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犬なら普通のこと の商品レビュー

3

24件のお客様レビュー

  1. 5つ

    2

  2. 4つ

    6

  3. 3つ

    7

  4. 2つ

    1

  5. 1つ

    5

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2025/02/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

犬なら普通のこと 矢作俊彦の最新作ということで手に取りました。 全共闘世代のスズキさんの現代とのずれをドンキホーテに例えてユーモラスに描いた「スズキさんの休息と遍歴またはかくも誇らかなるドーシーボーの騎行」や文化大革命を生き残った男が現代の日本に帰って来る物語である「ららら科學の子」などは、辛辣な社会批判も心地よく、楽しく読みましたが、今回は直球勝負のハードボイルドクライム小説です。 沖縄のヤクザの2億円の争奪戦を、組織を裏切る側の主人公とその弟分の視点から描いています。 まあ、人が死ぬは死ぬはで、ちょっと竹蔵の好みからは遠い作品でした。 でも、出てくる女性はクールな中にかわいさがありなかなか好ましかったですが。。。 次作は変化球で来てもらえると嬉しいです。 竹蔵

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2022/06/11

あらまぁ結局は掌の上で踊らされるサル、というわけですよ。こんなインテリっぽいやつがちゃんと仕切りをやり切るというのは、なんか80年代チックではある。 そして全体的にみんなしてやることが適当である。というのが沖縄だからというわけで許されてる的な酷い話ですよ。なもんだからインテリにや...

あらまぁ結局は掌の上で踊らされるサル、というわけですよ。こんなインテリっぽいやつがちゃんと仕切りをやり切るというのは、なんか80年代チックではある。 そして全体的にみんなしてやることが適当である。というのが沖縄だからというわけで許されてる的な酷い話ですよ。なもんだからインテリにやられるなんてもう切ないじゃないか。 とは言え、なんだかんだとこのごった煮感も含めて、沖縄行ってユルユルしたくなる。

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2020/09/21

すごーくすごーく面白かった。 若い頃によく読んでいた冒険小説というかミステリーというか、アクション映画みたいな小説。 矢作さんは読んでいそうで読んでなかったような気がするので、ここからちょっと追っかけてみようと思います。

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2018/09/01
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

25年前は有名なコンビだったらしいが、以前の作品は未読で、本作が初体験。 スターク、ウィンズロウ、馳星周…みたいな、ノアール系、犯罪系、ヤクザ抗争アクション小説だが、一番近いのは北野武ムービーの雰囲気かな。銃器の描写、蓮っ葉な女、ちょっとイカれた男、カスヤクザ、そんなこんなが入り乱れてオーラス鉄砲バンバン…。 読んでる間はムッサ楽しいが、読み終わったら何も残らない。アクションノベルやアクション映画なんてそれで十分。ええ意味でおバカな起承転結が心地よいのだ。 欲を言えば、もうちょっと魅力的な登場人物が欲しかった。親身になれるキャラクターがいないのが残念

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2015/01/26

このミス2010で5位だった作品。沖縄のヤクザがアメリカ軍と覚醒剤を取引する為に用意した2億円を自分のものにしようとするが、当然様々な困難が待ち受けている。誰が敵で誰が味方なのか解からないまま、ヤクザ同士とアメリカ軍と警察が入り乱れ、事態はどんどん進み様々に展開する。中国と台湾が...

このミス2010で5位だった作品。沖縄のヤクザがアメリカ軍と覚醒剤を取引する為に用意した2億円を自分のものにしようとするが、当然様々な困難が待ち受けている。誰が敵で誰が味方なのか解からないまま、ヤクザ同士とアメリカ軍と警察が入り乱れ、事態はどんどん進み様々に展開する。中国と台湾が険悪になると沖縄の経済が潤い、現在のように仲が良いと沖縄にはメリットが無く、景気が悪くなる。またアメリカ軍と沖縄の経済的な繋がり等、そんな視点もなかなか面白い。がんがん人が死ぬがさほど陰鬱にならないのは沖縄の風土によるものなのだろうか・・・

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2013/08/11

沖縄を舞台にしたハードボイルド(といいと思うんだけど)。 中国と台湾の雪解け前にはにぎわっていた地下銀行などが中台の経済上の雪解けをもって仕事の多くを失って細々と生きている沖縄の暴力団の一人が主人公。頭の悪い一人の男が仕組む組の金の強奪を巡っての人間模様が面白い。沖縄だからもちろ...

沖縄を舞台にしたハードボイルド(といいと思うんだけど)。 中国と台湾の雪解け前にはにぎわっていた地下銀行などが中台の経済上の雪解けをもって仕事の多くを失って細々と生きている沖縄の暴力団の一人が主人公。頭の悪い一人の男が仕組む組の金の強奪を巡っての人間模様が面白い。沖縄だからもちろん米軍関連の絡みもあり、新宿を中心とした暴力系のお話とは違う、どこかちょっとテンポが少し遅い進行具合が新しい感じでよかったりする。矢作 俊彦さんと司城志朗さんの凶作との事だが25年ぶりの共作らしい。彼らの昔の作品は読んだ事がないのでちょっと読んでみたくなった。暑い夏の夜に読むハードボイルドなかなかでした。

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2012/12/02

このコンビとしては25年ぶりの新作。醒めた文体で淡々と描かれる南国のノワール。 矢作俊彦の小説は、この司城志郎という人と組むと、ストーリーに破綻が無くなる代わりに矢作独特のダンディズムが失われる。本作でもそう。面白くなくはないのだが、凡百の小説と一線を画する何か、が無い。 に...

このコンビとしては25年ぶりの新作。醒めた文体で淡々と描かれる南国のノワール。 矢作俊彦の小説は、この司城志郎という人と組むと、ストーリーに破綻が無くなる代わりに矢作独特のダンディズムが失われる。本作でもそう。面白くなくはないのだが、凡百の小説と一線を画する何か、が無い。 にしても沖縄の土地や事情が極めてよく調べられているのには素直に感心する。 主人公の妻である森の造形は、日本のハードボイルド史上でも出色と言えるのではないか。 矢作だから星一つおまけ。

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2012/08/13

あらすじを読むとこのストーリーならハッピーエンドはないと予想が付く。最後に笑うのは誰か、生き残るのは誰かと言う興味を持ってページをめくる。どんでん返しはあったが、残念ながら勝利者も生存者も予想の範疇だった。舞台が沖縄である点と登場人物のほとんどの行動が利己的に統一されているのが、...

あらすじを読むとこのストーリーならハッピーエンドはないと予想が付く。最後に笑うのは誰か、生き残るのは誰かと言う興味を持ってページをめくる。どんでん返しはあったが、残念ながら勝利者も生存者も予想の範疇だった。舞台が沖縄である点と登場人物のほとんどの行動が利己的に統一されているのが、ありがちなドンパチ物と一線を画していたところ。ただそんなに図抜けたところもなく、これなら黒川博行を読んでいれば十分かなと言う感想。

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2012/07/01

 矢作俊彦と司城志朗の合作ではこれが四作目。ぼくが今年のこのミス1位に選んだのは、そもそもこの二人の合作にかつて遠い過去にとっても強烈な印象を受けたことがあり、まさにこのような合作がふたたび四半世紀の時を経て実現するなんて夢みたいなことをこれっぽっちも想像していなかったからだ。 ...

 矢作俊彦と司城志朗の合作ではこれが四作目。ぼくが今年のこのミス1位に選んだのは、そもそもこの二人の合作にかつて遠い過去にとっても強烈な印象を受けたことがあり、まさにこのような合作がふたたび四半世紀の時を経て実現するなんて夢みたいなことをこれっぽっちも想像していなかったからだ。  もちろん昨年、矢作俊彦が『傷だらけの天使』の続編として現代を舞台に、歳を取ったオサムを主人公にした小説を書くなんていう快(怪?)挙についても全く想像の埒外であった。  だからこそそこが矢作なのだろうとは思うけれど、今回は司城志朗というもう一人の作家の賛同のものとに実現するしかない話だ。それが実現したのだ。ぼくが小説の神様とあがめる矢作の「今」は、実に熱く燃えている。  彼ら二人の合作が何故いいかというと、一言で言えば日本離れしているのだ。海外の小気味のいいアクション小説をよむように、エンターテインメントに徹していて、それでいて、魅力的な美女が登場し、悲劇にしろ喜劇にしろ、深い闇の穴を穿つ役目を果たしてくれる。敵らしい敵がいて、その凄みを武器にスリリングな恐怖を作り出し、空気を鋼に変える。  それらのすべてが日本の小説を凌駕したレベルで繰り広げられつつ、それでいてどう見ても日本人の戦後の文化を体現した作家たちとしか思えないペンの走りを見せるのだ。時代があり、国土があり、そこに日本がある。ニホンではなくニッポンと呼びたい類いの日本が……。  今回は沖縄を舞台にする。花村萬月の『沖縄を撃つ』というエッセイ、馳星周の大作『弥勒世』、そうした戦後を色濃く残す代名詞のような地名、それがOKINAWA!  アメリカという女との結婚に失敗しつつ未練を残しつつ、毅然と誇りの下に立っている騎士。それが矢作だ。そうしたすべてのことが味わえる一作。どんな作家にも成しえない地平への到達感がある。司城志朗含め、これは快挙と言っていい現代の寓話だ。普天間基地移転に揺れる政権交代の日本の秋に、よくぞ照準を合わせて上梓してくれたものだ。

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2011/09/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

沖縄を舞台にした、ヤクザが主人公のハードボイルドモノ。 犬のような底辺生活から脱却すべく、取引の2億円を組を裏切って強奪しようとする話。 しかし計画は不運とアクシデントがいくつも重なって、予想外の展開に。 このテのジャンルはあまり得意ではなく、読みながら”馳星周”作品にありそうな設定じゃない?って思ったりして。 拳銃でドンパチやりながら人を殺して血を流して、カネと女を奪うって話、苦手なはずなんだけど。でも今回は以外に楽しめました。 それはストーリーが2転3転して、次の展開が楽しみだったことと、 ヤクザのヨシミがあまりに魅力がなさすぎて、 彼は本当に2億円を奪うことが出来るのかどうか?ということも気になったことが要因。 そう考えると、決してカリスマ的な主役ではないヨシミも、キャラクターとしては十分に合格点です。 早枝子がね、あれほどかわして焦らしていたのに、 あっけなく寝てしまったことには拍子抜けしました。 その正体もイマイチしっくりこなかったし。最後もあっけないし。 彼女の存在がもっとミステリアスで納得のいくものであったなら、 また違った面白さになっていたのではないでしょうか。 全体的に中途半端に感じます。 奥さんの森さんも、副組長の柴田も、川満も。 んー。

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