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天地明察 の商品レビュー

4.3

1216件のお客様レビュー

  1. 5つ

    502

  2. 4つ

    403

  3. 3つ

    167

  4. 2つ

    11

  5. 1つ

    7

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2021/10/26

教科書に載らないような人物にこんなに素晴らしい人がいたのかと感銘を受けました! 歳を経ても軽やかなポジティブさをもって描かれる春海には、時代小説らしからぬ文体、表現が合っているのかも。 その文体を良しとするか、悪しとするかは読者次第といったところ。

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2021/09/11

面白かった。何かに夢中になって必死に頑張る姿に胸が熱くなった。自分も何かに夢中になって歳を重ねたいと思った。

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2021/08/01

こちらの作品のブクログ登録日は2015年3月12日ですが、レビューを書いていなかったので、本日(2021年8月1日)書きます。 著者、冲方丁さん、どのような方かというと、ウィキペデイアには次のように書かれています。 冲方 丁(うぶかた とう、1977年2月14日 -)は、日本...

こちらの作品のブクログ登録日は2015年3月12日ですが、レビューを書いていなかったので、本日(2021年8月1日)書きます。 著者、冲方丁さん、どのような方かというと、ウィキペデイアには次のように書かれています。 冲方 丁(うぶかた とう、1977年2月14日 -)は、日本の小説家、脚本家。日本SF作家クラブ会員。 1977年、岐阜県各務原市生まれ。4歳から9歳までシンガポール、10歳から14歳までネパールで過ごす。その後、埼玉県立川越高等学校に入学。1996年、早稲田大学在学中に『黒い季節』で角川スニーカー大賞金賞を受賞し小説家デビュー。早稲田大学第一文学部中退。 作品の内容は、次のとおり。(コピペです) 江戸、四代将軍家綱の御代。ある「プロジェクト」が立ちあがった。即ち、日本独自の太陰暦を作り上げること--日本文化を変えた大いなる計画を、個の成長物語としてみずみずしくも重厚に描く傑作時代小説!!

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2021/04/23

天才の書き方が良かった 左手は火足りすなわち陽にして霊。右手は水極すなわち陰にして身。 拍手とは、陰陽の調和、太陽と月の交錯、霊と肉体の一体化を意味し、火と水が交わり火水(かみ)となる。柏手は身たる右手を下げ、霊たる左手へと打つ。己の根本原理を霊主に定め、身従う。このとき火水は...

天才の書き方が良かった 左手は火足りすなわち陽にして霊。右手は水極すなわち陰にして身。 拍手とは、陰陽の調和、太陽と月の交錯、霊と肉体の一体化を意味し、火と水が交わり火水(かみ)となる。柏手は身たる右手を下げ、霊たる左手へと打つ。己の根本原理を霊主に定め、身従う。このとき火水は神に通じ、神性開顕(しんしょうかいけん)となって神意が降りる。手を鋭く打ち鳴らす音は天地開闢(てんちかいびゃく)の音霊(おとだま)、無に宇宙が生まれる音である。それは天照大神の再臨たる天岩戸(あまのいわと)開きの音に通じる。拍手をもって祈念するとき、そこに天地が開く。そして磐戸(いわと)が開き、光明がが溢れ出る。

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2021/04/13

著者はSF作家の認識が強かったがこのような作品が書けるとは驚きだ。 ストーリー、登場人物いずれも魅力的だ。 真の悪党が全く登場しないことも好感だし読後感が素晴らしい。

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2021/01/23
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

渋川春海という主人公の物語の始まりは、「よくいる若者」の日常のようだった。こんなことをやっていていいのかという仕事に対する悩み(彼の場合は家業を継いだのだから尚更)、凌駕できない才能に出会った時の劣等感。2020年代を生きる私たちも、よっぽどの才能と幸運に恵まれた人以外は、同じような思いを抱えながら生きているのではないか。物語の舞台は江戸時代なのだが、冒頭の春海を追っているうちに、彼に少しずつ感情移入していくことに気づく。 だからこそ、最初はバラバラなように見えた彼の興味関心や経験が徐々に大きなうねりになっていった時、春海に対して興奮するとともに、自分に対する激励としても受け取ることができた。 その一方で、春海の親しい人たちが春海より先にどんどん逝ってしまう切なさ・・・。 だからこそ、春海とえんさんが最期まで添い遂げたところに救いがあって、よかった。2人のことはあまりくどくど書かれていないけど、物語にほっこりした優しさが確かに感じられました。 <以下あらすじ> 「暦は約束だった。泰平の世における無言の誓いと言ってよかった。」 江戸徳川家に使える碁方の安井家の長子として生まれた春海。江戸城での碁打ちを生業としながらも、決められた型だけを打つ上覧碁に対する飽きの気持ちを持て余し、その一方で算術に魅せられ、暦術にも関心を持っていた。そんな中、日本全国で北極星の高さを計測する事業への参加を命ぜられる。なぜ自分がこの事業に参加させられたのか? その疑問が解けたのは、事業が終わって数年後、会津藩主保科正之から、「武家の手で新たな暦を作りたい」ともちかけられた時だった。

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2021/01/11

渋川春海を主人公にした小説。新たな境地を徐々に切り開いていくあたりを、楽しく読むことができた。ただ、同じ時代小説ということで司馬遼太郎さんの作品と比べると、世情分析に基づく表現や、人物の心情表現が今一つ浅いようにも思えた。

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2021/01/07
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

渋川晴海という1人の人物の人生を通してさまざまな人の人生や時代の歩みを知ることができた。 えん、関、村瀬、保科、闇斎、安藤…たくさんの人たちとの出会いと努力、才能、閃きから実を結んだ改暦事業。鳥肌たったー。 まだまだ知らないこと、知りたいことばかり。 読めてよかった!

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2020/11/23

江戸時代を舞台にした、算術が大好きなある人に関する実際の物語。 前半は、予言めいたしかし予測できないという、不明な物を闇雲に撫で続けているような雰囲気。 後半は、不明が明らかになって前半からの予言めいた伏線が繋がり、オチが予測できつつも心穏やかには読ませない急展開。 前半と...

江戸時代を舞台にした、算術が大好きなある人に関する実際の物語。 前半は、予言めいたしかし予測できないという、不明な物を闇雲に撫で続けているような雰囲気。 後半は、不明が明らかになって前半からの予言めいた伏線が繋がり、オチが予測できつつも心穏やかには読ませない急展開。 前半と後半のセットでおもしろかった。自分は日本史について知識はないけど、この時は無くて良かったと思った。最初からオチやあらすじを知っていたらおもしろさが半減していたと思う。

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2020/11/15

歴史小説。 若手碁打ちとして江戸城に勤める「渋川春海」が、周囲の暖かい支援によって、生涯をかけ大和暦編纂を成す様を描いた作品。 登場人物が各々生き、春海の情熱、成長、人との別れに目頭が熱くなる。 特に、碁になぞらえ日本の改暦を認めさせるくだりは爽快かつ圧巻。 何度でも読み返したい...

歴史小説。 若手碁打ちとして江戸城に勤める「渋川春海」が、周囲の暖かい支援によって、生涯をかけ大和暦編纂を成す様を描いた作品。 登場人物が各々生き、春海の情熱、成長、人との別れに目頭が熱くなる。 特に、碁になぞらえ日本の改暦を認めさせるくだりは爽快かつ圧巻。 何度でも読み返したい。

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