著作権の世紀 の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
食玩フィギュアに著作権があるか? フィギュアの中でも芸術性が認められた作品には著作権があり、そうでないものは「実用品」として著作権が認められなかった話が面白い。 ペットに肖像権がないというのも勉強になった。では他人の大切なペットを勝手に撮影してよいかというと、認められないケースが多い。これを擬似著作権という。 googleブックスやクリエイティブコモンズの話も興味深い。
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福井の本でもっとも簡単に読める本である。一般的な事例で有名となった著作権の問題が具体的に説明している。森進一のおふくろさん事件をはじめ有名な事件をあげている。 2010年と少し古いので、教育に関する例外規定は皆無であるので、卒論で扱う場合は参考文献として使うのは使いづらいかもし...
福井の本でもっとも簡単に読める本である。一般的な事例で有名となった著作権の問題が具体的に説明している。森進一のおふくろさん事件をはじめ有名な事件をあげている。 2010年と少し古いので、教育に関する例外規定は皆無であるので、卒論で扱う場合は参考文献として使うのは使いづらいかもしれない。
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著作権の切れた日本映画のフィルムを見ていたところ、傷みが激しく、作品の魅力が大きく損なわれていたという本人のエピソードが印象的だった。 著作権で本来守られるべき作品が、経年劣化という形で死んでしまう事態をどう防ぐべきか。 著作権法で守っているものは何なのかと考えさせられる一冊。
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最近の話題を多く取り上げている。 分かり易いか分かりにくいかは微妙。 それだけ著作権とは複雑なものであるということか。
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まず文章が非常に読みやすい。また、著者の、法律がどうこう以前の「感じ方」が書いてあって、それが理解を助けてくれる。別のものも色々読んでみたい。
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すぐに答えを出していい問題ではないのに、 急速に変わり複雑化、多様化していく今の状況に、 どう対応していかなければならないのか、 少しでも早く考えていかなければならない問題。 グレーな部分をそのままにせず規則を決めてしてしまったら、 自らの首を絞めることにもなりかねない。 その中...
すぐに答えを出していい問題ではないのに、 急速に変わり複雑化、多様化していく今の状況に、 どう対応していかなければならないのか、 少しでも早く考えていかなければならない問題。 グレーな部分をそのままにせず規則を決めてしてしまったら、 自らの首を絞めることにもなりかねない。 その中で、なんとなくな空気が、裏付けもなく説得力をもつような 「偽著作権」という、言ったもん勝ちが通っていく怖さもある。 利害関係の中からヨコシマなものを除きながら、 どう調整しまとめていくのか。 過去の作品が記憶から失われる、だけでなく フィルムなどの物理的な破損から、再現できなくなるものもある。 クリエイターをどう守るか、 新しいものを生み出す力や土壌をどう繋ぎ育てていくか。 公開するしない以前に、消えていく文化の歴史をどのように残していくか。 この問題で、大事にしなければならないものはなんなのか、 を絶えず問いながら 絡み合った状況に道筋を与えなければならない。 なんて難しいんだ!
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著作権に詳しくない人、詳しくなる気も無いけどちょくちょく単語を聞くから気になっている人、そういう人への「著作権入門書」として、バランスの良さ、内容の分かりやすさともに秀逸な一冊です。 とはいえ、その扱う著作権も、根本のところは踏まえつつ「ネット社会における著作権」というものをク...
著作権に詳しくない人、詳しくなる気も無いけどちょくちょく単語を聞くから気になっている人、そういう人への「著作権入門書」として、バランスの良さ、内容の分かりやすさともに秀逸な一冊です。 とはいえ、その扱う著作権も、根本のところは踏まえつつ「ネット社会における著作権」というものをクローズアップしているので、時勢は押さえつつも物足りない部分があるのも確か。まぁでもそれは、もっと小難しく書かれた専門書を読めば良いのかもしれません。 とかく、読みやすく、分かりやすい。その点でも★4つでも良いのですが、個人的にはこの分かりやすさを保ったままもっと踏み込んで欲しいな、という我が儘もあったので、限りなく4に近い3です。
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著作権の基礎知識と、最近顕著になってきた著作権の問題点や論点を、コンパクトにわかりやすくまとめた良書。 著者は本当に「常識的」なスタンスで、バランスのとれた記述をしているのだけど、欲を言えばもうちょっと著者自身の意見も読みたかったな、と思う。 それにしても、著作者が死んでも著作...
著作権の基礎知識と、最近顕著になってきた著作権の問題点や論点を、コンパクトにわかりやすくまとめた良書。 著者は本当に「常識的」なスタンスで、バランスのとれた記述をしているのだけど、欲を言えばもうちょっと著者自身の意見も読みたかったな、と思う。 それにしても、著作者が死んでも著作権は誰かに継承されて、それが50年も続くとか、70年に延長する動きがあるとか、そんなのって「金儲け」以外の何物でもないと僕は思う。 著作者が死んだら、基本的に著作権はなくなるってのがごくごく普通の発想だと思うんだけどなあ。
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著作権の考え方が、深く正確に描かれている。著作権の基本的な考え方は「著作権とは何か」で示されており、その応用として、将来の著作権像にスポットライトが当てられている。 難しい内容ではあるが、著作権について詳しく学びたい人にとっては、かなりの良書といえる。
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著作者が亡くなった後も50年は保護される著作権。著作者の死後は原則として相続人全員の承諾が必要となる。著作権料に加えて、相続人の捜索のためのコスト、承諾を得るための負担がネックとなり、貴重な芸術作品が、散逸の危機に晒されている。著作権をめぐる様々な問題を明らかにする。著作者の権利...
著作者が亡くなった後も50年は保護される著作権。著作者の死後は原則として相続人全員の承諾が必要となる。著作権料に加えて、相続人の捜索のためのコスト、承諾を得るための負担がネックとなり、貴重な芸術作品が、散逸の危機に晒されている。著作権をめぐる様々な問題を明らかにする。著作者の権利を守り文化を発展させるための著作権法。適正な運用が求められる。
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