忘却の整理学 の商品レビュー
忘却に関するエッセイ集。 思考と知識はトレードオフの関係にあり、知識の部分をスマートにすることによってより思考の深さを上げられる。 ただ、忘却はあくまでも知識を身に着けたうえでの忘却であり、無知ではない。完全忘却ではなく、必要な時にトリガーとなって思考の手助けをするための忘却...
忘却に関するエッセイ集。 思考と知識はトレードオフの関係にあり、知識の部分をスマートにすることによってより思考の深さを上げられる。 ただ、忘却はあくまでも知識を身に着けたうえでの忘却であり、無知ではない。完全忘却ではなく、必要な時にトリガーとなって思考の手助けをするための忘却、といえるだろう。
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勉強で記憶することに執着する一方で、仕事では次に活かせる部分は記憶しつつ、不要な部分を忘却することで「切り替え」をする必要がある。記憶は自覚的だが忘却は自然的に起こるため、次に活かす部分を整理してシンプルに記憶するよう意識することで、他の不要な部分を忘却する必要がある。
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頭の中にこびりついた澱のような、、日々摂取する情報量が多くてうんざりしていた。 この本を読んで、それは仕方ないのだと思った。ただ睡眠によって毎日脳みそは整理されているらしい。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
「忘れてしまうこと」は、悪いことじゃない。むしろ、新しいことを考えるには、忘れることが必要。 なにかをインプットしたあと、その大部分を忘れた後でそれでも忘れきれないことがエッセンスであり、そこからオリジナルの思考に結びつく。 テクノロジーが進歩し続ける時代にあって、記憶することに頭を使うより、思考のプロセスに重きをおく、それでいいんだと思う。 記憶力がない自分をもっと肯定してあげよう。
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忘れることが思考することには必要、と説く本。書いたもの、考えたことを寝かせる(一度忘れる)ことや、寝て頭を整理してから思考することの有用性など。
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忘却を欠陥として考えるのではなく、肯定する。 知と忘は表裏一体なのではないか。 朝、かんがえ ひるは、はたらき 夕がたに食し 夜は眠れ ウィリアム・ブレイク イギリスの詩人 忘却にさらすことで、命ある知識になる。 忘却には大いなる価値があることを認識した。 頭の中の自然な取...
忘却を欠陥として考えるのではなく、肯定する。 知と忘は表裏一体なのではないか。 朝、かんがえ ひるは、はたらき 夕がたに食し 夜は眠れ ウィリアム・ブレイク イギリスの詩人 忘却にさらすことで、命ある知識になる。 忘却には大いなる価値があることを認識した。 頭の中の自然な取捨選択に任せることもいいようだ。 しかし一方で脳には未知の力があるとも私は思っている。
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思考の整理学の続編。 忘却という要素が非常に重要であること。 情報の入力のしっぱなしがダメなこと「入れたら出す」 原稿なり学会発表なりちょっとの時間「寝かす」作業って凄く大事だと思う。 「田舎の学問より京の昼寝」というコトバが妙に印象に残った。人間はやはり環境が大事ということか...
思考の整理学の続編。 忘却という要素が非常に重要であること。 情報の入力のしっぱなしがダメなこと「入れたら出す」 原稿なり学会発表なりちょっとの時間「寝かす」作業って凄く大事だと思う。 「田舎の学問より京の昼寝」というコトバが妙に印象に残った。人間はやはり環境が大事ということかな。 時間が経って忘却したらもう一回読もう。
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2009年12月10日 初版 忘却が持つ意味を見つめ直す。 何でもコンピューターが覚えてくれている時代からこそ「忘却」にもっとスポットライトがあってもよいのではないか、という視点から、その重要性を考え直すという一冊。 要点を一行にまとめれば、 まず忘れ、そこから思考しなさ...
2009年12月10日 初版 忘却が持つ意味を見つめ直す。 何でもコンピューターが覚えてくれている時代からこそ「忘却」にもっとスポットライトがあってもよいのではないか、という視点から、その重要性を考え直すという一冊。 要点を一行にまとめれば、 まず忘れ、そこから思考しなさい ということになるだろう。
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記憶の反対にある忘却は、本来、人間の知的活動において必要な機能として備わっているという視点で、それをどう活用すべきか、どう向き合うべきかという事を語っている。物忘れについての、半ば自虐的なエッセイなのかとおもいきや、そうではなく真面目に、忘れるという事についての意味を考えている。...
記憶の反対にある忘却は、本来、人間の知的活動において必要な機能として備わっているという視点で、それをどう活用すべきか、どう向き合うべきかという事を語っている。物忘れについての、半ば自虐的なエッセイなのかとおもいきや、そうではなく真面目に、忘れるという事についての意味を考えている。睡眠を経て、余計なものが削ぎ落とされることで思考の洗練度が高まるということであるが、確かにそのとおりかもしれない。
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記憶ではなく、忘却に話題を当てなるほどな〜と思った一冊である。頭を整理して休み休み記憶することが大切。よく遊び、よく学べと言うことである。
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