近頃の若者はなぜダメなのか の商品レビュー
またまた若者批判の本かと思いきや、全くそんなことはない。筆者が10代半ば〜20代後半の若者約1000人に実際に会って、そこから見えてきた若者世代の生活や人間関係を客観的、分析的に綴った本。 私もこの若者世代になるが、理解できない同世代の妙な言動などを見ると若者批判される理由もよく...
またまた若者批判の本かと思いきや、全くそんなことはない。筆者が10代半ば〜20代後半の若者約1000人に実際に会って、そこから見えてきた若者世代の生活や人間関係を客観的、分析的に綴った本。 私もこの若者世代になるが、理解できない同世代の妙な言動などを見ると若者批判される理由もよく分かるし、世間でもそっちの方がクローズアップされがち。でも、この本を読んでそんな若者世代も決して捨てたもんじゃないなと思った。潜在的な意識として共感できる部分もあったし、むしろ見習わなければならない部分も多くあって、驚きや発見というか、なんか新鮮な感覚。 私も含め批判されることが多い今の若者だけど、「若者」はいつの時代も批判される定めにあると思う。決して今の世代が飛び抜けて悪いとは思はないし、むしろこの本でその今の若者たちの良い部分も見えたような気がしてとても参考になった。
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タイトルだけ読むと若者批判の本のようですがそうではなく、若い世代の人との付き合い方をフィールドワークを中心にした取材でリアルに描いている内容で、若者への理解を深めることが出来た。
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タイトルからネガティブなイメージを抱くが、いざ読んでみると最近の若者の実状を紹介しているコトに気づく。実際に出会ってインタビューをしているのでリアリティがある。ただ、あくまで全体的なイメージでしかないというコトをお忘れなく。
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携帯ネイティブの若者は、コミュニケーション能力に長けた、全く新しい人種と言える。 7年間、1000名を越えるインタビューによって、その実像を明らかにしている。一般論や概念論を排除した真実が見えてくる。
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たまに聞く「近頃の若者は・・・」というフレーズ。 ダメな理由が書かれている本ではなく、なぜそう思われるのか?について、 携帯電話・インターネットの普及を切り口に時代を論じた本。 SNSがmixi中心の話題になっている点で既に時代遅れを感じてしまうが、 書かれている内容は大変面白...
たまに聞く「近頃の若者は・・・」というフレーズ。 ダメな理由が書かれている本ではなく、なぜそう思われるのか?について、 携帯電話・インターネットの普及を切り口に時代を論じた本。 SNSがmixi中心の話題になっている点で既に時代遅れを感じてしまうが、 書かれている内容は大変面白かった。 特にネットの普及による疑似体験の弊害、 SNSにより気遣いを強要されている若者達という内容は、 年代問わず通じる内容でもあり、気をつける必要性も感じた。 携帯電話・インターネットを通じた新たなるコミュニティ。 今の時代に生きる以上、うまく使っていきたいと思う。 改めてそう感じさせてくれる本。
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自分もまだ若者だと思っていたが、知らなかったことが多すぎて驚く。。 こんなに中高生のネットワークが発達、進化しているなんて!! 超ネットワーカー凄すぎ。 著者のリアクションがいちいち良いw最後の第7章を読んでなんでこんな題名にしたのがわかり著者のメッセージが伝わる。 良書です。
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私はちょうどタイトルの「若者」にあたる世代ですが、本書に載っているような若者にあまり出会っていないですし、私自身も本書で書かれている若者とは(安定志向はあれど)少々違いました。 そうでない若者の方が多いのかもしれませんが、個人的にはあまり共感できませんでした。
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偏った意見も少しあったが、共感できる部分もあり楽しかった。 若者談義はどの年代にもあるものなのだとわかって安心した。
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新書に似合わずかなり軟派な本だったが、参考になる部分はかなりあった。特に、反若者論と反社会論の二分法への批判には納得であった。 上の世代にこのような主張に耳を傾けられる柔軟な人が増えることを期待したい。
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・若者に有害なのはケータイそれ自体ではない。 ケータイによってもたらされた、「村社会の復活」が問題。 ・ネット上で個人情報を知らず知らず流出してしまうのは、コミュニティの縮小(それに伴う行動範囲の縮小)による、「誰も自分のことを気にしていない」感が原因。 ・近頃の若者には、...
・若者に有害なのはケータイそれ自体ではない。 ケータイによってもたらされた、「村社会の復活」が問題。 ・ネット上で個人情報を知らず知らず流出してしまうのは、コミュニティの縮小(それに伴う行動範囲の縮小)による、「誰も自分のことを気にしていない」感が原因。 ・近頃の若者には、「海外へのあこがれ」「華やかな職業へのあこがれ」などはなく、安定志向。これは、大学の友達の話を聞いても全く顕著。 ・行ったこともない、経験したこともないことも、情報の波にさらされることにより、体験した気分になっている。それが安定志向の原因。 ・なぜか自分が生まれた年より前の時代を懐古する若者たち。周りの大人が「こんな時代に生まれてかわいそうに」とか言い続けてるとそりゃあそんな気分にもなる。今の大人が今を楽しまずに過去にいきているせい。 これは自分たちへの教訓にもなる。
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