[映]アムリタ の商品レビュー
YouTubeで誰かが紹介していた ミステリとして取り上げられていたかどうかは失念したが、だとしても反射的に手を出すレーベルではないので何か気になるポイントがあったのだろう 著者の名前はよく見かけるようになったが、お初 これがデビュー作なんですね 〜ざっくりあらすじ〜 映画制...
YouTubeで誰かが紹介していた ミステリとして取り上げられていたかどうかは失念したが、だとしても反射的に手を出すレーベルではないので何か気になるポイントがあったのだろう 著者の名前はよく見かけるようになったが、お初 これがデビュー作なんですね 〜ざっくりあらすじ〜 映画制作に携わる大学生の青春群像劇(???) 〜感想〜 まずもって登場人物のノリがキツい 小説だから度を超えた洒脱な会話とか現実味の無さは許容できるがギリギリのラインだな 数撃ちゃ当たるで稀にツボを突いてくる 真顔で醒めていく感覚を乗り切る そして しょせんはラノベレーベルと舐めてかかり、地面すれすれまで下がったハードルからのミステリ要素 からの どんでん返し! やられました ハッピーエンドに胸を撫で下ろしたけど… まだページが残ってるだと… 評価点4点
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最初はまあそこそことぐらいの印象でライトノベルと思って軽く見ていたものの凄く吃驚した記憶。学生時代に読んだ本の中でも印象に残っている一冊。
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この作者さんのデビュー作。他の作品を読んでからこの作品を読みました。以前に読んだ作品の登場人物が出てきたりも(逆?)。この作者さん、あるひとつの言葉を、この方ならではのとんがった思考結果を表現してくれます。
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芸大生で天才映画監督と言われているヒロインと役所志望の主人公達がある映画を作っていく そんな中ヒロインの映画の作成動機と主人公が主演に選ばれた理由が段々と顕になっていき……迎える結末 読了直後は度肝抜かれて言葉が出なかった… メディアワークス文庫らしい主人公やヒロインのキャラが...
芸大生で天才映画監督と言われているヒロインと役所志望の主人公達がある映画を作っていく そんな中ヒロインの映画の作成動機と主人公が主演に選ばれた理由が段々と顕になっていき……迎える結末 読了直後は度肝抜かれて言葉が出なかった… メディアワークス文庫らしい主人公やヒロインのキャラが分かりやすく立っていて掛け合いも面白く、スラスラと読み進められる また、登場人物も構成も簡潔で中だるみすること無くラストに行けるので作品としての完成度が高く、満足できた とにかく結末が衝撃的過ぎて鳥肌立つこと間違いなし
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ミステリの旨みもSFの旨みもある。長編ながら物語に過不足がなく短編小説のような読み心地。主要人物の半分くらいが本筋と関係ないとも言えそうだが、それこそ"青春小説の偽装"のために必要だったとも言えそうだ。ただ、作中の映画観にはやや異論があり、「映画はそんなに浅く...
ミステリの旨みもSFの旨みもある。長編ながら物語に過不足がなく短編小説のような読み心地。主要人物の半分くらいが本筋と関係ないとも言えそうだが、それこそ"青春小説の偽装"のために必要だったとも言えそうだ。ただ、作中の映画観にはやや異論があり、「映画はそんなに浅くない」と言っていたが、単一のシーンの連なりに総体としての意味がたち現れるゲシュタルト的側面こそが映画の本質でありそこを外したら、それは映画ではなく動く絵画なのではないだろうか、とは思った。人間の人格もゲシュタルトだろう。面白かったので続編読みます。
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芸大生の二見遭一。 天才と言われ一芸入試で入学した後輩の最原最早の 映画製作に役者として参加することになった。 最原の書いた絵コンテを読み始めると二日以上経過していた。 最原の作る映画に最原という人物に興味がわき、 映画撮影へとのめりこんでいく。 二見は、俳優を目指して?大学に...
芸大生の二見遭一。 天才と言われ一芸入試で入学した後輩の最原最早の 映画製作に役者として参加することになった。 最原の書いた絵コンテを読み始めると二日以上経過していた。 最原の作る映画に最原という人物に興味がわき、 映画撮影へとのめりこんでいく。 二見は、俳優を目指して?大学にて勉学に励む 一学生といった感じで、 その一学生が、天才と言われる最原に役者として、 参加を打診されたというところが、 謎の始まりというところで、 この作品は単に映画を製作するという青春的な流れ とは違い、徐々に謎が深まり、明かされていくにつれ、 不思議というのか怖いというのか、って感じの感情に 襲われてしまいました。 高校生が一芸入学のために作った映画の謎。 参加し、製作することになった映画。 最原の作る映画はどういう仕掛けがあるのか・・・。
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読みやすい文体で一気に読めた。 衝撃の結末。 中盤位まではただ読みやすいだけの本だったが、 そこからの展開がナナメ上だった。 SFだと思うが。。 著者の本は初めて読んだが、良い読後感を味わえた。 次の作品も読んでみようと思う。
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登場人物たちの薄っぺらい掛け合いが寒い。 登場人物のネーミングセンスがダサい。 最早の天才性のよりどころがわからない。 すごい!天才だ!とかただ言われても、根拠も具体性もないので納得できない。 主人公がなぜ最早の狙いに気付いたのか? 「わかりません。(略)ふっと浮かんだんで...
登場人物たちの薄っぺらい掛け合いが寒い。 登場人物のネーミングセンスがダサい。 最早の天才性のよりどころがわからない。 すごい!天才だ!とかただ言われても、根拠も具体性もないので納得できない。 主人公がなぜ最早の狙いに気付いたのか? 「わかりません。(略)ふっと浮かんだんです。」 これはひどすぎないか? それと最後のどんでん返しも、別に伏線があったわけではないし、後付けならいくらでもできてしまう。 サブリミナル効果というものが実際にあるので、人を操る可能性のある映画というのは興味深いテーマだったが、扱いきれていない。
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2009年刊行。軽妙なやりとり。現実感のない、けれど僕らが共有する「天才」という言葉が想起させる人物像。そして、あっと思わせる話の展開。人に勧めるかと言われると、優越感に浸るために勧める類の本ではないけど、辿り着く人は勝手に辿り着いている、そんな本だと思う。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ウェルベックの『地図と領土』に引き続き、『バーナード嬢曰く。』の神林しおりの推薦図書。神林さん曰く、野崎まどの集大成『2』に至るための一歩として読了。 このところ「HELLO WORLD」という作品により色々と取り上げられているようですが、私はスマホの漫画アプリで読んでいる「バビロン」がきっかけでした。「バビロン」おもろい。 比較すること自体がおかしいかもしれないが、指輪物語やゲド戦記のような本の中に物理法則や倫理、宗教、風俗を含めた一個の世界を作り上げてしまう物語もあれば、 人を強制的に変容させる映画を作ることのできる天才がいる(ただしどうするかは不明)という今作のような、荒唐無稽な物語もある。 物語の強度だけに着目すると前述の通り「荒唐無稽」という言葉になってしまうけれども、とはいえそれだけでない魅力があるのも確かでした。 予定通り、2作目「舞面真面とお面の女」に入ることにします。
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