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#9 の商品レビュー

3.8

117件のお客様レビュー

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2011/02/28

上海を舞台にした小説。 そろそろ行きたくなってきたなぁ・・・。 簡潔にストーリーを言えば、“映画プリティーウーマン”。 現実にはあり得ないほどのシンデレラストーリーなのだが、 アート界の圧倒的なディティール、上海の空気感など リアルな描写によってその世界に引き込まれていくため、...

上海を舞台にした小説。 そろそろ行きたくなってきたなぁ・・・。 簡潔にストーリーを言えば、“映画プリティーウーマン”。 現実にはあり得ないほどのシンデレラストーリーなのだが、 アート界の圧倒的なディティール、上海の空気感など リアルな描写によってその世界に引き込まれていくため、 男性でも嫌悪感を抱くことはない。 そして、この物語のキーとなる“#9”が、 単なるシンデレラストーリーから脱却させ、 物語に深みを与えている。 また、物語が進むにつれて、展開のテンポが速くなるので、 一気に読破することも可能。 上海を訪れ、明と暗とを実際に目にした人であれば、 よりこの物語は楽しめると思う。

Posted byブクログ

2010/12/16

女の願望ありありの妄想物語。美術品に心動かないと面白み半減?読み安くってサクサク読めるけど、枯れた女には妄想にしか思えない話だな。

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2010/05/01

原田マハの描く女性が好き。 この小説の女性達もステキだなーと思った。 現代版シンデレラ。 シンデレラらしく、そんなことは絶対ないだろうという展開だけれど 現代版のシンデレラの違うところは 悲しみを知ってもっとしなやかに美しくなるところ。

Posted byブクログ

2010/04/19

思うに私は「演出しよう」という意図が見え見えの文が好きではないようだ。 きっとこのお話は本として読むより映画化されたほうが面白いのではないかと思う。 私個人が小説として味わいたいのは、やっぱり江國香織の作品のような、作者独特の言い回しからなる雰囲気なのだなーと再確認。

Posted byブクログ

2010/03/21

運命のいたづらのような出会いに導かれ、上海に渡った原石のような芸術を見る目をもった女性、真紅がキュレーターとして成長していき、本物の恋にたどりつく。完成度の高い芸術作品のような小説。

Posted byブクログ

2010/05/30

山頂に登り立ったとか、 対岸に泳ぎ着いたとか、 そのような類の、 これは完結を迎えたドラマなのだ。

Posted byブクログ

2010/02/04

主人公の深澤真紅は、美術関係の職に就くなるために上京したものの現実は「ただのポスターを高額で販売する」ショップの販売員をやっている。しかも仕事の成績は芳しくない・・・ そんな真紅があるときふと立ち寄ったジュエリーショップで上海の実業家「王剣」と運命的な出逢いをする。そこから真紅...

主人公の深澤真紅は、美術関係の職に就くなるために上京したものの現実は「ただのポスターを高額で販売する」ショップの販売員をやっている。しかも仕事の成績は芳しくない・・・ そんな真紅があるときふと立ち寄ったジュエリーショップで上海の実業家「王剣」と運命的な出逢いをする。そこから真紅の運命はジェットコースターのように展開し、中国美術界へ足を踏み込むことになる。 王剣の真紅に成功者ならではの、強引な対応にはプリティウーマンを連想させるようなファンタジー要素が入ってきますが、それを受ける真紅の気持ちの揺れ─無防備に受け入れる→独占欲→嫉妬→反発など─を的確に表現しているので、現実的な話としてとらえることができます。 また、中国(上海)の状況、中国美術の詳細な記述が、脇を固めるというか話のディテールを固めることになり、物語へ引き込まれることになります。 タイトルにある「#9(ナンバーナイン) 」につても、真紅が住まわされる緑葉西路の洋館の名前でもあり、影になり真紅を支える人物の名前であり、、などいくつかの意味を持たせているのも深みを感じます。 ※真紅を支える人物がなぜ「#9(ナンバーナイン) 」と呼ばれているかは、読んでからのお楽しみとしてください。 この作品は最初と最後が現在で、途中が過去になる構成になっています。ただし、単純な過去の回想録ではなく見方によっては別の物語といってもいいくらいギャップがあります。この差は意図的なものだと思いますが、あえてこのパターンを選んだ作者のうまさ、自信を感じました。

Posted byブクログ