カスタム・チャイルド の商品レビュー
至高の美少年ながら母に遺棄された過去を持ち、“犯罪者の遺伝子”に傾倒する春野。父が愛好するアニメキャラクターの実体化として作られた少女レイ。遺伝子操作を拒絶する両親を持つ“遺伝子貧乏”清田ーー16歳の夏に出会った3人は、反発しあい傷つけあいながらもかけがえのない友情を築いていく。...
至高の美少年ながら母に遺棄された過去を持ち、“犯罪者の遺伝子”に傾倒する春野。父が愛好するアニメキャラクターの実体化として作られた少女レイ。遺伝子操作を拒絶する両親を持つ“遺伝子貧乏”清田ーー16歳の夏に出会った3人は、反発しあい傷つけあいながらもかけがえのない友情を築いていく。 遺伝子工学が発展し、子どもの容姿の“デザイン”が可能になった仮想現代を舞台に、社会によって歪められた少年少女の屈折や友情を描く、著者渾身の青春ストーリー。 * * * * * 電撃文庫の『カスタム・チャイルド』の続編っちゃー続編。でも舞台が一緒なだけで登場人物は全然違います(前作のキャラも出て来ますが)。 前作のころはトランスジェニックはまだ始まったばかりって感じでしたが、今作はかなり普及してます。金髪碧眼の日本人がうようよです。 いや、一応前作でも普及はされてたか?…まぁそれより少し後の話です。 どことなくどんよりとした感じが漂う作品です。色でいうなら灰色。いや、貶してないです! 面白い設定だと思うんだ。 春野と清田がぎゃんぎゃん言い合いとかしてるのが好きだ!きっと春野は清田のこと好きだよと腐女子視点からみてにゅふにゅふしましたとも!そんななか実際にそのようなこと言っちゃうんだから春野くん恐ろしい!そうすると清田はツンデレだなぁ。 とか思いつつ、春野は知佳さんが好きなんじゃないかなぁとも思ってました。年下攻め…! 案の上春野くんてば爆弾発言しちゃうし、もう彼はわたしをどうしたいのかと!萌え殺したいのかと!ツボを突きまくりです。 主任の漢気(?)も好きです。まさか開始早々で爆弾発言…。素敵すぎる!彼には頑張って知佳さんとくっついてほしい次第ですが、あ、春野がライバルか。…おぉ、楽しそう! それで続編でないかなーとか思ったのも束の間、冬上レイちゃんは一人ぶっ飛んだ方向に歩んでました。うーん、やっぱりそっちにいっちゃったか…。 そんな感じで最後はくらーいですが、全体的に楽しいと思うよ!わたしは好きです。 そんなわけで☆5つ!
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おもしろかったです! 恋愛以外の感情を含んだ三角関係はやっぱり魅力的だなぁ…屈折した青春モノが大好きです。
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現代日本に似ているようで、全く違った世界観。 遺伝子工学による操作が当たり前のように行われる中で、価値観も異なる子供達の物語。 冒頭のところで、主人公の倫太郎少年の衝撃的な展開から始まる。 春野といえば、壁井さんのNO CALL NO LIFEに出てくる春川を思い出す。 なんとな...
現代日本に似ているようで、全く違った世界観。 遺伝子工学による操作が当たり前のように行われる中で、価値観も異なる子供達の物語。 冒頭のところで、主人公の倫太郎少年の衝撃的な展開から始まる。 春野といえば、壁井さんのNO CALL NO LIFEに出てくる春川を思い出す。 なんとなくふわふわしていて、つかみ所のない感じといい。。。にている。 春っていうのが好きなのかな。。。 これはSFなのかな。。青春小説なのかな。。。特殊な設定なので、SFだけど、描かれているのは青春の葛藤みたいなところですが、親とか友達とか、ありがちな成長期の悩みに加えて、遺伝子による悩みというか、重大な問題がところどころ暗い影を見せている。 結局のところ、子供の頃の虐待とかトラウマをそのまま引きずってしまう人は多いと思うんだけど、読むうちに彼らにはみなし合わせになって欲しいと思うんだけど、最後、彼らは幸せになってくれるのか。。。祈るような感じで読みすすめました。 実際に結末がどうだったかについてはネタバレになるので、かけませんが。。。
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近い将来こんな時代が本当にやってきそうで、イヤですね。 あとがきによると電撃文庫でも同設定の作品があるそうで、エピソードやキャラクターの細部までよく練り込まれているのも納得です。
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自分の望み通りの子供を持てるとしたら…。 現実には起こりえないと思いつつ、ありそうで怖い。子供を所有物と考える親なら、こういう極端な考え方に向かう事もあるのかも。 歪んだ世界で育ち、歪んだまま大人になるしかない子供が憐れ。
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至高の美少年ながら母に遺棄された過去を持ち、 “犯罪者の遺伝子”に傾倒する春野。 父が愛好するアニメキャラクターの実体化として作られた少女レイ。 遺伝子操作を拒絶する両親を持つ“遺伝子貧乏”清田― 16歳の夏に出会った3人は、反発しあい傷つけあいながらもかけがいのない友情...
至高の美少年ながら母に遺棄された過去を持ち、 “犯罪者の遺伝子”に傾倒する春野。 父が愛好するアニメキャラクターの実体化として作られた少女レイ。 遺伝子操作を拒絶する両親を持つ“遺伝子貧乏”清田― 16歳の夏に出会った3人は、反発しあい傷つけあいながらもかけがいのない友情を築いていく。 遺伝子工学が発展し、子どもの容姿の“デザイン”が可能になった仮想現代を舞台に、 社会によって歪められた少年少女の屈折や友情を描く、著者渾身の青春ストーリー。 遺伝子操作で子供を作る世界。 こんな世界はいずれ来るのかなと思って読んでました。 遺伝子操作を受けていない子供「清野」=自分達の目線で この世界を見ることが出来る・・・けど やっぱりこんな世界は来て欲しくない。
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痛々しいSFも初めてだし、痛々しい青春小説も初めて。 清田の前に進む姿がなかったら読めなかったかもしれない。 知佳さんがいい味出してるしかっこいい。 レイはあの有名なレイなんだろうなあ
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悲しい話。 主人公たち、三者三様、最後まで救いがない。 強いて言えば、ジーンプア、と呼ばれる清田が、 自分の運命を切り開いて未来に進んでいこうとしている 姿が救いなのかも。 春野とレイはもう、ダークサイド真っ逆様。 ところでレイのモデルは言わずと知れたあの人、なんだろうなぁ。 ...
悲しい話。 主人公たち、三者三様、最後まで救いがない。 強いて言えば、ジーンプア、と呼ばれる清田が、 自分の運命を切り開いて未来に進んでいこうとしている 姿が救いなのかも。 春野とレイはもう、ダークサイド真っ逆様。 ところでレイのモデルは言わずと知れたあの人、なんだろうなぁ。 あと、トランスジェニック第一世代は、生殖能力がなく、 子供が欲しかったら、同じ会社で、人工的に子供を持つ 処置をしなければいけない、その際は、当然、その会社から 遺伝子を買わなければならず、その鎖は永久に続く、という ところがいちばん怖い。 作中でも書かれていたが、仕組みが農業用作物と全く同じ。 こういう世界がもし現実になったら、生きている意味って なんだろう、子孫を繋げていく意味ってなんだろう、って 考えてしまいそう。
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貴方はデザイナーズ・ベイビーという言葉をご存知だろうか? 胎児の遺伝子を操作する事であらゆる病気の発生を予め防ぎ 同時に容姿・能力を自分の思いのままにする事ができる いわゆる人間のカスタマイズ化の事である そしてもしそれがビジネス化し身近なものになったとしたら 貴方は子供に施し...
貴方はデザイナーズ・ベイビーという言葉をご存知だろうか? 胎児の遺伝子を操作する事であらゆる病気の発生を予め防ぎ 同時に容姿・能力を自分の思いのままにする事ができる いわゆる人間のカスタマイズ化の事である そしてもしそれがビジネス化し身近なものになったとしたら 貴方は子供に施したいと思うのだろうか? 親のエゴで人工的に生み出された完璧な子供(トランスジェニック・チャイルド) 何もなされなかったが故に貶められた遺伝子貧乏(ジーンプア) 理想追求のため人体改造を繰り返したが故に堕ちた遺伝子中毒者(トランスジャンキー) 遺伝子工学が発展した社会が生み出した者達は果たしてどのような物語を紡ぐのだろうか? この物語はひょっとしたら日本の遺伝子分野における近未来の警鐘たり得るのかもしれない ぜひご一読あれ
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壁井ユカコさんの作品ではこれが一番好き。 でも、終わりがなんか物足りなかったかも。 ありきたりなラストでした。
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