世界記憶コンクール の商品レビュー
美貌の傲慢ワトソンと人の良い雑誌記者ホームズの明治ミステリー第二段。といいつつ、短編のいくつかは彼等が主役じゃない別アプローチなのも面白い。幕末に来日し開国に奔走した英国貴族の、数十年前の謎を解くという最後の短編がとにかくよかった。満足です。
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帝都探偵絵図シリーズ第2弾 今回は 高広義父の基博卿の若かりし頃や 前回出て来た恵君が芸大に入った話し 高広と礼が知り合いになるきっかけになった事件 と バラエティに跳んでて ワクワク読めました
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帝都探偵絵図シリーズ2作目。単行本積んでる間に文庫版に追いつかれてしまった…しかもそっちも下村さんの絵で表紙書下ろし且つ各話扉絵…しかも1編追加……orzorzorz というわけでこちらは単行本の感想です…(苦)。今回は2本目が高広の義父基博メイン、3本目が前作でも登場した恵メ...
帝都探偵絵図シリーズ2作目。単行本積んでる間に文庫版に追いつかれてしまった…しかもそっちも下村さんの絵で表紙書下ろし且つ各話扉絵…しかも1編追加……orzorzorz というわけでこちらは単行本の感想です…(苦)。今回は2本目が高広の義父基博メイン、3本目が前作でも登場した恵メイン、4本目はまだ高広と礼が会う前の話、ということであまり礼の出番はありません。その所為かいつもより普通のミステリっぽい印象(笑)。いや礼が出てくると一気にそこだけ美麗描写でどうにも浮くような気がして(苦笑)。恵はこれから登場人物の中核となっていくと面白い。個人的には基博と秀真の組み合わせも好きなのだけど。礼がもうちょっと良いとこ見せてくれたらいいんだけど、まだいまいち魅力が…。 さて3作目は単行本で揃えるべきか、文庫を待つべきか(苦悩)。
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先日、ホームズの「緋色の研究」を読んで、すっかり積読のまま放ってあったこれを思い出し、手を伸ばした。 文庫化を待てずにせっかく単行本で購入したにもかかわらず、文庫化されてから積読に手を出すというこの矛盾。。。 それはともかく。 のっけから、赤毛組合だ! 赤髪連盟でも、赤髪組合でも...
先日、ホームズの「緋色の研究」を読んで、すっかり積読のまま放ってあったこれを思い出し、手を伸ばした。 文庫化を待てずにせっかく単行本で購入したにもかかわらず、文庫化されてから積読に手を出すというこの矛盾。。。 それはともかく。 のっけから、赤毛組合だ! 赤髪連盟でも、赤髪組合でもいいけど。 一日一円てきたところで赤毛組合じゃん、これ絶対、と思いっきりテンション上がったが、さすがに元ネタのままはあり得ないし、オマージュなんだからこれでじゅうぶん。最初から楽しませてもらった。 今回は、里見父ののろけ話あり、ボヘミアの醜聞もじりで高広と礼との出合い編あり、前作に登場した恵くんの再登場ありとなかなかに懐かしくて楽しかった。 ミステリだが、謎解きを楽しむというより、この雰囲気を楽しむというテイストでつい読んでしまう。なにしろ設定が設定だから、ホームズ好きとしては色々楽しくてしょうがない。とかいいつつ、だいぶん長い事積読にしてたんだけど。。。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
相変わらず小気味良く謎を解き明かして探偵たちが最高に面白い。 んだけど、この「世界記憶コンクール」ばかりは、不器用な親子の関係に乾杯。 お父さんが、(母親とは全然見た目の似ていない、しかもそのことを息子本人は気に病んでいる)義息子のことを「ほんとにお前は母さんにそっくりだよ」としみじみ言ったシーンは、何だかおかしくて嬉しくて本を読みながら顔をくしゃくしゃにして笑ってしまった。 探偵の義理のお父さんとお母さんの馴れ初めも、すごく好みの物語で、何度読み返したかわからないくらい。 今回も、本当に面白かった。
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順調に高広がホームズになっています。 礼のきらきらした目が目に浮かぶようです。 氷の話がよかった。最後の惚気っぷりが特に。 お父さんはいい男ですね。 この著者の話の雰囲気、好きだなあ。
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『赤毛連盟』をモチーフにした話を含めて、4話の短編集。この方の作品は初めて読んだのですが、おもしろかった。どうやらシリーズ物らしいので見つけたら読んでみようかな。
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赤毛連盟のオマージュから始まり、番外編的な短編が3つ続く。世界記憶コンクールと言うアイデアは赤毛連盟そのまま。本家と同じようにそんなにうまくいくだろうかと不安になった。表題作よりも他三編のほうが魅力的に感じる。ハートフルな幕切れは前作と趣を同じとしながら今回は友情と言うスパイスが...
赤毛連盟のオマージュから始まり、番外編的な短編が3つ続く。世界記憶コンクールと言うアイデアは赤毛連盟そのまま。本家と同じようにそんなにうまくいくだろうかと不安になった。表題作よりも他三編のほうが魅力的に感じる。ハートフルな幕切れは前作と趣を同じとしながら今回は友情と言うスパイスがよく効いている。また明治時代と言う時代設定が前作以上に活かされており、歴史小説を読んでいるかのよう。この作品とは全く関係ないが同じ頃、氷水で喧嘩した教師がいたなあと思い出した。
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■ある日萬朝報に載った『記憶に自信ある者求む』という求人広告。昔から見たものを瞬時に覚えてしまう力に長けた博一は、義父の勧めもあってその募集に応じ、見事採用となった。高い日給を受け取りながら、大学教授から記憶力の訓練を受けていた博一だが、あるときを境に急に教授と連絡が取れなくなり...
■ある日萬朝報に載った『記憶に自信ある者求む』という求人広告。昔から見たものを瞬時に覚えてしまう力に長けた博一は、義父の勧めもあってその募集に応じ、見事採用となった。高い日給を受け取りながら、大学教授から記憶力の訓練を受けていた博一だが、あるときを境に急に教授と連絡が取れなくなり不安を覚える。そこで友人である高広に相談を持ちかけたところ、『赤髪連盟』に酷似したこの出来事に、礼が興味を示し-(表題作)。心優しき雑誌記者と美貌の天才絵師。ふたりの青年の出会いをはじめ、明治の世に生きる若者の姿を、人情味豊かに描いた四編を収録した短編集。好評“帝都探偵絵図”シリーズ第二弾。 ■■今回は礼&高広コンビが脇に来て、ほかのキャラが主人公を。面白かった~。やわらかな文体が、なかなか掴みづらい世界観をわかりやすく表現してて読みやすい。続刊が楽しみ
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前作では2人がメインのシリーズと思っていたけど今作は画家の出番が少ないのでそういうわけでもないのか。ホームズに絡んだ話も多くて面白かった。次作も楽しみ。
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