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午前零時のサンドリヨン の商品レビュー

3.4

142件のお客様レビュー

  1. 5つ

    14

  2. 4つ

    41

  3. 3つ

    52

  4. 2つ

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  5. 1つ

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2010/03/16

静かに始まり、静かに終わった感じ。でもとても良かった。 青春ものって元気!なものが多いけどこういう静かな流れで読めるって言うのも良いなぁ。殺人事件なんて血なまぐさいミステリではなく日常のミステリ。それをマジシャンと絡めるからちょっと非日常的な雰囲気も醸し出していて。 みんなの魔法...

静かに始まり、静かに終わった感じ。でもとても良かった。 青春ものって元気!なものが多いけどこういう静かな流れで読めるって言うのも良いなぁ。殺人事件なんて血なまぐさいミステリではなく日常のミステリ。それをマジシャンと絡めるからちょっと非日常的な雰囲気も醸し出していて。 みんなの魔法使いにはなれなくても誰かの魔法使いにはなれるんだって思わせてくれるようなラスト。青臭いし恥ずかしくなるけれどまさに青春だなぁ(笑)

Posted byブクログ

2012/03/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

昼間は寡黙で孤独な女子高生、夜になるとレストラン・バー『サンドリヨン』で魅力的な明るいトークと華麗なテクニックでお客を魅了するマジシャン。そんなクラスメート酉乃初の意外すぎる一面に遭遇した内気な須川くんは、一目惚れ以上の感情を高ぶらせるのだった。マジックとミステリの魅力を楽しめる青春ミステリ。素直に読むと面白い!昼の無愛想な顔とマジシャンの時の顔がまるで別人の初、彼女の2面性に戸惑いつつも興味惹かれる須川くん。彼らが学校で遭遇する不思議な現象を、須川くんが初の知恵を借りて、というか初におねだりして解明してもらうというスタイルだ。謎解きの後のフォローに初のマジックが用いられるところもユニークで面白い。最初の掴みがとっても上手いなぁと感心した。【以下ネタバレ含むため未読の方はご注意】『空回りトライアンフ』学校の図書館のとある書架の三段目だけ、雑誌が1冊をのぞき全てが背表紙を反対側に向けて収められている、という謎。謎自体は謎でも何でもないが、初のマジックのお披露目が魅力的に描かれている。『胸中カード・スタッブ』つかの間無人となった音楽室の机の上にナイフで刻まれた3つの「f」。音楽を志す者の孤独な悩み。『あてにならないプレディクタ』未発表の試験結果の上位優秀者名を予言し手帳にメモしていた占い好きの女子。彼女は学校で噂される自殺した幽霊の存在を肯定するような態度をとる。謎は見事に明かされたが不穏な結末に。『あなたのためのワイルド・カード』噂の幽霊の正体の謎を解こうと初に頼ろうとした須川くんだったが、不用意な発言で彼女の逆鱗に触れてしまい…。1、2話目までは虐めや進路の悩みを抱えた登場人物たちを初がマジックで勇気づけて励ますハッピーエンドの形で終わっているが、3話目ではそのパターンも失敗し、初は自信を失ってしまう。そして初の謎めいた態度の謎は、中学時代の出来事にあるということが最終話で明かされる。さらに、それまで学校の怪談的なネタにされてきた「自殺した女子高生の霊」についても明らかに。ここまで読んで、彼らの悩みの深刻さが、どうも微妙に自分の認識よりも軽いもののように思えてズレを感じた。自殺するほどの絶望の中にいる人がそこまで凝ったことをする精神的余裕があるのかと違和感を覚えてしまった。マジックを使った魅力的な設定と愛敬のあるキャラクター(ただし須川君には慣れるまでイラっとさせられたが)で、全体的にはとても楽しく読んだのだが、この腑に落ちない後味だけがやや残念。読む前から表紙のイラストは可愛いなぁと好感をもっていたが、内容を読んでみると見事に須川君の高・萌えポイントな絵柄(特に太もも)になっていることに気づいて笑えた。

Posted byブクログ

2012/07/09

うーん‥ うーんと 淋しがりやで他人とうまく話せない女の子の話でした。 凄腕マジシャン美少女! 酉乃さんが寂しそうで不器用で見てて切なかったなぁ 名探偵っぷりが半端なかった! 主人公の男の子目線でいっしょにドキドキしました(笑) ピンクの唇!カールしたまつげ!^^* あんま...

うーん‥ うーんと 淋しがりやで他人とうまく話せない女の子の話でした。 凄腕マジシャン美少女! 酉乃さんが寂しそうで不器用で見てて切なかったなぁ 名探偵っぷりが半端なかった! 主人公の男の子目線でいっしょにドキドキしました(笑) ピンクの唇!カールしたまつげ!^^* あんまり面白くなかった印象なのは、なんでかな〜 登場人物や事件が割と普通だからかな とくにワクワクとかしなかったし(ちょっと眠かったし) 謎解きがけっこう「ふーん」ってかんじでした。 わたし最近いよいよミステリものから関心なくなってきてるなぁ‥ 学校もの、いじめとかひとりぼっち昼ごはんとか、不器用恋愛ものとしては面白いかなー でもこの表紙(とタイトル)は素晴らしいと思います これは表紙買いしちゃいそう 装画は加藤木麻莉(きまりさん?)って方です ちょういい感じの絵!

Posted byブクログ

2010/03/02

学生の頃が、とても懐かしくなりました。須川くんが、悩んだり空回りしたりする度に学生の頃の自分と重なって彼を応援しながら読んでいました。読み終えた後は、すごく優しい気持ちになる作品です。

Posted byブクログ

2010/02/25

恋愛要素たっぷり(むしろメイン気味)の日常ミステリー マジックの天才で神秘的な少女と小心ミステリー好き少年のお話 短編連作の形だけど、全体的にはまとまっている 暗い部分がたまに見え隠れして、青春の悩みがスパイス

Posted byブクログ

2010/02/05

第19回鮎川哲也賞受賞作。 探偵役はマジシャンの卵の女子高生。 どうしてもドラマ「TRICK」を連想してしまった…。 それを示唆するような台詞も出て来たし。 可愛いコンビでしたが、上田&山田にはかなわん! って、別ジャンルか…。

Posted byブクログ

2010/01/11

率直に言って期待はずれ。自分とは相性がすこぶる悪かった。 ミステリ度は低め、青春小説の度合いが強い。 帯の惹句には“ボーイ・ミーツ・ガール”ミステリと書かれているが、主人公の一人である少年のキャラクターがかなりウザい。イラっとさせられる場面が多かった。そのため彼の片想いを応援する...

率直に言って期待はずれ。自分とは相性がすこぶる悪かった。 ミステリ度は低め、青春小説の度合いが強い。 帯の惹句には“ボーイ・ミーツ・ガール”ミステリと書かれているが、主人公の一人である少年のキャラクターがかなりウザい。イラっとさせられる場面が多かった。そのため彼の片想いを応援する気になれない。個人的にはこの点がこの本の魅力をスポイルしていたと感じる。 もう自分は「青春ミステリ」を読める歳ではないのかもな、と少々寂しくも思う。 巻末に掲載された笠井潔の選評が全てを言い表していた。

Posted byブクログ

2010/01/06

ジャンルとしては『ミステリ小説』になるのかもしれないけれど、私は生きることが不得意な女の子の成長物語でもあり、そんな彼女に恋した少年の恋愛物語でもあると思いながら読み進めた。 2010年初小説、これはいい本にあたったぞ! という一冊でした。

Posted byブクログ

2011/07/17

なかなか雰囲気の良い小説でした。 表紙も中身もどこかレトロな香りがただよっている感じ。 個人的に表紙と中身がかなりマッチしてるなと思いました。とはいえ、話の内容はもろ現代なのですが。 高校生でマジシャンの酉乃初と、ちょっとヘタレなクラスメイトの須川くんが学校で起きる不思議な出来...

なかなか雰囲気の良い小説でした。 表紙も中身もどこかレトロな香りがただよっている感じ。 個人的に表紙と中身がかなりマッチしてるなと思いました。とはいえ、話の内容はもろ現代なのですが。 高校生でマジシャンの酉乃初と、ちょっとヘタレなクラスメイトの須川くんが学校で起きる不思議な出来事に挑む学園ミステリー。 学園ミステリーといえば爽やかなイメージがあったのですが、この小説はどこか苦く重い雰囲気で、そこがなんだか新鮮でした。 謎が解けてもかえって事態が悪化することもあり、そこが今までの学園ミステリーとは違うかな、という感じがします。 この本の面白いところは、謎自体よりも探偵役である酉乃という一人の少女の内面に重点が置かれてるところだと思います。 酉乃は寡黙でクールで、だけどマジシャンとしての態度は堂々としていて、そんなあたりのギャップもまたかわいい女の子なのですが、本人はそんな自分の性格にひどく悩んでます。 謎を解くたびに傷ついていく彼女ですが、そんな酉乃の変化がこの物語の主題になってるのかな、と思いました。 正直、ミステリーとしての要素はありふれたものだと思いますが、酉乃初という少女と彼女の繰り出すマジックの数々が魅力的な1冊でした。

Posted byブクログ

2011/09/28

サンドリヨンが何語かでシンデレラって意味とは知らなかった。むしろこっちが正式?ミステリーとして、よりも高校生が主人公の小説としてよかった。11月ごろ読んだからあまり覚えてないけど…。酉乃さんの過去がわかってきて、それでうまく動けなくなってきているときあたりになんかじん、ときた記憶...

サンドリヨンが何語かでシンデレラって意味とは知らなかった。むしろこっちが正式?ミステリーとして、よりも高校生が主人公の小説としてよかった。11月ごろ読んだからあまり覚えてないけど…。酉乃さんの過去がわかってきて、それでうまく動けなくなってきているときあたりになんかじん、ときた記憶が。酉乃さんいいな。たのしめた本。

Posted byブクログ