展開される。登場人物の心理描写や人間関係を味わう作品という印象。「模倣犯」を未読でも読めなくはないが、先に「模倣犯」を読んでおくことをおすすめする。この話の結末がどこ...

「模倣犯」の事件から9年後のお話。亡くなった少年が頭に浮かんだモノを書きつけたという絵に関する謎を追ってストーリが展開される。登場人物の心理描写や人間関係を味わう作品という印象。「模倣犯」を未読でも読めなくはないが、先に「模倣犯」を読んでおくことをおすすめする。この話の結末がどこに向かうのか、後半の展開が楽しみ。

Posted byブクログ