江分利満氏の優雅な生活 の商品レビュー
平均的な昭和サラリーマンの話と形容されるが、本当だろうか。こんな波瀾万丈だったのか、昭和のサラリーマンは。
Posted by
私には、山口瞳は作家というより、エッセイストという印象が強い。 週刊新潮に長期にわたって連載した「男性自身」のせいである。この人の代表作は「男性自身」ではないかと思う。他の作品は読んだことはないけれども。 「江分利満氏の優雅な生活」は作者がサントリーに勤めながら描いた作品で、直...
私には、山口瞳は作家というより、エッセイストという印象が強い。 週刊新潮に長期にわたって連載した「男性自身」のせいである。この人の代表作は「男性自身」ではないかと思う。他の作品は読んだことはないけれども。 「江分利満氏の優雅な生活」は作者がサントリーに勤めながら描いた作品で、直木賞を受賞したことは知っていたが、読むのは初めて。 「江分利満」というのが、エブリマンから来ているのも知らなかった。エブンリ・ミツルと読むのだと思っていた。 内容は、高度経済成長期のサラリーマンを描いた短編集。 貧しいながらも働けば右肩上がりの時代、モーレツ社員がいっぱいいた時代の、笑いと哀感あふれる作品集。 今の時代、読んでもあまりピンとこない。 多くの人にとっても、たぶんそうではないかと思う。
Posted by
2018年12月24日、読み始め。 以前から読みたかった本。多分、40年前の高校生時代から。ようやく、手にした。 2019年1月5日、155頁まで読んだ。
Posted by
著者:山口瞳(1926-1995、港区、作家) カット:柳原良平(1931-2015、東京都、イラストレーター) 解説:秋山駿(1930-2013、東京都、文芸評論家)、小玉武(1938-、東京、編集者)
Posted by
笑っちゃうようなタイトルとは裏腹に、俗的で物悲しい、それは近代日本が辿った歴史そのものにも思えた。戦争の無い世界で裕福な生活を送りたい。でも裕福になれたのは戦争特需のおかげ。当然戦争が終われば超貧乏。でも江分利氏の人生はなぜか優雅。
Posted by
2015年2月2日読了。戦後の日本を生きる、どこにでもいそうな小市民「江分利満」の日常を淡々と描いた直木賞受賞作。「エッセイとも日記ともつかない」というこのスタイルは発表当時も大いに話題になったようだが、滑稽で飄々として少し悲しいこの味わいは今読んでもとても面白かった。これが我々...
2015年2月2日読了。戦後の日本を生きる、どこにでもいそうな小市民「江分利満」の日常を淡々と描いた直木賞受賞作。「エッセイとも日記ともつかない」というこのスタイルは発表当時も大いに話題になったようだが、滑稽で飄々として少し悲しいこの味わいは今読んでもとても面白かった。これが我々の父親や母親たちが生きた日本だったのだろうか、戦後うやむやのうちに経済だけ発展して変わっていく日本の姿は、バブル後の現代日本とも似ている気がする…歴史は繰り返すのか。「何でもないようなことが 幸せだったと思う」ということか。
Posted by
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
エッセイなんだか小説なんだかわからない。いっぺんに新入社員を取らなきゃいけないのはわかるけどオーディオ機器なんてそのうちみんなに普及してその跡がこわいとかいう的確な評論が社宅住まいの味わいみたいななかに切れ込んで来たり、戦後や母の死が出てきたり。ポップな小説。深刻ぶった現代のやつらはちゃんと読むべきだなと思うな。
Posted by
初山口瞳作品。50年前に書かれたとは思えない読みやすさです。高度経済成長期のサラリーマンに生まれたかったです。でもそうすると戦中生まれになってしまうので、よし悪し。しかし残業250時間って、東西電機は現代なら立派なブラック企業ですね。
Posted by
どこまでが現実でどこからが創作か。 昭和初期のサラリーマンの姿が鮮明に描かれているが、どことなく浮き世離れしてる。
Posted by
著者の山口瞳は開高健と同じく寿屋(現在のサントリー)の広告マンだった。この二人の著作は全くその作風は違うけれどもどちらも面白い。本作は大正15年生まれのサラリーマンが主人公で、江分利満(エブリマン)の名が表すように、普通の家庭をもつごく普通の人間の日常生活の話である。嬉しいことも...
著者の山口瞳は開高健と同じく寿屋(現在のサントリー)の広告マンだった。この二人の著作は全くその作風は違うけれどもどちらも面白い。本作は大正15年生まれのサラリーマンが主人公で、江分利満(エブリマン)の名が表すように、普通の家庭をもつごく普通の人間の日常生活の話である。嬉しいこともあるが、悲しいこともあり、辛く苦しいこともあれば楽しいこともある、そんな生活の風景。それが妙な現実感をもって展開される。山口瞳はあとがきで山本周吾郎が絶賛しているように、こういう文章をかかせたらピカイチだ。本書は私にはさらに特別で、祖父が大正10年生まれということがあって、祖父のことと重なる。もう知りようもない当時の祖父の生活を想像しながら読んだ。
Posted by
- 1
- 2
