白いひつじ の商品レビュー

長野まゆみ【著】

2024/02/24

高校生の頃に読んだものをもう一度読み直し。

そういえばこういう話だったな、と思うと同時に、私はこんな"洒落た"大学生にはついぞなれないまま4年間を過ごして卒業し、社会人になってしまったなと思いました(その今ですらここに登場する彼らよりよほど子供っぽいのですが)
具体的な内容をほぼ覚えていなくてもスルスル読めたのは一度読んでいるからというのもありそうですが、そもそも読みやすい文章なんだと思います。

2022/09/23

　幼少期の手品シーンとエビローグでの種明かしが繋がった、明かされるまでは、とても不思議な物語だった。大学学生、下宿、郷里やお店の様子、浜、海など、風景が匂いたつようで読んでいて心地よい。

2021/11/14

好き！ミステリの技法（最後にネタばらし）で描写されるBL当たり前に好き。続きが読みたくなる。

以下ネタバレ。
安羅の容姿について具体的に描写があったあと、百合子が同程度の美貌の持ち主であると白熊のセリフでさりげなく表現するのさすが〜と思う。
あと安羅が百合子はキス上手いと言ったり、多比本が安羅なら裸で抱き合う方が気持ちいいというのもなんで知ってるんだろう？（すっとぼけ）
まあ安羅はヘテロの示唆があるけど、百合子と鳥貝以外にもメンバー間で何か話ありそう（作れそう）なので欲しいです。

2021/05/03

長野先生は、強引俺様×はっきりしない主人公が好きだなぁ、またこのパターンかと思って読んでいたら、後半地元へ帰る辺りから面白くなった。
珍しく嫌なタイプの女の人が出て来ないのが良い。

でもやはり初期作品のようなときめきは感じない。

数年前だが、長野先生に目の前でサイン入り蔵書票を貼って頂いた記念の本である。憧れの存在に最高に緊張した。

2021/01/13

中学、高校のころ、長野まゆみが大好きで、たくさん読んでいたのですが、近頃は全く読んでおらず…。久しぶりに手に取りました。
学生の頃、謎のまま終わってしまった謎の意味をずっと考えていて、そういうところが好きだったのですが、この小説は、伏線は全て回収でした。あれれ？
読んでない小説もまだまだあるので、他のも読んでみようと思います。

2020/01/11

図書館で見かけ、題名が気になって借りて読んだ。
白いひつじとは何なのか？人間関係も含め、謎解きみたいな青春小説。
印象に残った文章
⒈ 世の中にはいろいろな生きかたがあって、正解なんてものはないんだって
⒉ 坊主はツバメがいっぱいいる春の海辺で生まれたんだ。
⒊ 最初から、ひつじは白だけなんだ。

2019/10/22

BLだけれど、ミステリー要素も強くなってて、謎解きじゃないけど、答えも出て(長野作品は謎は謎のまま終わるのが多い気がする)良かった。
表紙はハンマースホイ。前にも使ってた気がする。
海じゃないんだなー、絵から考えたのかなーみたいな。

名前が全員難読。

どうでもいいことだけど、レモンタルトにもトベラって植物出てきてた。

2018/10/20

鳥貝は大学に合格し、住むところを探している。しかし予算にあうアパートはほとんどない。西日の強烈な部屋か、崖下の日の当たらないじめじめした部屋かを選ばざるを得ないのか。そんな中で学友クラブが寮を紹介してくれると聞いた。その寮は洋館で家賃は一万円。しかし入寮の面接があるという。半信半疑でその寮長という学生の面談を受けに行った。そしてそれから不思議な寮生達との出会いが起こる。

2018/07/26

進学のために上京した鳥貝は、大学で出会った学生に、ある男子寮を紹介される。二階建ての洋館に住まう〈おとな〉な男たちに、17歳の鳥貝は翻弄されるばかり。揺さぶられる気持ち、蘇ってくる微かな記憶……。生意気で才気溢れる青年たちと、素直で愛らしい少年が紡ぎ出す、春のような物語。

2017/08/18

【あらすじ】
進学のために上京した鳥貝は、大学で出会った学生に、ある男子寮を紹介される。二階建ての洋館に住まう〈おとな〉な男たちに、17歳の鳥貝は翻弄されるばかり。揺さぶられる気持ち、蘇ってくる微かな記憶……。生意気で才気溢れる青年たちと、素直で愛らしい少年が紡ぎ出す、春のような物語。

【感想】