静人日記 の商品レビュー
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静人日記 「悼む人」の姉妹編といった物語です。 「悼む人」の執筆の元となった著者が3年間つけ続けた”静人日記”をベースにして作られた別の物語です。 前半部は日記そのままの記述です。”これが続いた後にどういった仕掛けがされているのか?”という興味で読み続けることができましたが、そういった興味がないとなかなか続かないかと思います。中盤から静人と旅先での人との関わりが徐々に増えていき、後半部では聾唖の障害を持つ遥香さんとう女性が大きな役割を担うことになります。 静人の抱える心の闇。止めることができない悼みの旅。 とてもしんどい内容ですが、死を考える一つの視点にはなると思います。最後に出てくる猫に救われた思いです。 本書を読まれる前に「悼む人」を読むことをお勧めします。 竹蔵
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随分前に前作の悼む人を読んだことがあり、その続編があるとは知らずにたまたま読む機会が持てた。 読み始めてすぐにこれは中々読み続けられないと思い少しずつ何日かかけて読み終えた。 感想は正直重たくて、読み続けるのはしんどい。 救いがあったのか無かったのかも分からない。 主人公の悼みを...
随分前に前作の悼む人を読んだことがあり、その続編があるとは知らずにたまたま読む機会が持てた。 読み始めてすぐにこれは中々読み続けられないと思い少しずつ何日かかけて読み終えた。 感想は正直重たくて、読み続けるのはしんどい。 救いがあったのか無かったのかも分からない。 主人公の悼みを続ける生活と普通に生活をするとの違いもよく分からなくなった。 迷いながらも生きていくのはどんな生活を送っていても同じ事なのかもしれない。
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さらさらと読むことができた。人間って不思議なもので、死者になったとたんに忌み嫌うものとなったり逆に妙に美化されすぎたりする。どんな人もかつては良いところも悪いところもある、私たちとなんら変わりない生活を送っていたのにもかかわらず。 静人という架空の人物を通して、多くの人の生と死を...
さらさらと読むことができた。人間って不思議なもので、死者になったとたんに忌み嫌うものとなったり逆に妙に美化されすぎたりする。どんな人もかつては良いところも悪いところもある、私たちとなんら変わりない生活を送っていたのにもかかわらず。 静人という架空の人物を通して、多くの人の生と死を考えることができた。
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もしこれが本当に日記なら、他人には理解できない情報の断片となるはずだ。しかし、この日記は、状況描写、心理描写が丁寧で、最初から他人が読むことを前提に書かれている。だから、これは日記ではなく、人の死を悼む場面限定の短編小説集である。作者は静人になりきるため、3年間,この日記を書き続...
もしこれが本当に日記なら、他人には理解できない情報の断片となるはずだ。しかし、この日記は、状況描写、心理描写が丁寧で、最初から他人が読むことを前提に書かれている。だから、これは日記ではなく、人の死を悼む場面限定の短編小説集である。作者は静人になりきるため、3年間,この日記を書き続けたのだという。しかし、作者が本当に静人になりきりたいなら、こんな蛇足的な小説を書くのではなく、実際に「悼む」行為を現場で行い、そのルポを書けばいい。その作業をもし1ヶ月でも続けられたなら、私は作者を偽善者ではないと信じられただろう。
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2012.4図書館で借りて読了。 時系列的には「悼む人 」より以前の静人の行動になるのか? 静人が悼む人達の背景にある出来事は、どこかで聞いたことのある事件や事故が多い。私達がなんとなくしか覚えていないそれを、ひとつひとつ記録し記憶してる静人は、悪い言い方をすれば、やはりどこか病...
2012.4図書館で借りて読了。 時系列的には「悼む人 」より以前の静人の行動になるのか? 静人が悼む人達の背景にある出来事は、どこかで聞いたことのある事件や事故が多い。私達がなんとなくしか覚えていないそれを、ひとつひとつ記録し記憶してる静人は、悪い言い方をすれば、やはりどこか病んでるように見えるのが普通だろう。だから、彼にやり場のない怒りをぶつける遺族の気持ちもわかる。だけど、これは静人の日記で彼の苦悩がわかるから、彼の行動によって少しでも救われる人達がいるとホッとする。しかも「悼む人」では、死にしか対峙してないような彼が、きちんと今から産まれてくる命も見つめていて安心した。しかし、ここでも心を動かされた女性とお別れ…。小説とはいえ、静人の今後を心配してしまう。
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映画「悼む人」を見て、まだ読んでなかった本作を読む。あとがきを読むと作者が静人になりきって3年間に渡って書いた日記とのことだった。小説「悼む人」とはちょっとストーリーも違っていて、静人はここでも違った恋をする、それもなかなか可愛い恋で微笑ましく、アナザー悼む人と言っていいだろう。本作は映画にもかなり影響を与えているように思うし、演技人の熱演で素晴らしい出来だったので、悼む人を呼んだ人は映画も見るようお薦めする。
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まだ途中読みですが…。 2年ぐらい前に「悼む人」を読んで衝撃を受けてしばらくしてから図書館でこの本に出会いました。 読んでいくのがすごく苦しい。 「悼む人」の内容結末がうろ覚えになっているのだけど、静人が放浪して、事故や事件で亡くなった人を悼む行為をするようになったのは親友の死...
まだ途中読みですが…。 2年ぐらい前に「悼む人」を読んで衝撃を受けてしばらくしてから図書館でこの本に出会いました。 読んでいくのがすごく苦しい。 「悼む人」の内容結末がうろ覚えになっているのだけど、静人が放浪して、事故や事件で亡くなった人を悼む行為をするようになったのは親友の死からだったか…。 最近自分にとっても身近でもあり、遠くもあり…という人がたてつづけに2人亡くなり余計に心に響く。静人のような人がいたらきっとその人たちも悼んでもらえたのかな…。 でも、私の人の親。自分の子どもが静人のように死にとらわれるようになったらすごく悲しい。 親を悲しませてまで赤の他人の死を悼んでどうするの? あなたにはあなたの生きる使命がほかにもあるでしょう?と思う。どこまでいったら満足なの? それでも悼み続けたいというなら、僧侶の道に入ったらいいと言ってしまうでしょう。 お坊さんで生前の故人のことを聞いてくれる人は今まで会ったことがないし、私が遺族だったらそんなお坊さんにお経をあげてもらえたらすごく嬉しいし辛い気持ちも癒されそうな気がするのだけど…。 仏の道に進むいうことは彼にとってはまた違うことなのかな…。
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生前どんな人であろうとも、悼みに差別はすべきでない。そのような静人の考えもまた主観的なもので全ての人に受け入れられるものでなく、悼みという行為の難しさを感じた。
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「悼む人」の続編。やはり前作同様、この物語も何だか不思議な心地にさせる。死ぬとは一体なんだろうか、愛される、愛された、幸福であったと云う証とはどういう事なのか…私には明確に答える事ができない。作中、何度も胸が苦しくなる。それなのに涙がこぼれ出る琴線には辿り着かない。だからか悲しい...
「悼む人」の続編。やはり前作同様、この物語も何だか不思議な心地にさせる。死ぬとは一体なんだろうか、愛される、愛された、幸福であったと云う証とはどういう事なのか…私には明確に答える事ができない。作中、何度も胸が苦しくなる。それなのに涙がこぼれ出る琴線には辿り着かない。だからか悲しいと慈しみや愛おしさの合間を漂うような、つかみ所の無い心境にさせられる。主人公とある女性のやり取りの場面などは、揺れる胸の内の描写が切なくも苦しくもあり、身悶えしてしまう…読了の後、感動したなどと簡単に表現したくない、我が胸中の奥底にベトリと残る優しいのか悲しいのかよく分からない何かをゆっくりと繙き理解してみたい。 出来れば前作の「悼む人」から読んで欲しい。この物語は僕に取っては本当に素晴らしい出会いであった。
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他人の日記を盗み見、もしくは短いエッセイか連作短編小説集を読んでいる感じ。 盛り上がりも下がりもなく、ただただ淡々と進んでいく。きっと作者の体験でもあるラストの身重の猫のエピソードが書きたかったのでしょうね。個人的にはタキさんと静人のやりとりが一番共感できるエピソード。 世の中に...
他人の日記を盗み見、もしくは短いエッセイか連作短編小説集を読んでいる感じ。 盛り上がりも下がりもなく、ただただ淡々と進んでいく。きっと作者の体験でもあるラストの身重の猫のエピソードが書きたかったのでしょうね。個人的にはタキさんと静人のやりとりが一番共感できるエピソード。 世の中には自殺する人は多いが、逃げたい物から離れた場所まもしくは一番大切な人のそばを選ぶ傾向があるんじゃないかな。自宅外で自殺を選んだ場合のほとんどが追い詰めているのは家族なんだろうな。
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