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カラーひよことコーヒー豆 の商品レビュー

3.8

82件のお客様レビュー

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2009/12/21

電車でお化粧している女性を見つめるまなざしがいかにも小川さんらしいなぁと思いました。これくらい、心に余裕が欲しいです。

Posted byブクログ

2011/01/22

(2009.12.14読了) 女性誌「Domani」に連載したエッセイに書き下ろしを追加して、一冊にしたものと言うことです。 「Domani」は、仕事、私生活、お洒落、すべてに手を抜かず頑張っている若い女性たちのための雑誌です。 ページ数もあまりないし、話題も難しくないので、どん...

(2009.12.14読了) 女性誌「Domani」に連載したエッセイに書き下ろしを追加して、一冊にしたものと言うことです。 「Domani」は、仕事、私生活、お洒落、すべてに手を抜かず頑張っている若い女性たちのための雑誌です。 ページ数もあまりないし、話題も難しくないので、どんどん読めます。 ●インドとドイツ(7頁) 昔私はインドとドイツの区別がつかなかった。マハトマ・ガンディーが糸車を回している写真を見ると、ドイツ人は随分痩せているんだなあと思い、フランクフルト・ソーセージを食べるときは、インドの名物はなかなか美味しいなあと思っていた。私にとってインド・ドイツは、ガンディーがソーセージをかじっているような、あるいはベートーヴェンがカレーを食べているような、どうにも国境のはっきりしない不思議な国だった。 ●働く人(23頁) どんな職種であれ、仕事をしている人を見るのが好きだ。小説を書くとき、登場人物の職業を何にするかは、最も重要な問題になる。仕事さえはっきりすれば、自然とその人の人格や人生も見えてくる。働いている姿が鮮明に浮かんでくると、もう大方、小説が書けた気分にさえなる。 ●大人の女性(30頁) かつて自分が出会った大人たちを振り返ってみると、大人になることがどんなに困難かよく分かる。美しく書類を処理し、たくましくボートを漕ぎ、悟りの境地を開き、毅然と抗議し、魔法で料理が作れる人・・・・・・。自分はどの項目でも落第だ。 ●分別収集(77頁) 物を捨てるのが怖くてたまらなくなったのは、いつごろからだろう。昔はそこにゴミ箱があれば、無意識に、気楽に、ポイと捨てていた。それが燃えるゴミか燃えないゴミか、アルミかスチールか、透明なビンか茶色いビンか、などという面倒なことなど考えもしなかった。ところが今はそうはいかない。私にとって物を捨てることは、生活の中で最もエネルギーを要する行為となった。 ●映画(82頁) いままで一番感動した映画は何ですか?若い世代の人にぜひ勧めたい映画はありますか?そんな質問をされると、私は必ず『ソフィーの選択』を挙げるようにしている。 ●引越し(127頁) 私にとって、人生で最も苦手なものの一つが引っ越しである。 まず億劫なのが諸手続きの煩雑さである。ちょっと住所が変更になるくらいで、どうしてこれほどあちこち多方面にわたって手続きが必要になるのか、不思議でならない。 さらに容赦なく私を打ちのめすのは、段ボールに詰めても詰めても魔法のようにあふれ出てくる物の多さだ。 (2009年12月16日・記)

Posted byブクログ