人間失格 の商品レビュー

太宰治(著者)

2024/04/01

人間失格
2024年3月14日読了

ずっと読まねばと思っていた太宰治の『人間失格』。
なぜこの人は、とうの昔に忘れ去ってしまった感情を、こうも瑞々しく描くことができるのだろう。苦しいまでに。

2015/12/20

男女関係に問題がある。男はどうしてこうも簡単に女と体の関係を持てるのかと、心底うんざりした。
もし彼が、美男でなかったなら、彼は本当に人間失格であっただろう。
しかし、各所各所に、犯されるという書き方があるところから、彼に対する同情心が芽生えたのもまた事実である。
仮面を被って、人生を舞台とした劇をいつまでも演じ続けなければいけない彼は少し悲観主義の大げさ者だと思ったのは私だけであろうか。

2014/11/03

文豪と呼ばれる人の小説は大概読みづらいけれど、太宰はとても読みやすくてびっくり。葉蔵はどうしようもない人間なのに共感できる部分が幾つもあった。

2012/12/14

主人公の当たり前が世間の当たり前と異なっている、そこでの葉蔵の葛藤と諦念、若干の抵抗が薄暗く描かれている。幼少期のほうが絶望感を感じた。青年期は酒に溺れ、薬に浸かり、人間慣れしてしまったところがありただ暗かった。もう一度読めば印象が変わるかも知れないのでまた読んで見たいと思う。

2012/09/09

ただのがきにはまだ早かった(T_T)（笑）
もう少ししてからまた読みたいと思います♪

2011/07/17 読了

2012/03/10

明るい話とは言えない作品なので、好みが分かれると思います。
そんなに読み難さを感じませんでした。
ある程度本慣れしている子であれば、中学生でも読めるのではないでしょうか。

2012/03/03

いつか読もうと思っていてやっと今日読み終わりました。表紙で買いました(笑)内容は葉ちゃんの考え方が終始暗すぎて、自分以上にネガティブで人間不信で偏った考え方の人がいるものだなあと安心しました。中には共感できる部分もありましたが、酒タバコ薬女に溺れる部分は全く共感できず、本当に人間失格だと思いました。作中では精神病院に入るイコール人間失格って表現されていた感じがしました。『ただ、いっさいは過ぎていきます。』その通りですね。幸福でも不幸でも時間は平等だと思います。ただ、幸福な時と不幸な時では過ぎ方が違うような気もちょっとしましたん

2012/01/08

青空文庫で読了。
女、酒、薬…どんどん悪い方へ悪い方へと進んでしまう主人公は、救いようがないと思うと同時に、自分も欲に弱いという点では、この人とあまり変わらないんじゃないかとも思った。
人間の弱さを露骨に書くと、こんな人になるんだなあ。

2011/04/18

名作
某中古本屋さんで漫画を立ち読みしたらとても原作を読みたくなったために読み直しました
昔は難しい言葉の羅列であまり理解はできていなかったが
やっと理解
一人の人間がどのような人生を歩んできたか
未知なる人生だったが久しぶりにのめり込めた作品でした

2010/05/29

以前より太宰を読みたかったのと、
表紙が松山ケンイチだったから買った。

「人間失格。」

ひょろひょろ生きていては思いつかない。
生きることを真剣に見つめねばこんなこと思いつかない。

そしてその混沌とした思いを洗練された四字に書き起こせない。

これが太宰の芸術。