ダブルダウン勘繰郎 トリプルプレイ助悪郎 の商品レビュー
JDCシリーズを全く知らなくて読んだけど、それなりに面白かった。ただ、西尾維新らしく一つ一つの叙述がくどく、話の筋が凄く面白い本はいいけど、この本は私としてはボーダーギリギリだった。 逆にJDCシリーズを読んでみたくなった。
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虚野勘操朗のキャラクター性がカッコイいと素直に思える描写の仕方で良かったのと今まで読んできた本よりも推理小説らしい言葉遊びが面白かった。
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やはり西尾維新はくどい。 そう思わせられた「ダブルダウン勘繰郎」。 すごいトリックだけど、これを仕組んだやつはなんて陰険なんだ。 そう思わせられた「トリプルプレイ助悪郎」がセットになった一冊。 ダブルダウンは本当に一文が長くて、黒くて、短い割に読み終えるのに時間がかかってしまっ...
やはり西尾維新はくどい。 そう思わせられた「ダブルダウン勘繰郎」。 すごいトリックだけど、これを仕組んだやつはなんて陰険なんだ。 そう思わせられた「トリプルプレイ助悪郎」がセットになった一冊。 ダブルダウンは本当に一文が長くて、黒くて、短い割に読み終えるのに時間がかかってしまった。 トリプルプレイは読みやすい方だったし、種明かしに衝撃も受けたが、気分のいいものではなかった。 ある程度ネタバレを聞いてから読んだので、「そういうことか」と理解はしやすかったが、もう一度読むのは勘弁、といったところ。
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『カール・マルクス曰く、最後の言葉なんてものは言い足りなかった無能のためにある。確かに私は全然、世界に対して言い足りないけれど、しかしそれ以前に、そもそもこの私に、世界に対して何かを表現する資格があるのだろうか。 表現の自由とは表現するだけの内容がある人間にのみ与えられる資格だ...
『カール・マルクス曰く、最後の言葉なんてものは言い足りなかった無能のためにある。確かに私は全然、世界に対して言い足りないけれど、しかしそれ以前に、そもそもこの私に、世界に対して何かを表現する資格があるのだろうか。 表現の自由とは表現するだけの内容がある人間にのみ与えられる資格だ。義務も果たしていないくせに資格だの権利だの自由だの、片腹痛さもこれ極まれりだ。 一体にして空っぽの私が、これっぱかしの思想すらも有していない、あるのは現実と、かつて抱いた夢に対する不満だけというこの私が言葉を表現したところで、何かそこに意味や価値が生じるのだろうか。』 久しぶりに西尾維新のミステリーを読んだ。 かなりの変化球だけど満足。でも、やっぱり戯言シリーズが懐かしい。 また、ミステリー書いてくれないかなぁ〜。
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個人的にトリプルプレイの方が好きだった。勿論ダブルタウンの方も好きですが。トリプルプレイはトリックを解く鍵を途中で言ってたはずなのに騙された。それにしても、百足や一葉、二葉の書く小説が読んでみたいと思った。
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西尾らしさで牽引して書かれた勘操郎と 流水らしさを踏襲して謀られた助悪郎の二篇。 探偵ではない二人の活劇。活躍劇。 あんたのなりたかった探偵ってのを、こいつに示してやれ!〈ダブルダウン勘操郎〉 主役が誰かなんてー手のひらの上でもっとも優美に踊った者に決まっているではないか〈ト...
西尾らしさで牽引して書かれた勘操郎と 流水らしさを踏襲して謀られた助悪郎の二篇。 探偵ではない二人の活劇。活躍劇。 あんたのなりたかった探偵ってのを、こいつに示してやれ!〈ダブルダウン勘操郎〉 主役が誰かなんてー手のひらの上でもっとも優美に踊った者に決まっているではないか〈トリプルプレイ助悪郎〉
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西尾維新が清涼院流水の作品に登場するJDC(日本探偵倶楽部)の設定を借りて執筆されたJDCトリビュートの作品。新書版では2冊に分かれていましたが、文庫版は1冊にまとまっていています。ちなみに、オリジナルのJDCシリーズを読んでいる必要はありません。安心して下さい。これだけできちん...
西尾維新が清涼院流水の作品に登場するJDC(日本探偵倶楽部)の設定を借りて執筆されたJDCトリビュートの作品。新書版では2冊に分かれていましたが、文庫版は1冊にまとまっていています。ちなみに、オリジナルのJDCシリーズを読んでいる必要はありません。安心して下さい。これだけできちんと完結しています。一応、叙述トリックな感じだし、ジャンルは推理小説なのかな?意味もなく人が死ぬのはあまり好きではないですが、個人的には"トリプルプレイ助悪郎"のほうが面白かったと思います。
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夢も希望もない世の中だって?なければ作ればいいだけじゃないか―無理だの不可能だのってのは、実はただの御託だったりするんだよ。まずは手を伸ばしてみるところから始めてみればいいじゃねえか。案外それは、あっさり届いちまうかもしれないぜ(『ダブルダウン勘繰郎』)。一回盗みに入るたびに三人...
夢も希望もない世の中だって?なければ作ればいいだけじゃないか―無理だの不可能だのってのは、実はただの御託だったりするんだよ。まずは手を伸ばしてみるところから始めてみればいいじゃねえか。案外それは、あっさり届いちまうかもしれないぜ(『ダブルダウン勘繰郎』)。一回盗みに入るたびに三人殺す。そう、私こそは三重殺の案山子。夢と希望の化身。私は誰にも捕まらない、私に盗めないものはない、私に殺せない人間はいない。私は道理に満ちていて、私は可能性に満ちている。ゆえに欲しいものは必ず手に入れる(『トリプルプレイ助悪郎』)。
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少々変わったミステリーに思えました。 ダブルダウンの方の作品はミステリーにしては爽やかに終わっていて後味も良かったです。 トリプルプレイはダブルダウンとは違い、どこか心に引っ掛かるようなところもありましたが、それらも全て含めて流石西尾さんだなという感じでした。
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ダブルダウン さわやかな終わり方。 トリプルプレイ もやもやした終わり方(叙述トリックのミステリ?アンチミステリ?) 勘繰郎みたいなキャラ、いつも本当にいきいき描くんだよなと思う。
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