著作権の世紀 の商品レビュー
「JASRACなどの処理だけでカヴァーCDを出して、編曲権などを特に意識した処理はしていないケースも多いようです。」(86頁)。 ええー、そうなの?もっとちゃんと権利処理してると思ってた。 終章以外は、法律に詳しくない方でも簡単に読めると思います。 「企業法務戦士の雑感」より...
「JASRACなどの処理だけでカヴァーCDを出して、編曲権などを特に意識した処理はしていないケースも多いようです。」(86頁)。 ええー、そうなの?もっとちゃんと権利処理してると思ってた。 終章以外は、法律に詳しくない方でも簡単に読めると思います。 「企業法務戦士の雑感」より書評をご紹介。 http://d.hatena.ne.jp/FJneo1994/20100313/1268583821#20100313f6
Posted by
最近起こった、著作権の改正。 それに伴って改めて、著作権の事を知りたいと思い、本書を手に。 著作権とは、こんなにもあやふやなのかと。 やはり、利益は守りたい。それは分かる。 今あるモノを手放すのは大変だ。 しかも、金のなる木ならなおさら。 著作権なおぼろげな輪郭を知れる、入...
最近起こった、著作権の改正。 それに伴って改めて、著作権の事を知りたいと思い、本書を手に。 著作権とは、こんなにもあやふやなのかと。 やはり、利益は守りたい。それは分かる。 今あるモノを手放すのは大変だ。 しかも、金のなる木ならなおさら。 著作権なおぼろげな輪郭を知れる、入門にふさわしい本だと思う。
Posted by
前作からもう一歩踏み込んで、デジタル社会における著作権の現状を、具体的な参考例を用いて解説。他次的創作、擬似著作権、狭まるグレーゾーン…豊かな文化創造のための著作権のあり方を考えさせられました。
Posted by
著作権に関する面白い事件、紛争を中心に同権利に関する今後の課題を分かりやすく書いてありました。 ワールドカップが商標だったり、作者の許可なく歌詞をアレンジして歌って訴訟になったり、、知らない落とし穴がたくさんあって興味深い領域......
Posted by
著作権のこれからを考える良本。教科書的な話は省き,現状の問題点,取組などをいろいろ紹介。タイトルの「世紀」とは二十世紀のこと。情報の複製技術,通信技術がどんどん発達した百年。 現在何より悩ましいのが,権利処理。作品が多次的・複合的になっていくにつれて,著作権にかかわる人が増え...
著作権のこれからを考える良本。教科書的な話は省き,現状の問題点,取組などをいろいろ紹介。タイトルの「世紀」とは二十世紀のこと。情報の複製技術,通信技術がどんどん発達した百年。 現在何より悩ましいのが,権利処理。作品が多次的・複合的になっていくにつれて,著作権にかかわる人が増える。しかも権利は共有にかかるので,全員の同意を取り付けないといけない。音楽などではJASRACが一元管理する仕組みがあるが,映像作品となると,関係者も多く,なかなか厳しい。 被写体の肖像権なんか考えると,もう何もできないかに見える。NHKや国立国会図書館は規模のメリットを生かしてアーカイヴィングに取組んでいるが,それでも権利者を捕捉するのは至難の業。創作者の没年が分からなければ,権利が切れてるかどうかも分からない。 コンプライアンス,法化の趨勢にあって,委縮効果も甚大。そこで,作品を広く流通させつつ,創作者にいかにして利益を還元するか,模索がなされている。登録制や報酬請求権化,フェアユースなどの著作権リフォーム論,技術的対策としてのDRM,パブリックライセンスなど。
Posted by
擬似著作権についての文章が興味深かったです。 「物」には著作権の問題がないので、法律上はペットでもお店の料理でも勝手に写真を撮ってよい(法律ではペットは物扱い)らしい。でも実際には、勝手に写真を撮られて不快となったら、まるで法的根拠があるかのように掲載差し止めや和解金を申し立てて...
擬似著作権についての文章が興味深かったです。 「物」には著作権の問題がないので、法律上はペットでもお店の料理でも勝手に写真を撮ってよい(法律ではペットは物扱い)らしい。でも実際には、勝手に写真を撮られて不快となったら、まるで法的根拠があるかのように掲載差し止めや和解金を申し立てて、言われた方も何か法律違反を犯したかのように従うケースが多くなってきた。このときの謎の根拠を「擬似著作権」と著者の福井健策さんは名付けています。 もちろんモラルの問題もありますし、著しく金銭的損害が発生する場合には注意する必要がありますけど、そもそも著作権が適用されないということを知らない人が多く、言ったもん勝ちなのが現状だと思います。自由な作品使用は文化の発展につながるので(特にゲーム・アニメ作品は二次使用が多い世界ですね)、あまりにも広範囲に自主規制が及ぶのは問題があると感じました。
Posted by
さくさくっと読めてしまう。 かなり記憶から遠ざかりつつあるが、 川内康範と森進一との間でトラブルになった、 『おふくろさん』における著作権上の解説あり。 ジャスラックの立ち位置もよくわかったが、 音楽の著作権というのは、作詞と作曲で権利が別なのがややこしい。 著作権法の基礎...
さくさくっと読めてしまう。 かなり記憶から遠ざかりつつあるが、 川内康範と森進一との間でトラブルになった、 『おふくろさん』における著作権上の解説あり。 ジャスラックの立ち位置もよくわかったが、 音楽の著作権というのは、作詞と作曲で権利が別なのがややこしい。 著作権法の基礎を学ぶというよりも、 興味関心を喚起する本というべきか。
Posted by
読みものとしては面白いが、学習向きではない。著者は無類の映画好きらしく、リバイバルが望まれる映画のタイトルが山ほど出てくる。
Posted by
現代を取り巻く著作権制度の功罪を具体的な例を出しながら極めて明快に書かれている傑作。 著作権に関する法律が変われば、社会、芸術が変わる。では、社会、芸術が変われば著作権や、著作権に関する法律は変わるべきなのか。 情報の受け手にとっても、著作権についての考えが求められるようにな...
現代を取り巻く著作権制度の功罪を具体的な例を出しながら極めて明快に書かれている傑作。 著作権に関する法律が変われば、社会、芸術が変わる。では、社会、芸術が変われば著作権や、著作権に関する法律は変わるべきなのか。 情報の受け手にとっても、著作権についての考えが求められるようになったデジタル社会において、道筋を提示してくれる一冊だと思う。
Posted by
著作権は学生時代に少し学んだけれど、無方式であるがゆえにグレーな点も多く、実際に実務として取り扱う場合は非常に困難な判断を強いられることもあるお思う。その際に何らかの参考になれば後々生きてくるかも・・・と思って購入。新書だけど情報量は多く、現在の著作権制度のスキが簡潔にまとめられ...
著作権は学生時代に少し学んだけれど、無方式であるがゆえにグレーな点も多く、実際に実務として取り扱う場合は非常に困難な判断を強いられることもあるお思う。その際に何らかの参考になれば後々生きてくるかも・・・と思って購入。新書だけど情報量は多く、現在の著作権制度のスキが簡潔にまとめられている良書。 特に最近は「擬似著作権」が多く周りに跋扈しているような気は確かにする。 マナーとか良識とか常識とか、必ずしも守ることが強制されていない根拠に基づいているのはあくまで「お願い」であるはずだが、それがあたかも法律によって規定されていると意図的に感じさせているのは始末に悪い。
Posted by