カスタム・チャイルド の商品レビュー
面白かった。確かに視点がころころ変わりすぎだとは思うけど。にしても、最後のは本当にいらなかった。後味悪……。
Posted by
もう、なんか電車で涙が出そうになったほどに、痛々しかった。 そして最後に救いがないです。 あぁ、ほんとにこんなに痛々しい青春ものは初めて読みました。 心に響く言葉が沢山あって、それは人間の歪んだ部分であったり、いつも目を逸らしている自分であったりが頭によぎるから。 それは...
もう、なんか電車で涙が出そうになったほどに、痛々しかった。 そして最後に救いがないです。 あぁ、ほんとにこんなに痛々しい青春ものは初めて読みました。 心に響く言葉が沢山あって、それは人間の歪んだ部分であったり、いつも目を逸らしている自分であったりが頭によぎるから。 それは物語の中の、春野がどうだからというわけではなくて自分とどこか重ねて見てしまうから本気で電車で泣きそうになりました。 遺伝子工学が進んでいる現代で、カスタムチャイルドのような世界が出来上がる可能性はゼロじゃない。 そんな妙なリアリティが読者を物語の中に引き込みます。 最初は、トランスジェニックを肯定するこの世界を否定する物語なのかな?と思っていたけれど、話はどんどん歪んで行きました。 子どもが「返品」される世の中、そんな社会は絶対に嫌だし。 自然に出来る子どもをジーンプアなんて蔑む社会も嫌だ。 最初はこのトランスジェニック否定のもと読んでいたのに。 どんどん春野の歪み、冬上の歪みの物語に変わって行きます。 ジーンプアの清田の真っすぐな思いに春野は自分の歪みを自覚して、最後はせっかく真っすぐに進める気持ちになったのに。 そこでまさかの冬上登場!!? おいおいおい、春野が好きな気持ちはわかるけどさぁ。 ベクトルはそっちに向いてしまうのね。 清田を守るため、とかそういうのん、やりきれないよ。 と、まぁ、決して明るい話ではありませんが。 引き込まれてしまった本です。
Posted by
面白かったです。 最後、ようやくほんのりと明るい未来が見えるかと思えば、背筋がヒヤリとすることが待っているというのも、さすが壁井さんというか、なんというか…。 それでも、彼の平和な未来を願わずにはいられませんが。 色々気になりつつも、続きがあるようなら、それも読んでみたいです。
Posted by
とにかくよかった。好きだった。ぶ厚いけど。 結構壁井ユカコ作品には狂った人出てくるよね~~~。ヨアヒムさんとか?鳥籠荘は狂人だらけだしな。 でもそういうダークな感じかこれまたたまらん!! 今回は狂ってるのは誰なのか。倫太郎なのか冬上なのか、るうたろうなのか母親なのか。 トランスジ...
とにかくよかった。好きだった。ぶ厚いけど。 結構壁井ユカコ作品には狂った人出てくるよね~~~。ヨアヒムさんとか?鳥籠荘は狂人だらけだしな。 でもそういうダークな感じかこれまたたまらん!! 今回は狂ってるのは誰なのか。倫太郎なのか冬上なのか、るうたろうなのか母親なのか。 トランスジェニックが狂ってるようで、非トランスジェニックである母親が狂ってるようで。そこに差はなくて。 でもジーンプアながらにまっすぐ強く生きる清田がいて。 倫太郎も冬上もそのまっすぐさが鬱陶しくも愛おしいのだと思う。 まぁ、「鬱陶しい」を連発したり、「めんどくさい女」とか人のこと言ってるワリに一番倫太郎が「めんどくさくて鬱陶しい」ヤツな気もするね。ハーヴェイさんのように。絶対ああいうタイプはなんだかんだとグルグルしているのでしょう。 そして、母親ってこわ~。だよね。 4年で強烈なインパクトを残した母。12年経っても倫太郎の影に潜む続けてる感じがね!! 比べるからか。千佳は最高に良いのだな。これが。 最終的に救いがないような終わり方してるけど。怖いよ。ホラーだよ。 しかし、おとなしく縛られてる倫太郎じゃない気も・・・。そういう意味ではこの先とかも知りたいような。 しかし、倫は清田を愛してるね!!
Posted by
たった今読み終わって、いろんな方の意見を見て回りました。 これは、救われる人と救われない人のいるお話なんだなぁ、と思って、ちょこっと余韻に浸ってました。 春野くんは結局、レイちゃんの足枷をつけて生きていくのかな?もしそうなら、それは救われている、のかなぁ?と考え込みました。 レイ...
たった今読み終わって、いろんな方の意見を見て回りました。 これは、救われる人と救われない人のいるお話なんだなぁ、と思って、ちょこっと余韻に浸ってました。 春野くんは結局、レイちゃんの足枷をつけて生きていくのかな?もしそうなら、それは救われている、のかなぁ?と考え込みました。 レイちゃんと春野くんは、最終的には暗闇から抜け出せないままで、清田くんは光に居続ける。 うーん、最後はやっぱりこう落ち着いちゃうのかぁ。 あと、結局レイちゃんは悪役終わりなの? 春野くんの幼少時代と、これからるうたろう?がどうなっていくのかがちょっと気になります。 前作のカスタム・チャイルドにも興味があります。 二作目から入ることになるけど、いいのかなぁ…?
Posted by
遺伝子工学が発達した近未来。親に棄てられた春野、カスタマイズされていない清田、支配されたがるレイ、3人の物語。 連作短編のような形で、視点が定まらないため、はじめは読みにくい。設定や書きたかったことは分かるけれども、ラストはいらなかったなぁと。
Posted by
実を言うと無印の方はこの本を買ってから知った。 当然無印の方を先に読む、05年...絵柄もその年を感じる作画だ。 本作-罪と罰-は無印と同じ世界で繰り広げられる遺伝子問題を陣で胃の中で葛藤し闘っていく青年たちの物語。 当然サプライズもあり。 最後らへんはどっちが春野かどっちが吉一...
実を言うと無印の方はこの本を買ってから知った。 当然無印の方を先に読む、05年...絵柄もその年を感じる作画だ。 本作-罪と罰-は無印と同じ世界で繰り広げられる遺伝子問題を陣で胃の中で葛藤し闘っていく青年たちの物語。 当然サプライズもあり。 最後らへんはどっちが春野かどっちが吉一かわからなくなった。 冬上レイは一目でエヴァがモデルかとわかった。 無印読んだ人は読むべきです。
Posted by
暗い…。でもかなり面白く読めた。 終わり方がなんとも切ない。屈折しすぎなキャラクターたちが魅力的に描かれています。 幸せになれないものなんだろうか。 清田のとーちゃんの場面では泣かされました。 壁井さんはどんどんうまい作家さんになってますね。
Posted by
少しづつ狂っているのを、更正しているのかと思えば全然そうじゃなくて。 最後の終わりが恐い。ホラーかと思った。 しかしこの感じが壁井さんって感じです。 綾波かいwwとか思ったのは私だけではないはず。
Posted by
久しぶりの壁井さんの作品。設定がすごく面白い。遺伝子操作で自分の子供の容姿を自由に決められるなんて、薄ら怖いなぁ…。 春野がどうしてあそこまで歪んだのか分からなかったのが心残り。
Posted by