太陽の庭 の商品レビュー
敗戦によって神を信じなくなった人々に、神は必要ない。神に縋るよりも自分を信じたほうが国は栄える。事実、神の存在を信じる人々が多く住む国では、神の存在を理由に終わりの見えない戦争をしている。終わらない戦争は発展を蝕む。 (P.191)
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読んでいるときは夢中になれるが後味がわるい。 旧家の相続争いあり、近親相姦あり、令嬢たちの愛憎あり。宗教あり。官能あり。くすぐられるポイントがありすぎてそれゆえにちょっと詰めこみすぎでは、と。
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思った以上に良かった。 今迄読んだのとは違うジャンル。幅広いし、それぞれちゃんと深いし、すごい。 一気に読み終わった。
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「雨の塔」の関連作品ということで読んだけれど、予想していた雰囲気と違って驚いた。 表題作以外は、幻想的な作風でわりと好きでした。 表題作はそれはそれで面白かったんだけど、他と比べると若干浮いてる感があった気がした。 例の大学の裏事情については真相を知ってしまうとちょっと幻滅だっ...
「雨の塔」の関連作品ということで読んだけれど、予想していた雰囲気と違って驚いた。 表題作以外は、幻想的な作風でわりと好きでした。 表題作はそれはそれで面白かったんだけど、他と比べると若干浮いてる感があった気がした。 例の大学の裏事情については真相を知ってしまうとちょっと幻滅だったんだけど、「雨の塔」の彼女たちがなぜあんなにあの学校に入るのを嫌がっていたのか納得がいったので、その点は良かった。
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和琴を手にかけるシーンも読んでみたかった。永代院の流れをみれたのは面白かったし、雨の塔とのかんれんも楽しめた。
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この独特な雰囲気、好き。 閉鎖空間だからこその空気感が良かった。 おとぎ話を読んでいるような感覚の中、表題作(といっていいのか・・・)に入った瞬間、急に現実に引き戻された感じがしたけれど、だからこそ纏まりがあって読みやすい作品だったと思う。 この作者の作品を読むのは初めてだったけ...
この独特な雰囲気、好き。 閉鎖空間だからこその空気感が良かった。 おとぎ話を読んでいるような感覚の中、表題作(といっていいのか・・・)に入った瞬間、急に現実に引き戻された感じがしたけれど、だからこそ纏まりがあって読みやすい作品だったと思う。 この作者の作品を読むのは初めてだったけれど、ちょっと癖のある作品を書くイメージがあるので、別の作品も読んでみたい。
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「雨の塔」の世界の外側を描いた作品。宮木さんの作品って、耽美派的な作品からワーキング・ウーマン的な作品まで幅広いけれど、耽美派というには社会に対する意識が強く、自然に「閉ざされた空間」の外に視線が向いていってしまうのだろう。ただここではそれが、砂の城のまわりを掘り進めて行ったら、...
「雨の塔」の世界の外側を描いた作品。宮木さんの作品って、耽美派的な作品からワーキング・ウーマン的な作品まで幅広いけれど、耽美派というには社会に対する意識が強く、自然に「閉ざされた空間」の外に視線が向いていってしまうのだろう。ただここではそれが、砂の城のまわりを掘り進めて行ったら、その城は崩れちゃいましたというようなところがあって、作品内部の展開とその作品のメタ的な位置づけがパラレルになっているような印象を受けた。昨日たまたま読んだセカイ系の作品に対する解説(小森健太郎)にもあったけど、そういう外側は作者だけが知っている設定としてとどめておくのが良かったのではないかと思う。まあでもそれをやっちゃうのが宮木さんなんだろうな、というのは最近わかってきた。
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『雨の塔』からここに辿り着くとは……時間軸はぐちゃぐちゃだけど。 神は暴かれ、楽園は滅びるが、その朽ちてゆく様すらどこか夢のようだった。耽美。 個人的にはどこまでも少女小説的な『雨の塔』の方が好きだけど、二冊揃えて読んだほうが深みが増すかもしれない。
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雨の塔から読んだのだけど、雨の塔ともリンクした(というか同じ世界が舞台)の話。両方読むといいのかも。
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閉鎖的な空間で繰り広げられる出来事のひとつひとつが耽美的でした。 もしかしたら、この今の日本でも起こっているのかも・・・という気になります。庶民にはわからない、特級階級の人たちの世界。
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