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強い者は生き残れない の商品レビュー

3.9

25件のお客様レビュー

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2025/02/06
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新潮選書強い者は生き残れない 環境から考える新しい進化論 昔は、グールドなどの進化論のお話(学術書ではない)をよく読みましたが、最近はご無沙汰でした。 環境変動説を考えると、生き物は環境からいかに独立するか?という方向性で進化してきた。環境から独立する方法として、多産型となることや移動すること、体温を保つことなどの戦略がありますが、環境を変えるという方法が発展して、巣を作る、農耕をすることが生まれ、人特有の大幅に環境を作り替えることに至りました。これが、一つの主旨。 もう一つの主旨としては、ダーウィンの進化論、総合学説、環境変動説では生き残りのための最適解が異なるという点です。その説明をするために、ゲーム理論が簡単に要約されています。 そのほかにも具体的な様々な学説や研究結果が要約されていて、なかなか勉強になります。 でも、本書の最終的な目的は、現状の資本主義の行き着く先を語ることのようです。 なかなか説得力のある話としては、漁業や農業を行う際に、自然環境を傷つけないで得られる収益は2-5%なのに対して、自由経済の収益は5-19%、自由投資の収益は50-200%となっており、ゲーム理論の最適解を常に求める資本主義が発展すればするほど、生物資源を枯渇させていくという論旨です。 その上で、有限の資源を考慮すると、もっとも効率が良いのは、共生という戦略だと著者は説きます。 でも、もともと壊れている人の本性のままにこのまま走り続けて、他の生き物を巻き添えにして第4回目の大量絶滅に至ると竹蔵は思っています。だって、一汁一菜の生活には戻れないですよね。 竹蔵

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2024/01/13

面白い本だった。生物学の本だと思ったのだが、最後は経済的な話になった。民主主義の衰退は今の自民党そのものだと思う。生物の進化というより生存維持に関する話でした。

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2021/12/21

農学部図書館のアルバイト学生の方に図書を推薦いただきました。テーマは「植物」です。 ☆推薦コメント☆ 現在生き残っている生物は「強い者」ではない。 では現在生き残っているのはどのような種なのか? 現代の生物がどのようにして生存してきたのか その生態が様々な生物を通して紹介されて...

農学部図書館のアルバイト学生の方に図書を推薦いただきました。テーマは「植物」です。 ☆推薦コメント☆ 現在生き残っている生物は「強い者」ではない。 では現在生き残っているのはどのような種なのか? 現代の生物がどのようにして生存してきたのか その生態が様々な生物を通して紹介されています。 ☆信州大学附属図書館の所蔵はこちらです☆ https://www-lib.shinshu-u.ac.jp/opc/recordID/catalog.bib/BB00214016

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2021/07/25

素数ゼミで有名な著者の本 進化論からゲーム理論や血縁選択、包括適応度、そして素数ゼミへの解説は面白い 環境への適応だけでなく、交配による生殖機会の減少から絶滅という説明は興味深い ある環境へ完全に適応することは、逆に環境変化による絶滅の可能性が増すというのは、当たり前だけどなるほ...

素数ゼミで有名な著者の本 進化論からゲーム理論や血縁選択、包括適応度、そして素数ゼミへの解説は面白い 環境への適応だけでなく、交配による生殖機会の減少から絶滅という説明は興味深い ある環境へ完全に適応することは、逆に環境変化による絶滅の可能性が増すというのは、当たり前だけどなるほどと思う 環境への最適化というダーウィン的な進化論を裏から見ると、絶滅の可能性を避けていくというもう一つの進化論が見えてくる

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2019/01/20

「素数ゼミの謎」の著者で松浦君の研究者仲間でもある吉村先生の本。 ネオダーウィニズム的な観点からするとずいぶんとエキセントリックな話がそこにあって、熱い。とはいえ、ちゃんとこれまでの自然選択理論の上に立脚するロジックで展開されているし、丁寧に書いてあるので読みやすいと思う。 ...

「素数ゼミの謎」の著者で松浦君の研究者仲間でもある吉村先生の本。 ネオダーウィニズム的な観点からするとずいぶんとエキセントリックな話がそこにあって、熱い。とはいえ、ちゃんとこれまでの自然選択理論の上に立脚するロジックで展開されているし、丁寧に書いてあるので読みやすいと思う。 あとがきにあるけど吉村先生も小学生の頃から生物学の研究者になりたかったのか。松浦君も同じことシロアリの本に書いてたけど、エッジの効いた人たちのコケの一念と溢れる好奇心はホントにスゴい。感服。

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2018/11/12

非常に興味深い本だった。進化論がこんなに面白いものだとは思わなかった。生物の栄枯盛衰から、国家、社会の栄枯盛衰まで語れるとは思わなかった。下手な経済本を読むよりも、よっぽど目が開かれた。一見するとそうは見えないが、現代の行く末を暗示する書だと思う。

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2016/11/30

自分で基本から考えること が最大の能力である。 友人・親友を作ることが環境不確定性に対する対応として最も有効。

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2015/03/30
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※このレビューにはネタバレを含みます

ちょっと読みにくいけれど、進化について勉強するつもりがあるならば一読しておくと良い本。 おそらく数学としてのゲーム理論としては食い足りない部分もあると思うけれど、実感としてのゲーム理論の不備などがわかりやすく説明されている。 道徳の意義についても、軽く扱われているので、面白いと思う。

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2015/01/28

タイトルにひかれて読み始めました。素数ゼミの話で著者のことは知っていましたが、本は読んでいませんでした。私は、このタイトルを見て、すぐに次のように感じました。やはり、ユニクロもマクドナルドもいずれは行き詰る。もちろん、著者は生物が専門だから、企業の話にまで及ぶとは思っていませんで...

タイトルにひかれて読み始めました。素数ゼミの話で著者のことは知っていましたが、本は読んでいませんでした。私は、このタイトルを見て、すぐに次のように感じました。やはり、ユニクロもマクドナルドもいずれは行き詰る。もちろん、著者は生物が専門だから、企業の話にまで及ぶとは思っていませんでしたが、でも生物の中から出てくる普遍的な話として、そういう結論に持っていけるのではないか、そう期待したのです。なにも、ユニクロやマクドナルドを敵対視しているわけでもなく、頻繁に利用させていただいています。しかし、あまりにもこの不況の中(不況だからこそか)うまくいっているのが、へそ曲がりの私には気に入らないのです。それで、結果はどうだったのか。結局環境というモノは変化するわけで、ある環境にうまく適応して勢力を伸ばしたとしても、環境の変化に弱ければ、結局は滅びていく。まあ、どんな環境ででもそこそこに生きていけるくらいが一番いいのだ。そんなふうに読み取れました。そう思って本書を閉じると、ちゃんと帯の後ろ側には「最強より「そこそこ」!」と書いてありました。しかし、いろいろと生物の興味深い話題が登場してきたのですが、結局覚えているのは顔に住み着いているというダニの話だけ。情けない。まあ、それが最も強烈だったわけですが。それから、あとがきに書かれている著者の生い立ち。ここだけ読んでも本書を読む意味はあります。

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2014/07/16

”種が生き残るための戦略”という観点では、企業や集団の存続などを考える上でとても参考になる。 そうした社会科学的なテーマにも、やはり数理的な考察は必須であり、いわゆる”哲学”的なアプローチはそれを理解してからの話だということ、それゆえ理系を落ちこぼれたから哲学、といった人の話は信...

”種が生き残るための戦略”という観点では、企業や集団の存続などを考える上でとても参考になる。 そうした社会科学的なテーマにも、やはり数理的な考察は必須であり、いわゆる”哲学”的なアプローチはそれを理解してからの話だということ、それゆえ理系を落ちこぼれたから哲学、といった人の話は信用できない、ということを読みながら思った。この本は専門書ではないので数式などは出てこないが、数理モデルを数式レベルで考えて、きちんとシミュレーションした結果の考察であることがよくわかる。 そうしないと実効性のないホラになってしまう。日本の「哲学者」の書くものはほとんどがそんなホラでできている。

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