空の彼方(1) の商品レビュー
「誰か」の帰りを待ち続ける防具屋の女店主と、その店を訪れるお客たちの物語。ソードワールド的な正統派のファンタジーワールドにノスタルジアを刺激されました。 物語のほとんどは防具屋の店の中で展開されるんだけど、外から物語を持って帰ってくるお客たちの語り口が生き生きとしていて全然狭い...
「誰か」の帰りを待ち続ける防具屋の女店主と、その店を訪れるお客たちの物語。ソードワールド的な正統派のファンタジーワールドにノスタルジアを刺激されました。 物語のほとんどは防具屋の店の中で展開されるんだけど、外から物語を持って帰ってくるお客たちの語り口が生き生きとしていて全然狭い印象は受けませんでした。お店と女店主の独特の雰囲気が、待つことしか出来ないものの悲しみとか自由への憧れを表現していて切なかった。 ところどころ誤字や推敲ミス? と思えるところがあったり、文章的には若干商業としては物足りないところもあったけど、それを補ってあまりある世界観でした。ラストシーンの描写がすごく好きです。
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アマゾンレビュアーのymatsui4さんが「フォーチュンクエスト1」(ポプラ社)のレビューで薦めていた。「フォーチュンクエスト」の良いところを受け継いでいる物語なんだって。そう言われると、読んでみたくなってくる。
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なんだかやわらかい雰囲気のファンタジー。激しい場面とかはあんまり絵が描かれていないからかも。これで終わりかと思いきや、続きがあるらしい。 2011/9/6
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「空」買い 異世界ファンタジー とある城下町で防具屋「シャイニーテラス」を営む女主人ソラと 鳥籠生活が嫌で家を飛び出し、傭兵となった有力貴族の子息アルフォンス 一つ一つ手作りされた防具を売る際、ソラは 客にある約束事を示す。 「生きて帰り、旅の出来事を自分に話すこと」 ...
「空」買い 異世界ファンタジー とある城下町で防具屋「シャイニーテラス」を営む女主人ソラと 鳥籠生活が嫌で家を飛び出し、傭兵となった有力貴族の子息アルフォンス 一つ一つ手作りされた防具を売る際、ソラは 客にある約束事を示す。 「生きて帰り、旅の出来事を自分に話すこと」 その縛りは、生への道しるべ。 店から出ることができないソラは、確かな「防具」と「帰る場所」でもって 彼方の旅人を守るのだ・・・。 いつか昔、自分はギルドに所属していたんじゃないか?と思えるくらい ギルドという語に深い郷愁を覚えます。 たぶん前世は冒険者だったんだろう。 そんな胸がどきどきする冒険の空気は確かに漂っているけれど あまり戦闘には重きが置かれていない印象 しかも、旅の内容は冒険者が「生きて」帰ってきて ソラに語っている、というのが殆どなので 妙な安心感もありつつ、わくわくは残すという 素晴らしいバランスを保っていると思う。 雰囲気良
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防具屋シャイニーテラスでは、客と店主がある約束を交わさなければならない。「生きて帰ること」「道中を店主に話すこと」「店の防具を着ている者同士が助け合うこと」。店主の少女ソラは外へ出歩けない体質の持ち主だったが、そうして幼馴染の行方を捜していた。そんなある日、元貴族の青年アルが店を...
防具屋シャイニーテラスでは、客と店主がある約束を交わさなければならない。「生きて帰ること」「道中を店主に話すこと」「店の防具を着ている者同士が助け合うこと」。店主の少女ソラは外へ出歩けない体質の持ち主だったが、そうして幼馴染の行方を捜していた。そんなある日、元貴族の青年アルが店を訪れ…。 殺伐とした世界観ながら、終始漂う和やかな雰囲気が癒されました。 ツンデレ店主のソラに、お坊ちゃんだけどちょっとひねてるアル。傭兵隊の先輩や凛とした女性騎士など、店を取り巻く人々も個性的で、一人一人に甘くて酸っぱいストーリーがあります。 安心して読める本でした。紅茶を飲みながらどうぞ。
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アルフォンスやソラたち、登場人物一人一人の心情の描写が細かく丁寧に描かれているので、自然と心の中に何かあたたかなものが残り、沁み入ってくる、そんな優しい物語だと感じます。 とても大好きな作品の一つです!
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自由を望みながら、自由を拒む人々。一歩・・・たった一歩でも踏み出すことができたとき、その先にはきっと広い世界が広がっている。 他のファンタジーのように、魔法を使うわけでも、派手に怪物を倒すわけでもない。でも、なぜか引き付けられてしまう。やさしいファンタジー。
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主人公は一歩も店の外に出なくて、主に客である登場人物たちの回想を聞かせるという体で物語は進んでいく。設定がまず新しかった。 それでいて読みやすくて心温まるふんわりとしたファンタジーになっていた。これはすごくいい作品。 この物語で重要な言葉が「いってらっしゃい」・「おかえりなさ...
主人公は一歩も店の外に出なくて、主に客である登場人物たちの回想を聞かせるという体で物語は進んでいく。設定がまず新しかった。 それでいて読みやすくて心温まるふんわりとしたファンタジーになっていた。これはすごくいい作品。 この物語で重要な言葉が「いってらっしゃい」・「おかえりなさい」。帰ってくる場所があるっていいね。
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剣と魔法のファンタジーと聞いて思い浮かぶものとはきっと無縁かなと思います。防具屋とそれをとりまく群像が物語を語ります。
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防具屋の主人ソラと、店の客が織り成すファンタジー。 派手なファンタジーではないけれど、どこかホッとして心温まる作品です。
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