初夜 の商品レビュー
イアン・マキューアンの作品で比較的、軽く読める感じでした 好きなのは、独特の着眼点?っていうの? 毛穴に至るまでの細部の描写と 上手いのか上手くないのかよくわからない比喩と それらを無感動な姿勢で淡々と綴ってゆく感じ ある夜(若い新婚さんの初夜)を結び目として そこに結び着くま...
イアン・マキューアンの作品で比較的、軽く読める感じでした 好きなのは、独特の着眼点?っていうの? 毛穴に至るまでの細部の描写と 上手いのか上手くないのかよくわからない比喩と それらを無感動な姿勢で淡々と綴ってゆく感じ ある夜(若い新婚さんの初夜)を結び目として そこに結び着くまでの二本の糸(二人の過去)と そこからまた別れていく二本の糸 面白かったです 自分を冷静に分析しすぎるのも良くないのかしら なんて
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週間ブックレビューがきっかけ。 1960年初頭のイギリス。 フローレンスとエドワード。 美しい文体ってこういう事なのね。 原文はどんな事になっているんだろう。 透き通ってて繊細なのに儚げではなく、落ち着いているのに重くなく、そういう点からすると惹かれる小説。 残念な事にスト...
週間ブックレビューがきっかけ。 1960年初頭のイギリス。 フローレンスとエドワード。 美しい文体ってこういう事なのね。 原文はどんな事になっているんだろう。 透き通ってて繊細なのに儚げではなく、落ち着いているのに重くなく、そういう点からすると惹かれる小説。 残念な事にストーリーが苦手。 「ごめんなさい」って何回も謝りたくなる。 ふたりを好きになったのに。 他の作品にも挑戦しよう。
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そんなに長い話ではないし、たった一夜の出来事を描いているのに、すごく長い物語を読んだような感じがしました。現代でもきっとこういう行き違いはあるのだろうな。なんとも苦い、切ない気持ちになりましたがまた著者の本を読みたいです。
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結婚式の後、初めての夜を迎えた二人がセックスに対する意識の違いから別れてしまう小説。結婚すれば当然セックスとなると思う新郎エドワードとそれを受け入れがたいと考える花嫁フローレンスの感情と情景が描かれる。 テーマがセックスというデリケートなものであるので小説になるが、現実でも結局、夫婦と言えども他人であるから、さまざまな事柄に価値観が違うこともある。お互い受け入れ難い価値観があったり、将来の目標が違うなら、別れるのも選択肢だろうなぁ。傷が深くなる前に別れられた主人公はある意味幸せだと思う。
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スコットランドへ持って行った3冊のうちの1冊。ブッカー賞作家の短い長編小説で、川上未映子さん曰く「最高に美しい恋愛小説」。全体の5分の4までは、どちらかというと説明的な地の文章がつづくのだが、残りの5分の1で、抜き差し成らない男女の会話とその後の数十年という時間が流れ、些か手際が...
スコットランドへ持って行った3冊のうちの1冊。ブッカー賞作家の短い長編小説で、川上未映子さん曰く「最高に美しい恋愛小説」。全体の5分の4までは、どちらかというと説明的な地の文章がつづくのだが、残りの5分の1で、抜き差し成らない男女の会話とその後の数十年という時間が流れ、些か手際が良過ぎる気もしたけれど、イーサン・ホークのいくつかの映画(『ビフォア・サンセット』や『痛いほどきみが好きなのに』)を思い起こし、胸がつまった。「ふと気づくと、彼女は訊いていた。『あれはナイチンゲールかしら?』『ブラックバードさ』『夜なのに?』彼女は失望を隠せなかった」。恋愛におけるやり場のなさは、人生におけるやり場のなさでもある。
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「仲のよいほぼ無言状態という毛布がふたりの違いを覆い隠し、彼らを縛りつけると同時に盲目にしていたからだ。彼らは意見が分かれるのをずっと怖がっていたが、いまや彼の怒りが彼女を開放した。」 噂のイアン・マキューアン!! やっとのことで1冊読むことが出来た。 想像以上に読みやすく面...
「仲のよいほぼ無言状態という毛布がふたりの違いを覆い隠し、彼らを縛りつけると同時に盲目にしていたからだ。彼らは意見が分かれるのをずっと怖がっていたが、いまや彼の怒りが彼女を開放した。」 噂のイアン・マキューアン!! やっとのことで1冊読むことが出来た。 想像以上に読みやすく面白かった。 そして、この物語は読む人によって全く異なる印象をうけることまちがいなし!と心から感じたのだった。 私、ぐらいの年令になってしまうと、やはり若い人を見るようにどこか微笑ましく思ってしまう部分もあった。 背景は、どうしようもなく、持って生まれたその出自、は変えられないのだと思ったし、乗り越えられない何かもあるのではないかと思うのだった。 久々の恋愛小説!? たった数時間の出来事をここまで広がりを持って展開できるなんて、、、やはり、凄い! ますますこの著者の作品を読んでみたくなった。 【7/20読了・初読・大学図書館】
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愛し合って結婚したはずなのに、愛した相手を思いやった挙句がこんな結果になっちゃって・・・って感じ?でも相手を思いやる以上に自分に正直でいようと思うと、こういうことになっちゃうのかな。いろんな意味で開けっぴろげな現代ならこんなことは起きないのかな、となると良くも悪くも古き良き時代と...
愛し合って結婚したはずなのに、愛した相手を思いやった挙句がこんな結果になっちゃって・・・って感じ?でも相手を思いやる以上に自分に正直でいようと思うと、こういうことになっちゃうのかな。いろんな意味で開けっぴろげな現代ならこんなことは起きないのかな、となると良くも悪くも古き良き時代ということなのかな、とも思う。 「切ない」とか「ほろ苦い」っていうのはこういうことなんだろうな。
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静かな、そして登場人物の心の機微が丹念に描かれた秀作。 性の解放が叫ばれる以前のイギリスの、 慎み深くいることを余儀なくされていたがゆえの悲劇を描いている。 美しい作品。 現代では理解できない人の方が多いのだろうけれど・・・。
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お互いに愛している しかし若さゆえ言い出せない、相手を思いやればこそ その時代の理想的なプライドと遠慮がある 初めて本音をぶつけたことで 思い描いていたこれからの二人の人生を壊す人生のひと時が 過去との行き来のなかで描かれている。 喧嘩別れするときには、少なからずこのような心理...
お互いに愛している しかし若さゆえ言い出せない、相手を思いやればこそ その時代の理想的なプライドと遠慮がある 初めて本音をぶつけたことで 思い描いていたこれからの二人の人生を壊す人生のひと時が 過去との行き来のなかで描かれている。 喧嘩別れするときには、少なからずこのような心理が お互いに働いていると、思い出したり教訓にしたり 若くて許せなかったことが、年齢を重ねて人生にとっては 些事に感じたり、あの時は赦せなくても 時がたてば/今となっては、だったり 自分が動かなかったことで、取り戻せないありえた未来を 思い起こしたりだったり。時代の転換点であったとしても 「一度かぎりの」初夜であることが意味ある作品。
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[ 内容 ] 歴史学者を目指すエドワードと若きバイオリニストのフローレンスは、結婚式をつつがなく終え、風光明媚なチェジル・ビーチ沿いのホテルにチェックインする。 初夜の興奮と歓喜。 そしてこみ上げる不安―。 二人の運命を決定的に変えた一夜の一部始終を、細密画のような鮮明さで描き出...
[ 内容 ] 歴史学者を目指すエドワードと若きバイオリニストのフローレンスは、結婚式をつつがなく終え、風光明媚なチェジル・ビーチ沿いのホテルにチェックインする。 初夜の興奮と歓喜。 そしてこみ上げる不安―。 二人の運命を決定的に変えた一夜の一部始終を、細密画のような鮮明さで描き出す、優美で残酷な、異色の恋愛小説。 [ 目次 ] [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
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