1,800円以上の注文で送料無料

夏への扉 の商品レビュー

4.1

436件のお客様レビュー

  1. 5つ

    137

  2. 4つ

    156

  3. 3つ

    75

  4. 2つ

    14

  5. 1つ

    1

レビューを投稿

2025/01/07

文句なしに面白かった。小学生の頃に観た『バック・トゥ・ザ・フューチャー』を思い出させるハートフルでストーリーテリングの優れた話だった。物語はまあよくあるタイムスリップもので、ストーリー自体今やもう陳腐になっているが、それでも輝きを失わないのはひとえに人物像系や語り口の魅力の成せる...

文句なしに面白かった。小学生の頃に観た『バック・トゥ・ザ・フューチャー』を思い出させるハートフルでストーリーテリングの優れた話だった。物語はまあよくあるタイムスリップもので、ストーリー自体今やもう陳腐になっているが、それでも輝きを失わないのはひとえに人物像系や語り口の魅力の成せる技であろう。

Posted byブクログ

2024/11/06

昨今「SF小説 おすすめ」でインターネット検索すると真っ先に本書がヒットする。 実際に読んでみて、なるほどSFはじめの一冊としておすすめされる理由がよくわかった。 まずSFというと小難しい(フィクションの)科学考察を垂れ流しのイメージがあるが、本書ではそういった理論的な虚構を説...

昨今「SF小説 おすすめ」でインターネット検索すると真っ先に本書がヒットする。 実際に読んでみて、なるほどSFはじめの一冊としておすすめされる理由がよくわかった。 まずSFというと小難しい(フィクションの)科学考察を垂れ流しのイメージがあるが、本書ではそういった理論的な虚構を説明するターンは限りなく省かれており、大変読みやすい。 会話文が多いのもテンポよく読み進められる理由の一つだろう。 なにより主人公のダニエル・B・デイヴィスは"猫を愛する善良なヤツ"である。基本的に二心なく素直な人物なため、一人称視点で展開する物語にストレスがなく、どんどん先が知りたくなる。 作中の女性の扱われ方については時代を感じるところもあるが、執筆年を考慮すれば筆者の感覚は当時として先進的にさえ思える。 総じて難しいところはなく、ハラハラする展開で、古臭さを感じず、痛快なSFを摂取することができる。 文句なしの名作である。

Posted byブクログ

2024/10/20

コールドスリープと時間旅行。SF感もりもり! 時間のあれこれも見事ですが、未来の生活の描写が発想に富んでいて面白かったです。 でも友人の娘を、成長したとはいえ女として見てるのキツッ……

Posted byブクログ

2024/10/04

まずタイトルがいい。内容ももちろん、愉快で楽しいSF小説である。訳者も筆が乗っており、カバーのとってもロマンチックなあらすじは必見。自分が読書をする理由も、どこかに夏へと続く扉があるように感じているからかもしれない。

Posted byブクログ

2024/10/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

SFの古典名作と聞いて読んでみました。 SFにしてはあまり深く考えずにサラッと読了できました。 最後はハッピーエンドだったので、好みが分かれると思いますが、自身が単純な性格なのでわたしは気持ちよく終われました。

Posted byブクログ

2024/09/11

途中から一気に物語の世界に引き込まれました。 1956年に発表された小説とは、思えない。 普段はSFは、読まないのですが、薦めてもらったのと、タイトルにも惹かれて。読後感も良く、異世界を旅させてもらいました。そして、猫が飼いたくなりました。 また、「何度、痛い目にあっても、結局、...

途中から一気に物語の世界に引き込まれました。 1956年に発表された小説とは、思えない。 普段はSFは、読まないのですが、薦めてもらったのと、タイトルにも惹かれて。読後感も良く、異世界を旅させてもらいました。そして、猫が飼いたくなりました。 また、「何度、痛い目にあっても、結局、人間を信用しないと何もできないのでないか」という、主人公の言葉が印象に残りました。

Posted byブクログ

2024/09/07

さすが名作と名高いだけあって、すばらしく面白かった。 文句なしに猫が良い。 猫を愛する主人公、その主人公が技術馬鹿の技術屋であるのも魅力的だ。 SFであると同時に、ちょっとしたミステリーにもなっていて、主人公の立ち回りにちょっとヒヤヒヤするものの、前向きな行動力に感服する。女に騙...

さすが名作と名高いだけあって、すばらしく面白かった。 文句なしに猫が良い。 猫を愛する主人公、その主人公が技術馬鹿の技術屋であるのも魅力的だ。 SFであると同時に、ちょっとしたミステリーにもなっていて、主人公の立ち回りにちょっとヒヤヒヤするものの、前向きな行動力に感服する。女に騙されているあたりが『男ってアホやなあ』って感じなのだけれども、そのあたりがちゃんと自覚的なのも良い。 名作であるが故に、映画化――洋画、邦画も含めて――されていている。それに加えて、同名の漫画作品(内容はまったく違うもの)なんかもあるため、見聞きするあらすじが錯綜していて、実際に読み始める前に思い描いていた話と全然違っていて『へ?』っとなりました。が、それが逆に良かったような気もする。 とはいえ、邦画の『夏への扉』は大分違うので、大きく首をひねってしまうのでした。まあ、原案って感じなんだろうなあ……

Posted byブクログ

2024/08/26

日本で有名なSF小説ですが、SFの度合いは強くなく、ドラマ要素が多いです。その辺でも評価が分かれるようです。日本よりずっとSF小説が親しまれている米国を表すように、SFが違和感なく人間ドラマに組み込まれています。SF映画のような派手な展開を求める人には助長や退屈に感じるかもしれま...

日本で有名なSF小説ですが、SFの度合いは強くなく、ドラマ要素が多いです。その辺でも評価が分かれるようです。日本よりずっとSF小説が親しまれている米国を表すように、SFが違和感なく人間ドラマに組み込まれています。SF映画のような派手な展開を求める人には助長や退屈に感じるかもしれません。逆にSF要素が強すぎる作品が苦手な方や、これから挑戦しようとしている方にはおすすめです。 ドラマ的にも主人公の言動に違和感があるというレビューもありますが、個人的にはアメリカ人の前向きさが出ていて良かったと思います。日本での人気や映画化されたことで読んでみよう思った方は、日本の常識や感性に囚われず、海外文化を楽しむつもりで読むことをおすすめします。当然日本人特有の思慮深さというか奥ゆかしさは少ないです、現状が最悪でもシンプルに未来を信じる前向きさに感心します。 それから本作はミステリとしても秀逸です。前半は退屈と感じるかもしれませんが、沢山の伏線が散りばめられており、後半は怒涛の展開を見せながらしっかり回収されます。その気持ちよさもあり、読後感も良好です。

Posted byブクログ

2024/08/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

途中まではダンが騙され、未来に飛ばされてもうまくいかず、もやもやした気持ちだった。でも30年前に戻ってきてから、あれはダンがやったことだったのかとすっきりした。後味最高! ダンの発明力がすごい。生活の中で感じる大変さを理解できる、優しくて頭がいい人なんだろうなと思った。

Posted byブクログ

2024/06/04

もう、何十年も前に読んだことがあり、図書館で見つけて懐かしくなって読んでみた。 SF小説の名作と言われる本作。 うーん。こんな内容だったっけ? 全く記憶にない。 自分がかすかに覚えている内容としては、主人公がもっと若く、猫のピートと時間旅行をして帰ってくる、みたいな青春小説的な...

もう、何十年も前に読んだことがあり、図書館で見つけて懐かしくなって読んでみた。 SF小説の名作と言われる本作。 うーん。こんな内容だったっけ? 全く記憶にない。 自分がかすかに覚えている内容としては、主人公がもっと若く、猫のピートと時間旅行をして帰ってくる、みたいな青春小説的なものなのだが、違ってた。 未来的なロボットや、いくつかの発明、そして、冷凍睡眠、タイムマシンも登場し、昔懐かしいSFだ。 だが、今回読んで感じたのは、そういうことより主人公が、会社の株式をどう処置しておけば危険がないか、などの実務的な知識が豊富な、技術者としてだけでなく、ビジネスマンとしても大活躍の話しだったということ。 もっと、詩情豊に、時間旅行によるセンスオブワンダーを感じたかったような気はする。

Posted byブクログ