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太陽の庭 の商品レビュー

3.4

29件のお客様レビュー

  1. 5つ

    2

  2. 4つ

    10

  3. 3つ

    8

  4. 2つ

    5

  5. 1つ

    0

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2012/09/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

表紙があまり好きじゃないな…と思いながら、花宵道中がおもしろかったので購入。表紙なんか全く気にならないほどおもしろかった。そこに存在しているのに、誰も知らない、地図にも存在していない一族。こういう話って今までなかった気がする。終盤で出てくるメディア目線も新鮮でよかった。日本人が好きな滅びの美学を前面に出している感じ。個人的には滅びてしまわない結末を期待してしまった。

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2012/03/22

昔から、閉ざされた世界の話が好き。 楽園が傾きはじめて、終わりに向かう寂しさがひときわ美しいのです。 ひとに求められなくなった神様と家のお話。 浮き世離れしててうす暗くて、とっても好みです。

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2012/01/24
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

久々に一気読み。 どこからが由継の陰謀なのか。 鞠絵の行動も実は陰謀のうちなのか、なんて思ってしまった。 どろっとしたお家物が時々無性に読みたくなるので満足でした。

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2011/11/08

日本の政財界から密かに「神」と崇め奉られる存在「永代院」。外の世界と隔絶されて生きる「神の子供たち」が知るのは愛情か、憎悪か。彼らが見る永代院最後の日とは――幻想少女小説。先に雨の塔を読んで、岬の女子大の存在意味に???だったのですが、こちらの本で明かされました。特殊な永代院の世...

日本の政財界から密かに「神」と崇め奉られる存在「永代院」。外の世界と隔絶されて生きる「神の子供たち」が知るのは愛情か、憎悪か。彼らが見る永代院最後の日とは――幻想少女小説。先に雨の塔を読んで、岬の女子大の存在意味に???だったのですが、こちらの本で明かされました。特殊な永代院の世界に入り込み、おもしろかったです。考えていたよりもはるかにエグいですね、永代院……。

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2011/08/23

「雨の塔」が果ての物語なら、こちらは底辺の物語といった感じ。 背景的な事柄が明かされているが、息苦しいような雰囲気は同じ。 でも、女の人だけが主体になっていない分読みやすかった。

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2011/06/18
  • ネタバレ

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雨の塔よりこちらのほうが好き。 というか、筆力がぐーんと上がっている気が。 心地よい読みやすさとか、躊躇しない耽美な世界観だとか。 ダヴィンチで、私の持っているエミリーテンプルキュートの ワンピースと同じワンピースを着たこの作家さんを 見かけて、あらゆる意味で複雑な思いで、 でもおもしろい本を読みたいという気持ちにあらがえずに 本を手に取り、3年くらい経ったでしょうか。 あれから嶽本野ばら氏が解説なんかを書いているのも目にして、 このまじめな宮木あやこさんは嶽本氏がうかうかとしている間に すごい作家さんになると思っていたら、案の定たくさん書いて 確立したひとになっていました。 長野まゆみのような躊躇しない耽美な世界観、でももっと ねばついた、現実味はないのにとても生々しい、そしてそれすらも 美しく書いてしまうので、長野まゆみは長野まゆみで私に 必要なものなのだけど、このひとの作品はこのひとの作品で 私にとって必要なんじゃないかと思えてきました。 正直なところ、限られた永代院の中でおとぎ話を永遠に読んでいたいくらいでしたけれど、そうするとただのライトノベルになるんだろうな。この結末、作家さんのひとつの答えにたどり着いてこその文学なんでしょう。神は今、必要なのかということへの答え。 それは人それぞれだから、これはこれでひとつの答えとして 「はい」と飲みこみましたが、途中からなぜか泣けて仕方なかった 私には神という存在が必要だし、当然のように在るものとして 思っているんだろうなと思いました。 太陽の庭~聖母のくだりは、現代なら当然おこりうることと思いつつも、腹立たしいというか悲しいというか。 こんなふうに思うとは自分でも結構意外。 あくまでもこの話はファンタジーですが。 もっと軽く感想書くと、やっぱり1章が一番好き。 形式的なものは美しい。光源氏はやっぱり全ての基本。 名前も美しい。かわいらしい駒也が困る。 しかしあえて、なのか仕方なかったのか分からないけど 駒也対和琴の部分をきちんと読みたかった。心から。 スピンオフで書いてほしいくらい。 淡々としているのはいいけど、こういう読書サービスはあっても 良いと思うのです。 桜庭一樹とかだと、こういうのひょうひょうと書いちゃいそう なんだけど、、、 宮木あやこで「あー、この世界観大好き!でももうおなかいっぱい!」ていうのを味わいたいです。

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2011/05/28

雨の塔と話がリンクしていると聞いて購入。他のレビューでも言及されていた通り、終わり方が何だか急展開かも…。設定、文体、全てが自分好みで面白かった!

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2011/03/02

語り手が次々変わっていくのに、世界を知れば知るほど、 なぜかひどく閉塞感が漂う。 http://feelingbooks.blog56.fc2.com/blog-entry-549.html

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2011/01/19
  • ネタバレ

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おとぎばなし、でミステリー風味のファンタジー。 ★3と★4の間くらい。 たとえば予言の自己成就な呪い。 たとえば群集の煽られかた。 たとえばどこまでも属する階層から抜け出せない思考。 細かい部分が鋭利にリアルだから、美しく飾り付けられた作り物の大枠に気持ちよく酔える。 ただ、白い子供の描かれ方があまりにも「手招くフリーク」で論じられたとおりの異形パターンで、急に現実に戻ってあれこれ関係ないことを考え始めてしまった。 うっとりひたりたかったのに残念。 それはそれとして「雨の塔」読みたくなった。

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2011/01/09

以前読んだ『雨の塔』と同じ世界の様です。時代が一緒かどうかは不明。 『雨の塔』と同じ閉鎖的な世界の話ですが、こちらの世界は崩れてしまいました。 崩れゆく過程を重視するからか、『雨の塔』の様な濃密な人間関係はありませんでした。 そこがちょっと残念。

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