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カデナ の商品レビュー

3.9

33件のお客様レビュー

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2010/05/04

さすが池澤ワールド。 おもしろかった。 太平洋戦争からベトナム戦争へ。 アジアとアメリカ… 戦争で傷を受けた人たちの勇気ある抵抗は…

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2010/04/22

2010.04.22. 書架で「カデナ」というタイトルを見た時、女の子の名前かな?と思った私はばかだ。ベトナム戦争時、沖縄嘉手納が舞台の小説でした。語り手を変えて続く物語は、戦争に肉薄してるわけじゃないけれど、これが沖縄の基地というものなんだなと感じられた。誰もがそれぞれの事情を...

2010.04.22. 書架で「カデナ」というタイトルを見た時、女の子の名前かな?と思った私はばかだ。ベトナム戦争時、沖縄嘉手納が舞台の小説でした。語り手を変えて続く物語は、戦争に肉薄してるわけじゃないけれど、これが沖縄の基地というものなんだなと感じられた。誰もがそれぞれの事情を抱えていて、でもそれを全部誰かに話して預けきってしまうんじゃない。それにしても、池澤さんの描く女性は、強いところと弱いところを併せ持つ芯のしっかりした人が多いなあ。

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2010/04/11

一気に読んだ。設定がなかなかおもしろかった。私にはわかろうと思っても理解できないような境遇の人達ばかりで、テンポも良く、読後感も悪くなかった。

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2011/09/25

『花を運ぶ妹』以降のリアル社会派路線の中ではそう悪くもないけれど、すごく面白いというわけでもなかった。大量の資料を綿密に読み込んで、本当にそんな人物があの時代にいたかのように、すごくリアルに人物が創造されているが、物語的にはあまり大きなアップダウンもなく、劇的な緊張感には乏しい。...

『花を運ぶ妹』以降のリアル社会派路線の中ではそう悪くもないけれど、すごく面白いというわけでもなかった。大量の資料を綿密に読み込んで、本当にそんな人物があの時代にいたかのように、すごくリアルに人物が創造されているが、物語的にはあまり大きなアップダウンもなく、劇的な緊張感には乏しい。マシアス・ギリ以前の作品のようなファンタスティックな世界をもう一度描いてもらいたいが難しいのだろうか。短編なら「きみのためのバラ」とかは良かったけれど。

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2013/08/16

決して表には出さないけど、心の中に熱いものをフツフツと持っている勇気ある人たちのお話。思えば、嫌な人が一人も出てこなかった。

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2010/03/28

ベトナム戦争で米国の敗戦が色濃くなってきた1968年夏、沖縄嘉手納の物語。 嘉手納米軍基地の空軍に勤務するフリーダ=ジェインは、米軍将校とフィリピーナのハーフで、B52爆撃機の機長であるパトリックという恋人がいる。 米軍兵相手の模型飛行機屋の嘉手刈朝栄は、サイパンの戦争で親兄弟を...

ベトナム戦争で米国の敗戦が色濃くなってきた1968年夏、沖縄嘉手納の物語。 嘉手納米軍基地の空軍に勤務するフリーダ=ジェインは、米軍将校とフィリピーナのハーフで、B52爆撃機の機長であるパトリックという恋人がいる。 米軍兵相手の模型飛行機屋の嘉手刈朝栄は、サイパンの戦争で親兄弟を喪っている。朝栄は、サイパンでの知り合いであるベトナム人の安南と嘉手納で再会する。、そして嘉手納でロックバンドをしているタカ。4人は様々な経緯から米国の爆撃情報をベトナムに伝えるスパイ活動に手を貸す事になる。彼らは組織ではなく、個人個人の意志の集まりとして、スパイ活動を行う。 戦争の悲劇は、爆撃を受ける側は勿論のこと、パトリック達、空爆を行う側の兵の心にも深い傷を付ける。 声高に叫ぶのではなく、深く静かに、しかし強い反戦の意志が伝わってくる物語である。

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2010/02/17

戦争はいやだと思いながら、特にはなにもしていない。昔あった争も勉強の知識としてだけでしかない。それでは本当の反戦にはならない。「カデナ」は深いところも浅いところもしっかりと描いてくれた。重たすぎず、押し付けがましくない、一人ひとりの戦争の本。

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2010/02/16

牧歌的運動への美しき追想。歴史的背景がうまく活劇にはめ込まれている。燃え上がるB-52とコザ騒乱の炎が、語り手の中で繋がる後半の展開は圧巻。ただ、ラストの淋しさは老衰化した世界に対し、働きかけが弱い(その辺が不満)。

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2010/02/01

We hadn't had that sprit here since nineteen sixty nine. 一九六九年以来、その精神はここにはありません。 ――イーグルズ

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2010/01/27

主義主張にとらわれずに普通の人たちが、スパイ行為をする。ベトナム戦争中に脱走兵を外国に逃がす、沖縄嘉手納基地の内外で。その当時沖縄がまだ日本に返還されていなかったことが思い出された。そして今も変わらない沖縄の現実!!

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