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烏金 の商品レビュー

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31件のお客様レビュー

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2024/10/06

主人公が何を目的に行動してるのかが最後の方まで明かされず、ちょっとやきもきしつつ読んでしまった。何もかもがうまく行った訳ではないけど、納得のいく終わりかただったと思う。そして何よりどこかで聞いた名前がたくさん出てきて、ご隠居シリーズ読み返さなきゃと思っている。

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2024/02/09

江戸時代のお金回りがわかった気になれる。 朝借りて、それを元手に商売して、夜に返す。 まさにその日暮らしな人たちが普通、というのは現代の貯めなきゃ、運用しなきゃ、という考えからすると恐ろしいことだな。 浅吉がやりくりする手際の良さ、見習いたい… 算数、数学って学生時代は役に立た...

江戸時代のお金回りがわかった気になれる。 朝借りて、それを元手に商売して、夜に返す。 まさにその日暮らしな人たちが普通、というのは現代の貯めなきゃ、運用しなきゃ、という考えからすると恐ろしいことだな。 浅吉がやりくりする手際の良さ、見習いたい… 算数、数学って学生時代は役に立たないじゃんって言われること多いけど、やっぱり大事だよな。 読み書きも、学べるだけありがたい。 はむ・はたる、続きをすぐに読みました。 こちらも引き続きの面白さ。

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2024/02/03

一昼夜金を高利で借りて返すのを烏金という事を恥ずかしながら初めて知りました。 お吟婆さんと浅吉のお話、痛快に進んでいくけれど、終盤になって成程そうだったのかという種明かし。 色々あったもののハッピーエンド、時代人情話はこうじゃなくちゃいけない。

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2024/01/12

明烏のカァで借りて夕方のカァで返すことを烏金といい、こんな日銭貸しの因業な金貸し婆お吟と、そこに押しかけて金貸し業の手伝いをする浅吉。 貧乏な江戸の庶民を相手にして、ハートフルな展開が繰り広げられる。

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2023/10/23

浅吉がお吟さんの孫とか、実は村を救う為の行動とか、読み進めるうちに判るのがいいかな。はむほたるに続くの知らなくて、また読み直すきっかけになるし、もっとお金にどす黒い話かと身構えていたのに、算式とかピンと来ないけど、そういう文化を知ること、仕事の工夫してやり方とか勉強になります

Posted byブクログ

2022/10/23

西條奈加の長篇時代小説『烏金』を読みました。 『秋葉原先留交番ゆうれい付き』に続き、西條奈加の作品です。 -----story------------- 因業な金貸し婆・お吟のもとへ押しかけ、金貸し業の手伝いをする浅吉。 新しい発想で次々と借金をきれいにし、貧乏人たちを助ける彼...

西條奈加の長篇時代小説『烏金』を読みました。 『秋葉原先留交番ゆうれい付き』に続き、西條奈加の作品です。 -----story------------- 因業な金貸し婆・お吟のもとへ押しかけ、金貸し業の手伝いをする浅吉。 新しい発想で次々と借金をきれいにし、貧乏人たちを助ける彼には、実は秘密があった。 大金を得るべく浅吉が仕掛ける真の目的はいったい……。 日本ファンタジーノベル大賞作家が江戸を舞台に描いた痛快時代エンターテインメント小説。 文庫だけのオリジナル短編「勘左のひとり言」収録。! ----------------------- 2007年(平成19年)に刊行された時代エンターテインメント作品、、、 昨年7月に読んだ『はむ・はたる』は、本作品に登場し、浮浪児から足を洗った勝平をはじめとする孤児たちが、知恵を出し合って事件を解決していくという後日譚… それを知らずに続篇の方を先に読んじゃったんですけど、本作品は浅吉とお吟のエピソードが中心だったので、違和感なかったですね。  ■烏金  ■勘左のひとり言  ■解説 近藤史恵 婆さんが溜め込んだ金、いただくぜ! 因業な金貸し婆・お吟のもとで押しかけ居候を始めた浅吉… 職がないという浅吉は、金貸し業の手伝いを申し出た、、、 浅吉は、新しい発想で次々と焦げ付いた借金をきれいにし、貧乏人たちを助けつつ利益を上げていく… しかし浅吉には実は秘密の目的があり、大金を手に入れるために素性を偽ってお吟に近づいたのだった。 お吟はまるで烏(からす)のように、溜め込んだ金をどこかに隠している… はたして浅吉は、大金をせしめることができるのか? 相棒の烏・勘左とともに、浅吉が貧乏人を救う! 今までにない痛快時代エンターテインメント小説、誕生!! 金貸し婆・お吟からの借金で困っている人々、暮らしに困っている人々に、新鮮な発想で次々とお金を儲ける方法を指南することで、借りた方に明るい未来を与えるとともに、自らは金貸し業の方をさらに儲けさせていくという浅吉の才覚や行動力に脱帽… 現代なら優秀な銀行の融資担当かシンクタンクのコンサルタントですね、、、 結末のインパクトにはやや欠ける感じがしますが、お金にまつわるエンターテイメント的な展開に、幼馴染との恋愛や肉親との繋がり等の人情劇を絡めて、巧くまとめてある感じ… 烏の勘左が印象的な役割を果たしてましたねー 

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2022/07/25

業突く張りの金貸婆さんと、その金を狙うヤクザ出身の主人公浅吉が頭を振り絞って貸金を増やす話しと思ったら深い訳があった。徐々に出自が明かされ、庄屋の息子だったのだが、家を出てやさぐれる。算術師の師匠に出会い、無理矢理お供ににさせられるが算術にも目覚める。得意の算術で借金苦に喘ぐお客...

業突く張りの金貸婆さんと、その金を狙うヤクザ出身の主人公浅吉が頭を振り絞って貸金を増やす話しと思ったら深い訳があった。徐々に出自が明かされ、庄屋の息子だったのだが、家を出てやさぐれる。算術師の師匠に出会い、無理矢理お供ににさせられるが算術にも目覚める。得意の算術で借金苦に喘ぐお客を助け、お客を増やす。 なぜこんなに増やしても金貸し婆さんのお金がないのか不思議に思い、お婆さんが実は良い人で施しをしていたとか勝手に想像したが、違っていたようだ。 スリや置引きをしていた子供達を更生させるために浅吉仕事を融通したが、これが足を引っ張り犯罪者に。 助けられた人々の支援や、一緒に育てた烏達の助けもあったりと、なかなか上がったり下がったりが続く。 最後に浅吉が金を欲しがる理由が明かされるが、「えー」と驚く内容。全てが丸く収まるわけでも無いが、ホッとさせられる終わり方だった。

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2022/04/25

烏金/ 勘左のひとり言 浅吉さん 何でそんなことするの? あんたはだぁれ? そうだったの……

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2022/04/16
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

西條奈加先生、初めまして 書き過ぎず淡々と物語を進めているのに 端々に人情話のようなにおいがして最後 まで一気呵成に読みました(´・ω・`) 読みやすい文体をベースにしつつ、時々 見せる謎めいた部分が良いスパイスです 良い作家をしりました!

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2022/02/12

アンソロジー『わらべうた』のなかの『花童』がスピンオフ作品だと小耳にはさんだので、では元の話を!と調べて読んだ。後半で出てきたハチとハナの来し方がこんなに過酷なものだったとは。金融コンサルタントの浅吉のひみつが胆でした。彼もなかなかしっかりした素性にもかかわらず、悲しい過去をもっ...

アンソロジー『わらべうた』のなかの『花童』がスピンオフ作品だと小耳にはさんだので、では元の話を!と調べて読んだ。後半で出てきたハチとハナの来し方がこんなに過酷なものだったとは。金融コンサルタントの浅吉のひみつが胆でした。彼もなかなかしっかりした素性にもかかわらず、悲しい過去をもっていた。若いのにすごい手腕。たしかに青春時代小説といえます。さて続編も楽しみ♪

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