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ダブルダウン勘繰郎 トリプルプレイ助悪郎 の商品レビュー

3.8

37件のお客様レビュー

  1. 5つ

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  2. 4つ

    10

  3. 3つ

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2010/03/10

主人公がいて、語り部がいる。 主人公がいれば、必ず語り部が要る。 面白いとか面白くない、という評価は適切ではないような気がする。 西尾維新さんの作品は。 テンポの良い当意即妙の言葉遣いっていうんでしょうか?悪くいうと粗鹵迂遠な言い回しが目に心地よい人には、『西尾維新作品だから◎...

主人公がいて、語り部がいる。 主人公がいれば、必ず語り部が要る。 面白いとか面白くない、という評価は適切ではないような気がする。 西尾維新さんの作品は。 テンポの良い当意即妙の言葉遣いっていうんでしょうか?悪くいうと粗鹵迂遠な言い回しが目に心地よい人には、『西尾維新作品だから◎』になってしまうような気がする。 (まー僕自身がそうなんですが) ミステリがさっぱり、というよりは『ミステリの読み方』なるものを知らないので、叙述がどうだ、トリックがどうだということは正直よくわかりませんでした。

Posted byブクログ

2010/02/15

「世界なんてのは確率的に元々どーにもならないようにできてんだよ。だからこそ、遊び甲斐、挑み甲斐があるってなもんだろ?」 勘繰郎の言葉は本当にどこまでも向こう見ずで夢見がちでかっこいい。

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2010/02/01

西尾維新さんの本はこれで三冊目 「勘繰郎」は勘繰郎がいいキャラしてました 「助悪郎」どんでん返しですね 助悪郎はなんで三人殺すんだろう? 理由書いてあったっけ?

Posted byブクログ

2010/04/05

流水小説が好きだった私にとって、買うしかないだろうと思っていて、好きだからこそ買えなかった。でも結局今回買った。 人に薦めるには抵抗がありながら、自分自身読まないといられない。じわじわ効く毒のようだ。 西尾先生の小説として見るなら、ダブルダウンのほうが好き。 でもあの展開だけは...

流水小説が好きだった私にとって、買うしかないだろうと思っていて、好きだからこそ買えなかった。でも結局今回買った。 人に薦めるには抵抗がありながら、自分自身読まないといられない。じわじわ効く毒のようだ。 西尾先生の小説として見るなら、ダブルダウンのほうが好き。 でもあの展開だけはキライだなぁ。ネタバレになるからかけないけど。 そんな事書いていいのか?と思うような既存の推理小説への表現があったけど、それだって結局、たくさんの小説を読んでないとでてこない言葉だから、 どんだけ歪んだ愛情表現なのかと。 ただ単に歪んでる人なのかもしれないけど。

Posted byブクログ

2010/01/31

出張を終えて勤め先に報告に行く途中、むつみは日本探偵倶楽部の前で怪しい少年を発見した。自称虚野勘繰郎と名乗るその人物に関わってしまったむつみは連続探偵殺戮事件の犯人である「殺眼」と「静」による日本探偵倶楽部を爆発するという計画を知ることになる。 叙述トリックを最大限に使ったトリ...

出張を終えて勤め先に報告に行く途中、むつみは日本探偵倶楽部の前で怪しい少年を発見した。自称虚野勘繰郎と名乗るその人物に関わってしまったむつみは連続探偵殺戮事件の犯人である「殺眼」と「静」による日本探偵倶楽部を爆発するという計画を知ることになる。 叙述トリックを最大限に使ったトリプルプレイ助悪郎の方が印象に残っちゃいました。勘繰郎ももちろん面白かったです。 ダブルダウンは探偵ものなのに初めの方で推理小説の代表的な事件が羅列されて「この物語にはこれらは登場しません」と断られたときにはじゃあ一体何が!?とびっくりさせられました。勘繰郎はもちろんむつみも最高に格好いいよ。 トリプルプレイは完全に騙されました。西尾維新は叙述トリックよく使うってわかっていたのに騙された。作家を信用するのはアカン。

Posted byブクログ

2010/01/30

西尾維新の作品で好きなのは、戯言シリーズとそこから派生した人間シリーズですが、本屋で文庫を発見し装丁に惹かれて購入。 久しぶりの西尾作品はやっぱり面白かった。 勘繰郎も助悪郎も見事にだまされた・・・ もっと注意深くよんでたら、わかりそうな感じがしたのでなんか悔しいです(^_...

西尾維新の作品で好きなのは、戯言シリーズとそこから派生した人間シリーズですが、本屋で文庫を発見し装丁に惹かれて購入。 久しぶりの西尾作品はやっぱり面白かった。 勘繰郎も助悪郎も見事にだまされた・・・ もっと注意深くよんでたら、わかりそうな感じがしたのでなんか悔しいです(^_^;)

Posted byブクログ

2013/10/19

“「――今度は『しかし遅れて出発したこいつが自分よりも先にこの場所にいる理由が分からない』という顔ですか。そちらも簡単な話――私の勤め先、すぐそこなんですよ。だからここまでのルートなら知り尽くしています。おや、『納得いかない』という顔ですね。ええ、確かにその通り。ただの普通のOL...

“「――今度は『しかし遅れて出発したこいつが自分よりも先にこの場所にいる理由が分からない』という顔ですか。そちらも簡単な話――私の勤め先、すぐそこなんですよ。だからここまでのルートなら知り尽くしています。おや、『納得いかない』という顔ですね。ええ、確かにその通り。ただの普通のOLが、勤め先までのルートを幾つも幾つも、確保しているわけがありませんからね――ただの普通のOLなら」 椎塚鳥籠はここまで言っても、まだ何も言わない。口を動かす気配すらない。私はやや困ったような気分になって、間を持たすために頭をかいてみたりする。 「……あの、私、これからずっとあなたの分の台詞まで喋らなくっちゃいけないんですか?仲良くするような立場同士じゃありませんけれど、折角なんですから、コミュニケーションしましょうよ」 と、途端、椎塚鳥籠は何も言わないままに、こちらに向かって駆けて来た。拳を握り締め、私に対して暴力を振るおうと、自らの目的――否、『殺眼』の目的を達せんがために、目前の障害を暴力によって排除しようと。――それ自体は、とても立派なことだ。自分のために、あるいは好きな誰かのために、手段を選ばず行使できるなんて、それはとても立派なことだ。敬意に、尊敬に値する。夢を真っ直ぐに追える人。決して曲がらず、決して媚びずに、言い訳なんて一切せず、凛として、輝いて、なりふり構わずがむしゃらに―― でも、ごめんなさい。 私――探偵ですから。” 「ダブルダウン勘繰郎」 「トリプルプレイ助悪郎」 ふぅ。 読んだ達成感がある。 自分自身が全ての謎をあたかも解き明かしたような。 そんな感覚。 騙されに騙されて裏を掻かれて嘲笑われて。 それですっと腑に落ちる展開。 やっぱ西尾さん好きだなー。 “「この事件の――犯人?」 それは――案山子。 三重殺のスケアクロウでは――ないのか? 刑部山茶花では――ない? いや、やっぱり――スケアクロウ、なのか? 「海藤――さん?」 しかし、なんにしたって――謎は。 謎は。 謎は――解けたのか。 「謎は――解けたのですか」 「日本探偵倶楽部なんて言っても、所詮僕はしがない第三班――ここで場を締めるに足るような決め台詞なんて持ち合わせてないゆえに、その質問に対してただ素直にただ単純に答えるしかない自分がもどかしい限りですが――ええ」 海藤は――確信的に、頷いた。 「全ての問いは、今や出揃いました」 もう謎は一つもありません。 海藤は――そう言って、 髑髏畑二葉の死体を――悲しげに、見たのだった。”

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