#9 の商品レビュー
マハさんお得意のアートに恋愛を絡ませたお話で、序盤の展開は和製ハーレクインといった趣きでした。が、何故か中盤以降から風向きが変わる……。たまには、こういうちょっと糖分高めの話もいいかなと思える人向け、いつものアート系作品のように深い話を求める人には不向きだと思われます。私は結構楽...
マハさんお得意のアートに恋愛を絡ませたお話で、序盤の展開は和製ハーレクインといった趣きでした。が、何故か中盤以降から風向きが変わる……。たまには、こういうちょっと糖分高めの話もいいかなと思える人向け、いつものアート系作品のように深い話を求める人には不向きだと思われます。私は結構楽しかった。
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著者得意の芸術に、一人の女性の人生を重ね合わせて描いた恋愛小説。人間の人生や関係性には価値観というものが最も大きく影響を与え、その脆く繊細なバランスを如何に自分らしく保ってゆける相手であるかを見極めることができるかどうかが真価であると思い知る物語。
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情熱的な大人の恋、という文言に惹かれて読んだ。原田さんのお話はどれもおもしろいのだが、これは好きかと聞かれると自分的には微妙。
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東京でインテリアアートを芸術作品として高値で売りさばく販売員のシンデレラストーリー。かなり骨太猪突猛進なシンデレラ。 展開が強引だったりもするけど、躊躇していては勿体無いと背中を押してくれる作品。
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最初の出だしは興味をそそられる展開だったが、すぐに失速。 わざとらしいというか、くさいストーリーでした。 原田マハ作品にしては退屈な内容。
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まがい物の絵のポスターを売っていた主人公が、ある日、中国人実業家と出逢い、見出されることによって、新たな世界に踏み出していく、少し切ないながらも、自分の天賦の才能とルーツに導かれていくサクセスストーリー。東京、釧路、上海が舞台。キュレーターでもあった原田マハ氏ならではの作品。
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凄く雰囲気がある作風で作品全体がもたらす空気感に好感が持てた。 上海を舞台に流れていくストーリー。映画でも小説でも中国モノの醸し出す独特の影。 この作品にもその雰囲気が上手く表現されていて。 美術アートのコレクター・バイヤーの世界が日本と上海の間で繰り広げられ、突然の出逢いがリ...
凄く雰囲気がある作風で作品全体がもたらす空気感に好感が持てた。 上海を舞台に流れていくストーリー。映画でも小説でも中国モノの醸し出す独特の影。 この作品にもその雰囲気が上手く表現されていて。 美術アートのコレクター・バイヤーの世界が日本と上海の間で繰り広げられ、突然の出逢いがリンクしてリンクして・・・繋がってゆく関係。 恋愛モノとしては設定があり得ないくらい出来過ぎていて非現実的ですが、それがまたどこか浮遊的な雰囲気を醸し出していてドラマチック。 作者本人も作家以外にアートコーディネーターというもう一つの顔をもっているため、美術知識に長けた文章の繰り広げ方は、知らない世界の勉強にもなる。 アートの世界の奥深さ。 知れば知るほど虜になる。 じんわりと染みてずっと本棚に置いておきたい作品。
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中国美術の描写が美しくてよかった。 話の内容は、どういうこっちゃ 最初に出てきた恋は、おじさまかと思ったら お金持ちの若い男だったし、 その話は適当に終わって違う恋が始まっちゃうし。 地味な女の子がすごい人生に飛び込んでいく展開があり得ないのはよしとして、なぜこういう話になったの...
中国美術の描写が美しくてよかった。 話の内容は、どういうこっちゃ 最初に出てきた恋は、おじさまかと思ったら お金持ちの若い男だったし、 その話は適当に終わって違う恋が始まっちゃうし。 地味な女の子がすごい人生に飛び込んでいく展開があり得ないのはよしとして、なぜこういう話になったのかよくわからなかった。 ほんとに、何で?って書いた人に聞きたい。
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少女漫画っぽいという点は否めないけど、こういうストーリー展開は引き込まれてしまう。 分かりにくい現代美術には、審美眼は必要なんだな、やっぱり… #9に再開するシーンでは泣いてしまった。 現実味は全くないけど、好きな作品です。
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名もない学もない女の子がプリティーウーマンさながらに中国の実業家に、見いだされて一流のアートディーラーになる。 あまりにもあり得ない展開だけど壮大なラブロマンスだと割りきればかなり面白い。知的なハーレクイーンロマンスという感じ。
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