ネット帝国主義と日本の敗北 の商品レビュー
○儲かっているのは、プラットフォーム ・プラットフォームは、米国企業が席巻 ○フェアユース規定 ○米国愛国者法 国歌の安全保障のためにはネット上の情報がいかに重要であるかを ネットを作り出した米国地震が宣言したという意味で、エポック メイキングな出来事 ○米...
○儲かっているのは、プラットフォーム ・プラットフォームは、米国企業が席巻 ○フェアユース規定 ○米国愛国者法 国歌の安全保障のためにはネット上の情報がいかに重要であるかを ネットを作り出した米国地震が宣言したという意味で、エポック メイキングな出来事 ○米国の政治とカネ オバマ旋風をまきおこした、オバマのHPは、フェイスブック共同創業者 のひとりである、クリス・ヒューズ氏が中心になって構築した。
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本書の結論としては ・ネットの「タダ」文化によりジャーナリズムと文化が破壊される ・米国のITプラットホーム独占により日本の富を吸い上げてしまう。 ということが言いたいようです。 リアルとネットで常識が異なるので、ネット帝国主義に気づいている人が少ないというのは、言われてみれば...
本書の結論としては ・ネットの「タダ」文化によりジャーナリズムと文化が破壊される ・米国のITプラットホーム独占により日本の富を吸い上げてしまう。 ということが言いたいようです。 リアルとネットで常識が異なるので、ネット帝国主義に気づいている人が少ないというのは、言われてみればどうだと納得です。 でも、国産プラットフォームによる我々の利点はよくわかりませんでした。 ネット原理主義的でもなく、ネットを敵視する文化人でもない、新しい視点という意味では参考になりました。
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確かに私も米国ネット企業のプラットフォームばかり使っている…。 そういえば、ニコニコ動画の衰退をyoutubeと比べて悲しんでいる人をネットで見かけたりするけど、私もちょっと前はニコニコ動画をよく見ていたけど、最近はyoutubeのほうをよく見ている…。何でだろう…。youtub...
確かに私も米国ネット企業のプラットフォームばかり使っている…。 そういえば、ニコニコ動画の衰退をyoutubeと比べて悲しんでいる人をネットで見かけたりするけど、私もちょっと前はニコニコ動画をよく見ていたけど、最近はyoutubeのほうをよく見ている…。何でだろう…。youtubeって、開くとすぐトップページに自分の再生頻度の高い大好きな動画の羅列から始まって(しかもそれが関連動画も含めたミックスリストになってるし)、最近見た動画による関連動画や好みの新着動画や好みの今やってるライブ配信が特にページ移動しなくてもいっぱい表示されてるから、気になって再生しちゃうんだよね。ニコニコ動画は、自分の好きな動画をちょっと見ようかなと思う時に、youtubeよりも掘らないといけない感じがするかも。米国ネット企業って、シンプルで、もよおす感じの餌のみが目の前に撒かれている感じがすごいかも…?とちょっと思った。 あと、動画をブログとかSNSに貼る時「youtubeを貼る」みたいなyoutubeマークのボタンが編集画面にあるから、何も考えずにyoutubeでばかり動画を探していた…。 米国ネット企業なのかとか日本ネット企業なのかとかもうちょっと考えてネットを使ったほうが良いなと思った。
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なるほどと納得させられる点がいくつもある. ただ,おそらく意識してだと思うが,極論に近い書き方をしているところもあり,前提知識が十分な人にはそれもふまえて主張が大変よく理解できるのだが,そうでない人が鵜呑みにしてしまうとちょっと怖いところも.
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
今、話題の岸教授の新書。 googleやi-tunesなど、 ネットビジネスにおける中核をなす プラットフォームレイヤにおいて 米国企業が大きなシェアを獲得しています。 そのような現状では、日本企業がアメリカの ネット帝国主義に負けてしまうよって アラートを鳴らしています。 特に、コンテンツレイヤにおいては クリスアンダーソンが提唱したように、 現状の米国式のプラットフォームに コンテンツを載せることによって、 コンテンツがフリービジネス化していることから 商流として、上流であるコンテンツホルダーが 十分なキャッシュを確保できないという 危機にある現状を提唱しています。 例えば、ジャーナリズムは、 googleニュースなどによって ニュースの媒体価値がフリー化していることから ジャーナリストの十分な活動費用が まかなえず、文化の衰退を招いてしまうそうです。 私は、岸さんは、新しい考えを提唱する 日本で少ない素晴らしい学者だと 思いますが、この本は、日本の既得権益を 守ろうとしているのみであり、 (日本の敗北は認めていますが) 政治が何とかしろという内容で 問題意識は素晴らしいですが、 根本的な解決にはつながらないと思います。 結局は、IT企業が、コンペティタである GoogleやYahooに、ビジネスプランと言う意味で 各論もしくは総論でも、勝たないと始まらないわけで、 規制緩和による自国産業の保護は、 リスクの先送りのみかと思います。 →アメリカの自動車産業の保護が例 なので、★2つ。
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元政府高官で、最近はテレビにも出てる著者による、アメリカがネットでも覇権を取り、日本は搾取されるとうたう一冊。 少数のプラットフォームレイヤー(Google、Facebook、Twitterなどのプラットフォームメーカー)が、多数のコンテンツレイヤー(既存のメディアや実際のソフ...
元政府高官で、最近はテレビにも出てる著者による、アメリカがネットでも覇権を取り、日本は搾取されるとうたう一冊。 少数のプラットフォームレイヤー(Google、Facebook、Twitterなどのプラットフォームメーカー)が、多数のコンテンツレイヤー(既存のメディアや実際のソフトメーカー)を搾取してる、というのは確かにその通りで、それにより自国の文化とジャーナリズムが衰退するという側面も否定できないかと思う。 ただ、著者も指摘してるように、国産サーチエンジンなどが失敗しており、国家主導のプロジェクトではどうしようもなく、民間の活力に期待するしかない状況なので、LINE(厳密に国産と言えるかは微妙だが)などに期待したいところ。
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テレビで見たことがあり、一度見たら忘れないような顔だったので手に取った。 ネットの普及は産業革命期と同様、技術の革新に伴う負の影響ももたらしているとし、中でも、文化とマスメディアの崩壊と米国製のサービスの支配的なまでの台頭の2点について詳述している。 昨今話題となっているグー...
テレビで見たことがあり、一度見たら忘れないような顔だったので手に取った。 ネットの普及は産業革命期と同様、技術の革新に伴う負の影響ももたらしているとし、中でも、文化とマスメディアの崩壊と米国製のサービスの支配的なまでの台頭の2点について詳述している。 昨今話題となっているグーグルやヤフー、フェイスブックと通じた米国の情報検閲を2010年初頭の時点である程度予見、警告している点に恐れ入った。
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著者は、コンテンツの「作り手」に対して、 その見返りが十分に回らず、 プラットフォームレイヤー (Googleとかfacebookとか)のみに、 超過利潤がまわることを危惧しています。 そこから、アメリカ以外のジャーナリズムや文化が、 衰退してしまうのではないか? という主張...
著者は、コンテンツの「作り手」に対して、 その見返りが十分に回らず、 プラットフォームレイヤー (Googleとかfacebookとか)のみに、 超過利潤がまわることを危惧しています。 そこから、アメリカ以外のジャーナリズムや文化が、 衰退してしまうのではないか? という主張を展開されています。 かといって「既存メディア」が、 そのまますなわち、「社会的価値」に なるということも述べていません。 著者は、「既存メディア」に補助金や法的保護を 持ち出すことについては賛成する気は、 さらさらなさそうです。 本書の問題意識を、かいつまんでいうと、 コンテンツの「お代」はどうするのか? ということです。 http://a-e-dkmemo.blogspot.com/2013/01/blog-post_24.html
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ネット産業の政策立案の立場に居た方と推測する。やはり自分の責任で売上・利益を追求する立場に追い込まれた事がない、方であろう。 自国産業からの調達を優先する政府など当たり前。自分だって以前は同じだったのではないか。逆に特に旧通産系の支援で起きたIT産業の例を教えて欲しい。大体が民間...
ネット産業の政策立案の立場に居た方と推測する。やはり自分の責任で売上・利益を追求する立場に追い込まれた事がない、方であろう。 自国産業からの調達を優先する政府など当たり前。自分だって以前は同じだったのではないか。逆に特に旧通産系の支援で起きたIT産業の例を教えて欲しい。大体が民間が起こしたものだろう。 ネット帝国主義としてクレームするならインターネットという仕組み自体を使わずに済むような画期的なコミュニケーションのツールを役人時代に作り出して欲しかった。なぜ覇権が成立してしまうのか、の理解が一番求められるものだろう。 それはいいものを作ったからである。それは賢い人間をアメリカが、或いはシリコンバレーが集めたからである。 役人より賢い人間に金を付ける仕組みがあるからである。 以上の因果をつい辿ってしまう、読後であった。
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現在のWebメディアを支えている技術がアメリカ主導であるということをシンプルに学ぶことが出来る。日本の現状に対する処方箋はもう少し強めに出しても良かったのではないか。せっかく政策立案の現場にもいた人なのだからそのへんを赤裸々に書いたほうが伝わるものはあると思う。本人もそっちが書き...
現在のWebメディアを支えている技術がアメリカ主導であるということをシンプルに学ぶことが出来る。日本の現状に対する処方箋はもう少し強めに出しても良かったのではないか。せっかく政策立案の現場にもいた人なのだからそのへんを赤裸々に書いたほうが伝わるものはあると思う。本人もそっちが書きたかったんだろうし。
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