若き友人たちへ の商品レビュー
憲法から国家論、情報化社会での護身術に至るまで、深い洞察がされていた。ポピュリズムが台頭する昨今において大切な本だと思う
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個人的な意見ですが、御本人が書いた文章が少ないからか、パンチがない内容でした。 本の中に出ていた小泉元総理との対談、はぜひ見てみたいと思いました。
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2021年6月9日読了。 P99 アンドレイ・タルコフスキー 「僕の村は戦場だった」(1962年) 「惑星ソラリス」(1972年) ホウ・シャオシェン 「非情城市」(1989年) 「珈琲時光」(2003年) エミール・クストリッツァ 「ジプシーのとき」(1989年) 「アン...
2021年6月9日読了。 P99 アンドレイ・タルコフスキー 「僕の村は戦場だった」(1962年) 「惑星ソラリス」(1972年) ホウ・シャオシェン 「非情城市」(1989年) 「珈琲時光」(2003年) エミール・クストリッツァ 「ジプシーのとき」(1989年) 「アンダーグラウンド」(1995年) P106 ギリシャの映画監督 テオ・アンゲロプロス 彼の作品というのは、普通の映画に慣れている人にとっては、もしかしたら観るのがかなり苦痛かもしれない。ところが逆に、アンゲロプロスの映画を観終わると、しばらくは他の映画が全然観られなくなる。他の映画が全部ちゃちな作り物みたいに見えてしまうんです。そういうアンゲロプロス後遺症みたいなものが私のなかにあります。 P141 実際のメディア機器のスピードと人間の理解能力にギャップが出てくる。そうすると、そこで何が起こるか。言い方が難しいんですが、自分の内面の崩壊、あるいは内面の衰退が起こる。もっとストレートに言えば、ものを考え感じる能力が、個々の内部であまり育っていないどころか、どんどん低下していく。そこで非常に古いメディアに見えるけど、活字、あるいは本、そういうものの意味があるのではないかと。つまり、人類がここまで進歩してきた過程で、活字、あるいは文字が果たしてきた役割です。自分の経験というものをただ喋るだけではなく、それを書き留めることによって定着させる。あるいはさらに深める。そういう役割です。 ★P147 読んでくれないから短く分かりやすく、というのは間違いで、読ませられる、読みでがある、読ませる力がある、というのはむしろ長さが必要だし、その方がエンターテインしているという場合も多いと思っています。世の中スピードが速いんだからということなら、インターネットにかなわない。だからネットでは読めない中身を作り出すことが必要なんです。 P150 ウォーターゲート事件(アメリカで時のニクソン大統領を失脚させるとこになる大スクープ) ワシントンポスト紙のボブ・ウッドワードとカール・バーンスタインという二人の若い記者がすっぱ抜いた。 P154 立花隆の田中角栄の件。 新聞と権力とがそういうものを書きにくい関係にある。 P161 アメリカでは今、情報源の秘匿で有罪になっている人がたくさんいる。監獄に入るんです。 P176 平野啓一郎は当たり前のことを短く書いていますが、愛国心というのは、例えば自分の住んでいる風土というものを愛したり、一緒に生きてきた家族や仲間や地域社会などを愛したりという、いわば人間の自然なところから生まれてくる心情。 それに対し、
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読みやすく、勉強になった。 出来ればもっと早く、この本に出会っていればと思いました。 物事の本質について伝えている内容は、ファクトフルネスやスマホ脳にも共通する部分があります。 やっぱり大切な事は普遍的なんですね。
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朝日ジャーナルの編集長だったころからファンだった。 文化的な分野でも造詣が深くて尊敬する人でもあった。 亡くなられて11年、この書籍が出て10年たっているんだと思うのと灌漑ひとしおだ。
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テレビで観ていた著者をより知ることが出来たと思う。 イギリスの文学者サミュエル=ジョンソンの言葉"愛国主義は悪党の最後の隠れ家である" 著者が映画に精通しており、年間400本も見られているとは知らなかった。 疑うことを忘れてはならないと心に刻む。 大学、大学院...
テレビで観ていた著者をより知ることが出来たと思う。 イギリスの文学者サミュエル=ジョンソンの言葉"愛国主義は悪党の最後の隠れ家である" 著者が映画に精通しており、年間400本も見られているとは知らなかった。 疑うことを忘れてはならないと心に刻む。 大学、大学院は疑うことを学ぶところだと書かれている。 あとがきにかえて著者が16歳の頃に書いた自叙伝が掲載されていた。 しっかりした文章で何とも感心する。 亡くなって2年。今の世を見たら著者は何と言うだろうか。
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現代日本が抱える問題の中でも,特に周辺諸国や先進国の中での立場に重点を置き,そうした中で浮かび上がる日本人像の特徴,及び昨今の変容を説いている.こうした背景にあるものとして,芸術や日常使う言葉といった部分で,それとはっきり分からない形で浸透していくグローバル化・画一化,或いは段々...
現代日本が抱える問題の中でも,特に周辺諸国や先進国の中での立場に重点を置き,そうした中で浮かび上がる日本人像の特徴,及び昨今の変容を説いている.こうした背景にあるものとして,芸術や日常使う言葉といった部分で,それとはっきり分からない形で浸透していくグローバル化・画一化,或いは段々と権力に飼い慣らされつつあるジャーナリズムの現状に対し,筆者自身の体験を踏まえつつ警鐘を鳴らす.その上で,そうしたものに流されず自律して判断・思考を行う,またその為に必要な知識を収集・獲得していく重要性を訴えている. 生前の講義内容を出版社側が編集した内容が中心.本職がジャーナリストということで,全体に精神論めいた主張で終始してしまっているのも如何なものか,と思うところはある.しかしそうしたものの根拠を芸術に見出しているところが,個人的には印象に残った.
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これを読んで、社会に出ること、大人になることが少し怖くなった。けれど、その片鱗でも今学ぶことができてよかった。
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筑紫さんがなくなる前に、集英社のPR誌「青春と読書」に連載を始められていた。「若き友人への手紙」ところが、2回の連載を終えたところで逝ってしまわれた。まだまだ書きたいこと、言いたいことが頭の中にいっぱいあったことだろう。本来なら本書はその連載が終わった段階で刊行される運びとなった...
筑紫さんがなくなる前に、集英社のPR誌「青春と読書」に連載を始められていた。「若き友人への手紙」ところが、2回の連載を終えたところで逝ってしまわれた。まだまだ書きたいこと、言いたいことが頭の中にいっぱいあったことだろう。本来なら本書はその連載が終わった段階で刊行される運びとなったのだろうが、仕方なく、2003年から2008年にかけて大学で行われた講義をもとに編集されている。本書には、現在この国がおかれている状況、そしてそれに対してどうして行くべきなのか、自分の頭で考えて行動するというようなことが書かれている。それに感じ入るところは多々あったのだけれど、それよりも何よりも、1年に映画を400本以上観るというところに私の心はひっかかってしまった。私は、映画はほとんど観ない。それでなくても、読みたい本が多すぎて、自分が読むスピードよりも早く本を購入してしまうため、本はたまる一方。これで、映画を借りてきて観始めると時間がいくらあっても足りない。それでも、本書を読んでいくらかは観てみたいというものもあった。何とか時間を見つけよう。流行語のくだりでおもしろかった話。空気が読めない人のことを「KY」と呼んだけれど、KYなら「空気が読める」と読んでもかまわないのではないか。その通りだ。中身はもっと重要なことでいっぱいです。ぜひ読んで筑紫さんの最後のメッセージを受け取ってください。
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筑紫哲也氏の文字通りの最後のメッセージ。 細かいことは省略するが、一つ一つが心に染みる。 影響を受けたと言うのはおこがましいが・・・ Warm Heart and Cool Headを本当に貫いた人なのだろうと思う。
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