やさぐれるには、まだ早い! の商品レビュー
この作家さんの小説を読んだ後にこの作品を読みました。小説の表現力豊かな文章とは雰囲気が違いますが、その違いもまた良く、気楽に読み進めることができました。
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この本を読んだらほんとにおわってしまう気がしてたんだけど、でも、最初の方と後の方でエッセイが変化していくように、きっと大丈夫なんだろうと勝手におもった。すてきな書き手さんだとわたしはおもっていて、豊島さんの小説に高校のとき出会えてよかった、なかったなんて考えられないとおもっていて...
この本を読んだらほんとにおわってしまう気がしてたんだけど、でも、最初の方と後の方でエッセイが変化していくように、きっと大丈夫なんだろうと勝手におもった。すてきな書き手さんだとわたしはおもっていて、豊島さんの小説に高校のとき出会えてよかった、なかったなんて考えられないとおもっていて、でも、そういったことと、その他色んな事がかみ合わないってことが起こりうるのは難しいし、かなしいなとおもう。エッセイを読むときは豊島さんが「お姉さん」であるかのようで、特別ではないかもしれないけど、親しい人と雑談してるような雰囲気があってすきでした。
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「リテイク・シックスティーン」がこんなに注目されている最中の休筆宣言。なんでだろ?どうしちゃったの?という関心から読みました。このエッセイに出ている郷里の話がとてもしっくりくる肌合いで、あぁ、わかる、わかる・・・だった。豊島さんは秋田県、私は隣の山形県出身なのだけど、田舎ってよく...
「リテイク・シックスティーン」がこんなに注目されている最中の休筆宣言。なんでだろ?どうしちゃったの?という関心から読みました。このエッセイに出ている郷里の話がとてもしっくりくる肌合いで、あぁ、わかる、わかる・・・だった。豊島さんは秋田県、私は隣の山形県出身なのだけど、田舎ってよくも悪くもその人の根底にあるものなんだよね。いつも温かく迎えてくれる帰り場所、というわけではないし、住んでいたころには感じなかった理不尽さが出てみて初めてわかったりもするんだけど、そうかといって、全くの無国籍者にはなれないという・・。結局、ミホさんは田舎に帰ってしまい、そのまま休筆状態に。帰郷二ヶ月でぶっちゃけ飽きた、なんて言われているので、そのうちまた戻ってくるのかなぁ、それとも秋田在住のまま復帰するのか、はたまたこのまま断筆してしまうのか。ただ・・・このエッセイを読みながら、あぁ、豊島さんという人は作家を続けるには気持ちが普通の女の子過ぎるんだなぁ、と思った。人やら場所やらの固有名詞を、ここから先は私の個人的な問題だから、と書かないのって、自分のことだけではなく身内の恥まで晒しつくしてしまうような「作家」とは違う、と。一番具体的に話が見えてくるポイントをあえて書かないことがそのまま「芸風」になる場合もあるんだろうけど、今現在ではそこまでは行ってないし、こんな風に書けることと書けないこと、あえて書かなくていいんじゃない、と思ってしまうところが作家を続けるためにはネックになったのでは、ということなんだけど。せっかくの若い才能だし、これから一皮も二皮も剥ける人なんだろうに、惜しいなぁ。編集者はどの程度働きかけをしているのか。秋田暮らしのレポートエッセイみたいな感じでも面白く読めると思うんだけど・・・。続報を待つ、という今の気分です。
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<20~30代の女性に大きな反響を呼んだ『L25』人気エッセイ、待望の単行本化!大学入学を機に秋田から上京して、20歳で作家になった豊島ミホの東京っぽくない東京暮らし。初めて彼氏の居るクリスマス、AV鑑賞入門、ひとり花火大会、同棲問題……。“底辺女子高生”だった彼女は、ここで何を...
<20~30代の女性に大きな反響を呼んだ『L25』人気エッセイ、待望の単行本化!大学入学を機に秋田から上京して、20歳で作家になった豊島ミホの東京っぽくない東京暮らし。初めて彼氏の居るクリスマス、AV鑑賞入門、ひとり花火大会、同棲問題……。“底辺女子高生”だった彼女は、ここで何を見つけたのか。それとも、何も見つからなかったのか。>この人の小説は読んだことがないけれど、これはとても素敵なエッセイだった。別に女性だけではなく、誰が読んでも好きな人は好きだと思う。豊島氏の天然ぽいところを読んでほっこりしたり、「ああそういう考え方があるんだ」としみじみしてもいいし、小説家らしい綺麗な言葉を楽しんでもいい。
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無料配布の雑誌に連載されていたエッセーをまとめたもので、暗い話はしない、という豊島さん自身でかけていたしばりのためか、「ひとつの話題提供」みたいな部分があって、全体を順番で読んでいくには流れがなく、ちょっと読み進めにくい感はあります。また肝心のところを、ここには書けないとぼかして...
無料配布の雑誌に連載されていたエッセーをまとめたもので、暗い話はしない、という豊島さん自身でかけていたしばりのためか、「ひとつの話題提供」みたいな部分があって、全体を順番で読んでいくには流れがなく、ちょっと読み進めにくい感はあります。また肝心のところを、ここには書けないとぼかしてあったりとか。そういうところ、誠実でまじめなんだなあとは思うのですが。それでも、現在の休筆宣言にいたる背景がほのみえる部分はあって、ファンは必読ではないかと思います。現在だったら違うことを書くという第10回の作家という仕事の話や、職業をたずねられるのでいきたくないという美容室の話、彼との同居を家族に反対されて押し切れなかった話、結局その彼と別れてしまう話、あんなに嫌がっていた自炊をとうとうはじめる話などが興味深いです。""
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豊島さんのエッセイ、笑いながら読了。 私はこのひとの語り口がとても好きだなあと改めて思う。 またいつか、豊島さんのエッセイが読めたらいいなあ。
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「ミホちゃん、彼氏に何あげるの?」「ヤカン」…と書かれた帯がツボに入り読んでみました。 豊島ミホさんのエッセイ集です。 私はこの作家さんの本は『エバーグリーン』の1作しか読んだことありませんが、このエッセイは楽しめました。 全体的に女子のぶっちゃけトークといった雰囲気。 ちょっ...
「ミホちゃん、彼氏に何あげるの?」「ヤカン」…と書かれた帯がツボに入り読んでみました。 豊島ミホさんのエッセイ集です。 私はこの作家さんの本は『エバーグリーン』の1作しか読んだことありませんが、このエッセイは楽しめました。 全体的に女子のぶっちゃけトークといった雰囲気。 ちょっと変な一人遊び、恋人へのプレゼントチョイス(冒頭の「ヤカン」には深いわけがあったのです。)についてはまだ序の口。 AV鑑賞初体験の話や、下着は何年使うか、といった「そんなことぶっちゃけていいの!?」って感じのキワドイ話題をぶちかまし、彼氏との同居を家族に猛反対される、といったプライベートな話題もてんこ盛り。 読んでいるとついつい「あーそれ分かる分かる!」とか「いや、それはおかしいだろ!」とか脳内で相槌を打って(もしくはツッコミ入れて)しまいます(笑) 個人的にエッセイの面白いところは、その作家さんの変なクセやこだわりや日常を垣間見ることができるところにあるんだと思います。 誰にでも多分そういう「変な」部分はあるのだと思うし、だからこそ作家さんがそういう「変な」部分をぶっちゃけてくれるとこちらも共感できるのだろうな、とか思ってみたり。 この本は基本そういう軽いノリの話題がほとんどですが、ラストの5編(ちなみに全部で50編)で雰囲気がガラっと変わります。 なんと突如、豊島さんが作家をやめて、このエッセイにも序盤からちらほら登場していた彼氏とも別れ、田舎に帰るということが判明! 突然すぎて「えっ!!!!!?」って感じです。 「なんでいきなり?」と、もやもやしたまま読了したのですが、あとがきを読んで少しすっきり。 作者いわくこのエッセイは「帰りの電車で耳に入る誰かのお喋りのようなもの」を意識したものだそうです。そしてこの連載をしていた頃、本当は疲れていたけれど、決して「疲れた」とは言いたくなかったのだと。 なんだかその姿勢にじ〜んと胸が熱くなりました。 そういうことがあって、エッセイ集ではありますが、全体として1冊の小説を読んだかのような感じがしました。
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「彼氏へのプレゼントなににする?」 「やかん!」 っていう感じの帯だったとおもうけど、そんな素敵な女の子が主人公の小説家と思ったら、L25に連載していたコラム集だったのだ。がっくし。 けど作者のそんな感性が気になるような、そうでもないような。。
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豊島ミホが好きだ。もっと好きになった。こんなに赤裸々で良いのかと思う(だって彼氏と別れたこととか……)一方、この人の飾るところも飾らないところも、そういう等身大の女なところが好きだなあと思った。
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豊島ミホさんの普段ノリのエッセイが50編。繊細な感覚と鋭いツッコミが共存し独自の世界がおもしろい1冊です。テンポよくすいすい読んでいた前半から、後半は、作者が東京を出てそしてしばらくして帰郷することに話が及んでいく。詳細は記していないだけに、作者の心中を思うと読む方も晴れない気持...
豊島ミホさんの普段ノリのエッセイが50編。繊細な感覚と鋭いツッコミが共存し独自の世界がおもしろい1冊です。テンポよくすいすい読んでいた前半から、後半は、作者が東京を出てそしてしばらくして帰郷することに話が及んでいく。詳細は記していないだけに、作者の心中を思うと読む方も晴れない気持ちになった。元気になって下さいね。
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